AR(拡張現実)の代表的な事例である「エアタグ」。考えた人は頭がいいとは思うが、これが人間にまで貼られるようになるのも時間の問題だ。携帯電話や保険証、クレジットカードに磁気定期券その他様々な会員証や社員証・・・網膜や顔の形で識別するまでもなく、個人を無線で識別するためのツールは既に普及してしまっているのだ。軍事や警察向けにぴったりな”ソリューション”である。もちろん民間向けにも売れる。
いや、既に海外では体内にICタグを埋め込むことを、実証実験どころか、会員制クラブのパス代わりに行っているところがあるらしい。そんなことに比べれば、携帯電話の発信電波から個人を特定するなんて、ずっと“なまやさしい”ことである。
街中でiPhoneをかざしている人が今見ているのは、居酒屋の評価ではなく、あなたがmixiの日記に書いた検察批判かもしれない…
いや、既に海外では体内にICタグを埋め込むことを、実証実験どころか、会員制クラブのパス代わりに行っているところがあるらしい。そんなことに比べれば、携帯電話の発信電波から個人を特定するなんて、ずっと“なまやさしい”ことである。
街中でiPhoneをかざしている人が今見ているのは、居酒屋の評価ではなく、あなたがmixiの日記に書いた検察批判かもしれない…
この前はもっとちっちゃな会社が“空調効率上げた”というリリースを出して同じようなことをやっていたが、データセンターのエネルギー効率は、急速に投機の材料に使われ始めている。
日立電線が「PUE=1.19達成」のプレスリリースを出した。水冷と「温度保障型、自動寄せ止め制御」を採用したという以外詳細な情報は公開されておらず、前々から米国等で問題になっていた、“色々条件付きで机上計算上の数値”と思われるが、これが材料になって同社の株が上がったりしているようだ。
独自の省エネルギー技術により、データセンタの大幅な省電力化に成功
― 世界トップクラスのPUE=1.19を達成 ―
http://www.hitachi-cable.co.jp/products/news/20100316.html
データセンターとは、簡単に言えばコンピューターがたくさん詰まった部屋や施設のことで、コンピューターの処理速度が上がるにつれ発熱がものすごくなり、今ではデータセンター全体の電力消費のうち、コンピューターが食う電力量に負けなくらい、冷却装置も電力を使わざるをえない状況になってきている。
で、PUEとはデータセンター全体の電力消費量とサーバー等IT装置が使う電力消費量の比率なのだが、これが「ほぼ1」ということは、IT装置以外に殆ど電力を使っていないということになる。
このPUEについては、既に数年前から米国で、極寒の時期でセンターの稼働率も最も低い時の“最大瞬間風速”や、その他噴飯物の超拡大解釈さえ行って、“新記録”を競う事態になり、問題になっていた。そこで、昨年来、Green Grid(日本支部もある)等業界団体では、”公式記録”のための条件を策定中であり、まともな会社なら今時こんな風な宣伝はしないものなのだ。
景気が悪いのであせっているのはわかるが、こんなことをしていては、無駄に自分達のハードルを上げているだけであり、東京都が行っている温暖化ガス排出規制のようなものに悪影響を与えて、多数の企業に全く不毛な追加出費を強いることになる。
まさに10年前の「ITバブルよもう一度」だが、他のバブルと同様、祭りのあとの反動はより厳しいものになるだろう。
日立電線が「PUE=1.19達成」のプレスリリースを出した。水冷と「温度保障型、自動寄せ止め制御」を採用したという以外詳細な情報は公開されておらず、前々から米国等で問題になっていた、“色々条件付きで机上計算上の数値”と思われるが、これが材料になって同社の株が上がったりしているようだ。
独自の省エネルギー技術により、データセンタの大幅な省電力化に成功
― 世界トップクラスのPUE=1.19を達成 ―
http://www.hitachi-cable.co.jp/products/news/20100316.html
データセンターとは、簡単に言えばコンピューターがたくさん詰まった部屋や施設のことで、コンピューターの処理速度が上がるにつれ発熱がものすごくなり、今ではデータセンター全体の電力消費のうち、コンピューターが食う電力量に負けなくらい、冷却装置も電力を使わざるをえない状況になってきている。
で、PUEとはデータセンター全体の電力消費量とサーバー等IT装置が使う電力消費量の比率なのだが、これが「ほぼ1」ということは、IT装置以外に殆ど電力を使っていないということになる。
このPUEについては、既に数年前から米国で、極寒の時期でセンターの稼働率も最も低い時の“最大瞬間風速”や、その他噴飯物の超拡大解釈さえ行って、“新記録”を競う事態になり、問題になっていた。そこで、昨年来、Green Grid(日本支部もある)等業界団体では、”公式記録”のための条件を策定中であり、まともな会社なら今時こんな風な宣伝はしないものなのだ。
景気が悪いのであせっているのはわかるが、こんなことをしていては、無駄に自分達のハードルを上げているだけであり、東京都が行っている温暖化ガス排出規制のようなものに悪影響を与えて、多数の企業に全く不毛な追加出費を強いることになる。
まさに10年前の「ITバブルよもう一度」だが、他のバブルと同様、祭りのあとの反動はより厳しいものになるだろう。