たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

廃棄本を貰ってきた

2016年07月04日 | 読書

わが市の図書館は定期的に蔵書整理し利用されない古本(主に蔵書庫保管で陳列してない)を廃棄します。
入口に廃棄本書棚があり自由に貰ってこれます。昨日は3冊文庫本を貰ってきました。
「日本史探訪」角川書店 昭和58年2月初版発行 1983年 
ブラウン管から活字へ---昭和46年11月10日に日本史探訪の発行がはじまった全20冊をもとにして、新しく編集された新日本史探訪2冊を加えて編集されたもの。

その前年の4月よりNHK総合テレビで放送を開始した同名のテレビ番組を母胎にしている。これを角川書店が本にしたもので、当時予想をはるかに超えた発行をみせて、全22冊になった。出版界に大きな影響を与えたと、第1巻の解説にある。

廃棄本は10冊以上置いてあったが、興味のある古代史第1巻~第3巻まで3冊を貰って来た。今週残っていれば残りを貰ってこよう。下の写真は全22巻の内容と、第3巻の有名な「額田の王」(平田靫彦筆) です。
テレビで当時の名だたる歴史学者等が単独、または対談で語った。会話調で書いてあり随所に解説があり読み易い。挿入写真も多く最近の出版本では見当たらない良書です。

あかねさす紫野行き標野(しめの)行き 野守は見ずや君が袖振る (額田の王:ぬかだのおおきみ) 

紫草のにほへる君を憎くあらば人妻故に 吾恋めやも (大海人皇子:おおままのすめらみこと)

琵琶湖の東岸、蒲生野(がもうの)において壮大な野外宴を催した。天皇の愛人と、天皇の弟の間に、歌が交わされたのは、この時のことであった。(第3巻 律令体制と歌びとたち 壬申の乱 松本清張と梅原猛先生の対談 から)
15年~20年ほど前、級友が吉野に別荘を持っていたので、何回も、何年も遊びに行き、日本人の心のふるさと、奈良県 明日香村の遺跡を歩き回ったので、この巻はどこを読んでもスッと頭に入るのです。

第1巻 日本人の原像 

第2巻 古代王国の謎

第3巻 律令体制と歌びとたち

全22巻のタイトル