たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

2015年度日本記者クラブ賞受賞記念講演会

2015年06月09日 | その他

2015年日本記者クラブ賞を読売新聞の1面コラム「編集手帳」の執筆者、竹内正明さんが受賞され、当ブログでも5月31日につたない記事にしました。
ネットで検索すると「編集手帳傑作選NO,7」の小冊子を贈呈するとあったので、ネットで申し込んだのが郵送されました。
封筒の中にお手紙が入っているので、郵送料相当の郵便切手140円分を入れて返送して・・とあり、そのとおり宛先が書いた手紙があり、その部分を切り抜いて封筒に貼って、送るようお願いしてありました。
その切手を使ってまた誰かにNO,8を郵送されるのでしょう。
わずか36ページの小冊子で内容は2014.1~12月までの一年分の傑作が収録してあり、月日不同で「喜・怒・哀・楽」に分類され、それぞれ7編ずつが載っていました。「はじめに」は日テレ報道キャスターの小西美穂さんが書いていました。

ネットを検索すると竹内さんはその後、日本記者クラブで、後一人のテレビ報道の方と授賞式に臨み、30分の受賞記念講演をしてYouTubeにアップしてありこれを見ました。
日本記者クラブ賞は司会者が「プロが選んだベストプロにあたる賞」で、竹内さんは編集手帳を担当して14年、感動することに鈍感な記者達をも月に一回は泣かせると・・。傑作選には、2001年7月から原則火~土曜日付を担当されているとあります。
裏表紙にある竹内正明さんの経歴
読売新聞論説委員。1955年、神奈川県生まれ。79年、北海道大学文学部哲学科宗教学専攻卒業後、読売新聞に入社・・以下略

受賞講演ビデオは1時間42分もありますが、司会者の前座が5,6分で竹内さんの受賞記念講演は30分ほどなので、一聴の価値があります。なかなかシャイな方で穏やかな話ぶりです。
北大へは1浪で入学し、合否電報を2回貰ったエピソードは愉快だった。1回目は不合格で電文は「ポプラ並木雪深し、再起を祈る」、2回目が「クラーク微笑む」だった。この電文が今の仕事につながっている。不合格のときは「再起を祈る」とつけ加えてあり、合格のときはやけにそっけなく、8文字で終わっている。おめでとう、などのつけ足しはなかった。
原稿を書く姿勢も勝者より敗者を書く、強者より弱者を書くのを基本にしている。オリンピックで靴の紐が切れて入賞を逃したスケートの織田信成の話、相撲の武州山の話など、上等な人情噺を聞く趣でした。

2015年度日本記者クラブ賞受賞記念講演会  2015.6.3