建築めぐりをしてきました。
今回は、好きな建築家のひとりである藤森照信氏の作品です。
自然素材と手作業を取り入れたひときわ異彩を放つ建築家です。
1つ目は、ねむの木こども美術館どんぐり。
自身の著書で、「自然と建築が寄生しあう」という内容の文章を読みましたが、
これはまさに、自然の中にこの建物が寄生し、この建物の棟に芝が寄生している考えなのかと思いました。
銅板の小片をわざとくしゃくしゃにして屋根につかうことで、
こんなにモコモコしたやわらかい表現になるのもとても面白いです。
展示されている子供たちの絵も建物に負けないくらいの力強さがあり感動しました。
2つ目は、秋野不矩美術館。
鉄平石の三角屋根、着色モルタル藁すさ入りの外壁、天竜杉の壁、
複雑に絡み合いながら絶妙なバランスを保っています。
館内は裸足で鑑賞するスタイルで、ゴザや大理石など、足の裏からも自然を感じられました。
フジモリ建築の5原則の一つである「屋根」がとても印象的な2つの美術館でした。
------------------------------
横浜の設計事務所
(株)コア建築設計工房
http://www.arc-core.co.jp/