うみにおふねをうかばせて

四十路 田舎嫁 あれやこれや。

かあちゃんは今日もゆく

2020-10-03 14:03:00 | 日記
突然だけれど、私の。
可愛いんだか憎たらしいんだか
もはや色々な感情を常に与えてくれる
大変ありがたい息子たちや娘たちの
話をしたいと思う。

今回は、娘編。

もしも母親になったら、
センスのよいショートヘアに
長いフレアスカートをなびかせて
「今日の晩ご飯はキーマカレーよ」
なんてインスタントなルーではなく
きちんと香辛料の配合までこなすような
素敵ママに私はなる!
(海賊王にオレはなる!と叫ぶ麦わら帽子が
とても似合うあの男の子のノリで)
と夢みたこともあったが、

とりあえずそれはやっぱり夢で終わり
どうやら私にはその気質は持ち合わせて
いないことがここ数年で分かってきた。

それでもしかし、
出勤とともに私はおもむろに
かあちゃんになる。

息子ほど歳の離れたスタッフが
「うみさーん」と呼べば、
「どうしたー?息子よー」と先ず答えるし、
娘ほど歳の離れたスタッフが
「うみさーん」と呼べば
「どうしたー娘よー」が第一声だ。

もはや色々がめんどくさくなり
例えば30歳に近いスタッフが
「うみさーん」と呼んだとしても
息子、娘、呼ばわりだ。
還暦間近の年齢設定もいとわない。

頼れる年上スタッフではなく
頼れるかあちゃんスタッフが目標です。
最近エリア長との面談で、
「スタッフとのコミュニケーションで
心がけていることはなんですか?」
の質問にはだからそう宣言してみせた。
「うん。そのニュアンスなんか伝わる」
と返されたけれど、それは肯定?
ねえ、それはプラス評価?

さて先日。

もはや何番目かの娘であるスタッフが
発注の桁数を間違えてしまい
ソノ品物しか搭載されてないパレットが
搬入されてきた。

ソレはまるで小山のようであり、
充分な貫禄を見せつけながら、
厳かに私たちの前に下された。
私たちは言葉を一瞬失った。

。。。すいません!発注したの私ですぅぅ

我に返った娘が絶望の絶叫をあげる。

娘ぇぇぇ!ちょっとこっち来ぉい!

私は右手を高々とあげて
その手をスイングさせながら娘を呼ぶ。
私のかあちゃん心理は基本スパルタだ。
場合にもよるが暴力行使もいとわない。

ちょっと右の頬を差し出しなぁぁ

私は側にきた娘に
フルスイングの構えで告げた
私のかあちゃん心理は基本スパルタだ。
場合にもよるが暴力行使もいとわない。

娘は自身が起こしたミスで
もはや機能停止状態。

ペチ。
私は娘の頬にフルスイングからの
右手をただ添えるだけというムチを振るった。
私のかあちゃん心理は基本スパルタだ。
場合にもよるがこのような
暴力行使もいとわない。

その後はそんな娘と一緒に
倉庫の隅にソレを積み上げたり、
ソレを多ヶ所陳列販売で売りさばく
方式をとったり、然るべくソレを当面、
発注停止処置をしたりする。
リカバリー方法が分かったことで
娘は少しづつ元気を取り戻してきた。

やれやれ。だ。

娘というものはこうしてなんやかんやと
騒ぎを起こすものだ。
かあちゃんとしてはリカバリー能力を
高め、それを伝授していかなければならない。
そうでなくてはかあちゃん役は名乗れない。

しかしながら
この娘にあたっては発覚当初からきちんと
自分の非を認め謝罪を繰り返していた。
かあちゃんとしてはここが胸熱ポイント。
その点に関しては充分に褒めて、
ついでに抱擁というスキンシップも
試みてみたが、ただただ、愛想笑いの
私が両手を広げてみただけで終わった。
エアーハグ。かあちゃん寂しい。

しかしながら、
このかあちゃん気質はなにも
私だけというわけではない。

私と同年代くらいのスタッフは
皆一様に程度に差こそあれど
かあちゃん気質を持ち合わせている。
タイプも色々だけれども。
皆一様に年下スタッフに優しい。
良い職場で働いてるなと思う。

いつかその年下スタッフが
私たち世代になったとき
同じように接してくれることを願う。

追伸 
母の日にコーヒー一本奢ってくれても
別によくってよ笑