ご要望で多くいただくのは、
明るく風通しの良い建物、
プライバシーと防犯に配慮された建物
が挙げられます。
この二つは建築的には相反する条件になります。
明るく風通しの良い建物にするには、窓を多く設けること、
プライバシー、防犯に配慮するには、窓を少なく設けること、となります。
これらを解決する方法としては、
中庭プラン(コートハウス)という手法があります。
敷地中央に中庭を設けてそこに面して窓を設けて、
外周には必要最小限の窓にすることで、両条件を満たすことができます。
←デッキフェンスに囲まれたところが中庭です
←中庭に面して窓を大きく設けて解放感と、プライバシーを両立
ウッドデッキを中庭に設けることで室内と屋外が連続して、境界があいまいになりより広く感じられます
南北に細長い敷地は、採光を確保しにくいのですが、
この手法で建物の奥まで光を取り込むことができます。
デメリットとしては、
外壁面積が多くなるので同じ坪数でもコストがかかってしまいますが、
希望する部屋数、面積を少しづつ減らしてでも、
中庭を確保することで得られる空間の豊かさの方が満足感が得られるのではないかと思います。
豊かさは、単純に面積や、坪単価では測れないものがあります。
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横浜の設計事務所
【コア建築設計工房】 井下
http://www.arc-core.co.jp/
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