cosmotiger発信!!

日本一脚の速い「鉄ちゃん」を目指します!
時刻表検定1級
10km33:04、フルマラソン2:46:31

コスモタイガーのつぶやき(16)~高校野球を見ての感想

2018-09-03 | つぶやき/更新中

先日、第100回となる夏の高校野球が終わった。
プロ野球派の自分ではあるが、単身赴任ということで、家に居ても誰かと会話するわけてもないから(笑)、夜、洗濯したり水周りの掃除しながらスポーツニュースを見たり、土日ならちょっと空いた時間にリアルに見たりして、今までと比べると、結構見る機会多かったかな?

大阪桐蔭の春夏連覇で幕を閉じたものの、大会の主人公は、準優勝の金足農業であったことは、大方の人が認めるところであったと思う。
金足農業が、全員地元出身の公立高校というのも、多くのファンの琴線に触れたことだろうし、コスモタイガーも密かに金足の応援をしてたりした。

でも冷静に考えれば、大阪桐蔭圧倒的に有利は認めざるを得ないところ。
注目の決勝戦。
吉田投手の疲れ具合も心配されたが、案の定、立ち上がりからキレがなく、思わぬ大差になったのは残念だった。

それを不憫に思う部分もあったのか、また特に今年の異常な暑さもあったのか、やたらに「投げさせ過ぎ」「かわいそう」といった声もあったよね。
TVでも多くの野球関係者や芸能人・識者が同様の趣旨を語ってたけれど。
なかには、プロに行く逸材をつぶす気か!という声もあった。

その声を集約すると、概ね、①「休養日を増やせ」②「投球数に制限をしろ」③「2日連続(あるいは2試合連続)での連投は禁止させろ」といったところか。

確かにどれももっともらしいし、「選手ファースト」にも聞こえなくはない。
でも何かが違う、と感じるんだよね。

そもそも高校野球は、高校の部活動の一環であって、プロ野球の下部組織でも養成所でもない。
野球で飯を食う者など、ほんの一握りのはず。
また、そんな先のことなんか考えず、今この瞬間、勝ちたいという一心でボールを追いかけている選手がほとんどだろうと思う。

もちろん、才能ある一部の高校生がプロを志すことは大いに素晴らしいことではあるけれど、「一部のために全体を合わせる」ことはあまりにもナンセンスだ。
だからプロ野球とリンクさせて考えること自体、大きな矛盾を感じるのだ。

①休養日を増やせ

数年前に、準準決勝と準決勝の間に休養日を設けられることになったよね。
もちろんこれは大賛成だったし、実際随分有効に機能してるんじゃなかろうか。

でもさ、これ以上は厳しいよね。
判官びいきで、「決勝の前にも休養日があったら…」なんて意見も多かった気がするけれど。

金足農業は県立高校のため、予算という大きな壁があり、選手・監督や関係者だけでなく、大人数の応援団。
その宿泊費が予算を大幅にオーバーし、ネットで募金を募っていたニュースは記憶に新しいところ。

滞在日数が増えれば増えるほど、何百万という(もっとかな?)大変な宿泊費が発生することになる。
試合で勝って宿泊が増えるならともかく、「ただ休養している」だけの日をさらに増やすのは、潤沢な資金のある私学強豪有利になってるわけで、全然「判官びいき」になってない。

それに、甲子園球場は、阪神タイガースの本拠地でもある。
無限に借りられるわけじゃなく、一定の期間に大会を終える必要があり、やたらに休養ばかりしてられない。

じゃ、甲子園以外の場所で、特にドームなら、なんて意見もどこかで散見したけれど、それも現実離れしている。
甲子園こそ聖地。
現場の選手や関係者の大半が、「甲子園だからこそ」という思いだと聞く。

ラグビーなら花園、高校駅伝なら京都を走る「ステータス」ってのを無視するわけにもいかない。

②と③について。
これは関連してるから一緒にしよう。

特に②の玉数制限。
プロ野球のWBCで脚光あびたルールだ。

例として、100球になったら、その回終了時で強制的に別の投手に交代。
だって投げすぎはかわいそうだもん、故障するじゃん。

③の2日連続なんて投げすぎだ、かわいそう。
だから連投禁止。
翌日の試合は別の投手に投げさせてね。

いかにももっともらしいけれど。
でもさ…。

そうなると甲子園で通用するレベルの投手を2人以上用意しないといけないよね。
これも当然、全国からスカウトして強化している、私学強豪圧倒的に有利だよね。

投手交代した瞬間に、突然レベルが下がって、相手チームが一気に逆転!なんて、逆に一生懸命投げてた先発投手がかわいそうだ。
今回の金足農業にこんなルール当てはめたら、恐らく決勝までこれなかっただろうし、それどころか秋田県の予選で、選手層の厚い私学強豪に逆転食らってた可能性もあっただろう。

