op's weblog

文字通りのログ。経験したことや考えたことの断片のアーカイブ。

楽天オープン2009 10/08 (2)

2009年10月09日 23時56分23秒 | Weblog
スタジアムに居ると、1時間もすると頭痛がしてくる体質なので(空気の流れのせいだと思うのだが)、次のメルツァーvsロジェ=ヴァセラン(やはり全仏でベスト4まで行った人の息子だったようだ)の試合は最初の3ゲームだけ見て外に出る。

第1コートのベルディヒvsベックという好カードを覗きに行くが、スケジュールが遅れており、ダブルスのペアが練習していただけ。第2コートの森田vsザブチェクは、観覧席が混んでいたためパス。負けたばかりの森上選手がちょっと悲しそうに歩いてくるのを見かけた。復調はまだのようだ。

良かったのは第3、第4コートで、第3コートでは、特徴のないコインより、片手打ちバックを含め男性のような打ち方と威力をもつファーガソンを応援したのだが、最終セットいいところまで行きながらとりきれず、負け。サーブも含め確率が問題か。コインには関係者からフランス語とともに「頑張れー」という声がかかっていたが、わかるのかな。

第4コートではLing ZHANG vs オブライエンが、これまたすごい打ち合いを見せてくれた。特に試合後半になって競ってくると、華奢でやや幼く見えるオブライエンの思い切り振り抜いてくる強打が威力、確率ともアップしてくるという状況。ZHANGもいまどきのスタイルの良い体型で(香港というより北京の方に多い)、相手のペースアップについてゆくが、破壊的な強打に対抗し切れなかった。それでも両者のショットの質は、スピード、角度、ボールの回転も、男子選手と錯覚するほどであった。


楽天オープン2009 10/08 (1)

2009年10月08日 23時23分58秒 | Weblog
風の影響で列車の運行の混乱が相次いで報じられていたため、いつ電車に乗ろうか迷っているうちに現地到着が1時半を過ぎてしまった。

国際展示場駅そばのコンビニに入ると案の定弁当関係は売り切れてしまっていたのだが、まあ会場で久しぶりにケバブをいただくかと。と、思ったら台風の影響で出店がゼロ。仕方なく500円でそれはそれはちっさい“カツサンド”を買う。スタジアム内ではいくらお金出してもしょぼい食事しかないので、ばかばかしくてそれ以上高いもの買う気にならない。

センターコートではサントロvsヒューイットの最終セットが始まっていた。
サントロ、年齢のせいもあるのだが、上背がない割りにフットワークで頑張るというスタイルではない。スライスの多用とアプローチ&ネットという、まさに“おっさんテニス”でトッププロやっているわけだが、ハイスピードでコーナー深くやアングルを攻め続けられるとやはり苦しい。引っ張りまわされると苦し紛れのトリックショットが目立つ。あのスタイルだと、ダブルスならまだまだ十分できると思うが、引退するというのはツアー生活自体にいいかげん疲れてしまったのか、矜持の問題なのか。

改装でやや遅くなったとはいえ、ハードコートではワイド&スピードで攻め続けて主導権を渡さない「おっさん殺し」がやはりしやすいようだ。ただし、ヒューイット、全米同様、ベースラインから結構下がった位置でプレーしており、ウィンブルドンで見せた見事なライジング戦法は見せなかった。あれは芝専用ということなのだろうか?残念。

で、スタミナの差がそのまま出た最終セットでした。日本を発つ前にどこかの高級テニスクラブで「マジシャン・サントロのダブルス教室」でもやっていくのかな。


大物食い親子?「ロジェルバセラン」

2009年10月07日 11時43分15秒 | Weblog
デルポトロまさかの1回戦敗退 ロジェルバセランが大金星:楽天オープンニュース

USオープン覇者のデルポトロ、昨年と同じく疲労蓄積で負けてしまったようだが、相手のロジェルバセラン、これ、80年代後半に全仏でコナーズ相手に大金星を挙げた方と同じ苗字。その時の記事ではスライス気味のフラットで高い打点から叩くコナーズ対策として、低く滑るスライスを多用して自滅に追い込んだようなことが書いてあって、それが印象に残ってなんとなく覚えていたのだけれど、写真見るとやっぱり似ている気がする。

で、明日のチケット持っているのだが、まともに考えて行く気にはなれない…台風上陸でもむりやりセンターコートで何試合かやって払い戻ししない気なのかなー。

来年から当日券にしよう。

集中力の維持

2009年10月06日 23時58分21秒 | Weblog
MAX展望その1・ブアカーオVSサワー:角田信朗の角田信朗オフィシャルブログ「傾奇者日記」

の後半でちょっと触れられていますが、集中力の維持に関して、白人はかなり体質的に強いのではという気が前からしています。

1985年初頭に出たバイクレース専門誌「サイクル・サウンズ 2月号」だったか、前年の世界トライアル選手権チャンピオンであるティエリー・ミショーのインタビュー記事が載ってました。

その中で、「日本人ライダーはセクションの間ずっと集中し続けることをしていないようだけれど、一つのセクション中、難しいポイントのみ集中するのではなくて、競技セクションの中では最初から最後まで気を抜いてはいけない。」という主旨の指摘を氏はしてました。

サッカーの日本代表が試合で痛い目にあってるのもよく目にしますが、体はときどき休めても、気は絶対緩めないで、“仕事の密度”を維持するというのは、特に米英の白人スポーツ選手が得意な気がしますし(劣勢でも崩れきらずじっと我慢で、ワンチャンスをものにする)、もし今苦手なのであれば意識して訓練すべきなんでしょうね。バイクのロードレース最高峰クラス(今はMotoGP)で日本人のチャンピオンが出ていない最大の理由もこれなのではないかと思います。

その点、ボクシングやMMAなど格闘技は競技の性質上、気を抜くことが許されないため、訓練としてはよいのかもしれませんね。

一方、野球などではよく日本人の練習時間の長さが問題になりますが、“耐える”ことが大事なテニスなどはスペインをはじめ海外でもかなり練習時間は長いようです。ただ、先日グレッグ・ノーマンと離婚した女子テニスの元女王、クリス・“アイスドール”・エバートは、現役時代の練習中、数分間打ち続けた後、手を休めて練習相手に話しかけ、ということを繰り返していた、という話を読んだことがあります。これは怠けているのではなく、1ポイント集中しては一度呼吸と気持ちを整え、次のポイントに臨む、というテニスの試合のリズムを練習中も続けていたということなんでしょうね。

練習では日本人は外人より頑張る、なんていうフレーズは過去のものかもしれませんが、本番でのタフさ、勝負強さというのは、所謂“根性”とはちょっと違う本能的な獰猛さの違いのような気がします。体力的な余裕に負う所もかなり大きいのも確かですが、頭の体力を鍛える訓練が必要ではないでしょうか。