そもそも見ている側も、こんな逆転劇、ちっとも面白くない。
いや、もちろん逆転・逆転・また逆転、の試合は、プロ・高校野球を問わず面白いよ。
でもさ、それは、お互いがその時点のベストメンバーで、最高のプレーをして、必死にせめぎあってるからこそ、の話。

人為的に?格下の選手をマウンドに上げておいて、それで逆転だ、と言われてもね。
何だか「作られた逆転劇」を見せられた感がして、すっきりしない。
少なくともコスモタイガーは、そんな逆転劇、感動できない。

③も同様で、せっかく前日、エースの好投で勝ちあがり、最高ムードなのに、翌日、格下の投手が投げたせいで、ボコスコに…、では、ボコスコにした方も何だかすっきりしないだろう。
相手に対して失礼だ。

②も③も、プロ野球やWBCのように、質・量ともにそれなりの投手がいるという前提があるから成立している話。
特にWBCの場合、「侍JAPAN」として、各チームから選ばれた最高レベルの投手がそろってる訳で、100球制限で交代しても、そんなにゲームの質をや流れを落とすことなく、次の投手が投げてくれる。
だから見ている側も楽しめるし、むしろセットアッパーやクローザーに特化した投手も居るから、「誰を使うか?」という別の楽しみすらある。

にわか仕込みで、突然プロ野球の仕組みやルールを語られても、説得力がイマイチだ。

それに、故障防止なんてもっともらしいこと言ってるけれど、投手は「試合だけ」投げてるわけじゃない。
日々のトレーニングや練習で、その何倍もの投げ込みをしているわけで、「試合だけ」制限しても意味ないんじゃないの?

自分のやってるランニングも、「試合だけ」走ってるわけじゃないし。
普段から毎日、故障のリスクを考慮しながらそれなりの距離を走ってるからこそ。
本番の42.195km走るために、その何倍・何十倍の距離を走って、やっと当日を迎えたのに、「試合だけ」制限するなんて、アスリート的な感覚からも、合点がいかない。
制限するなら、普段の練習の段階から制限しないと意味ないんだけど。

トレーニングから本番にいたるまで、長い「線」になってるのに、試合という「点」だけを見ている気がする。

さらに加えるなら、①~③いずれも、私学強豪に圧倒的有利なルールだ。
今回も、金足農業だけじゃなく、三重県からも白山高校が出て話題になったけど、そういった地元密着の公立高校はますます甲子園が難しくなってしまう。

確かに高校野球は単なる部活動であって、別に「県民を代表」して戦ってるわけじゃないけれど、出場校が固定化され、私学強豪だけが毎年トーナメントの組み合わせだけが変わってやってるだけ、になれば、見る側はマンネリ化し、大会自体の注目度が下がるということは十分ありうる。

純粋な勝負の場。
対決する以上、公立も私立も関係ないけれど、当事者でもない人間が、恣意的に「私学有利」の条件を作ってしまうのは、フェアではない。

最初に書いたように、すでに準々決勝後にすでに1日の休養日がある。
そして今回から、延長線や再試合を減少させるために「タイブレーク制」も導入された。
(※これも随分と賛否両論あったし、コスモタイガーは反対の立場。第100回にして、初めて「逆転満塁サヨナラHR」なんて劇的なシーンがあったけれど、これも「そもそも無理やり作った満塁のチャンス、従来の満塁HRと同等に考えるのは疑問」という意見が気になったりする。)

給水タイム、なんてのも今回からできた。
高野連としても、「質を落とさない」範囲で、十分に対策はしているように見える。

あとは強いて言うなら、「暑さ対策」ぐらいか?
4試合ある日は、灼熱の日中を空白にして、第3試合を夕方4時開始ぐらいにすればいいのでは?と思ったりはする。
それとて、球場や売店などで働く職員の拘束時間を増やすことになるから、簡単なことではないかもしれないが、まぁ比較的現実的な改善かな、と。

100回も続いてきた大会。
先人たちが積み上げてきたいろんなものがあって、それなりに合理的だったからこそ続いてきたという側面も忘れないで、議論しなきゃいけないよね。

そんなことを思った100回大会でありました。

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コスモタイガーのつぶやき(15)~単身赴任

2018-03-29 | つぶやき/更新中

ブログの更新が滞ってしまっている。
楽しみにされている方には申し訳ない。

最近、業務の引継ぎ、引越し準備等、かなりタイトな状況が続いている。

4月より、コスモタイガーは、転勤となり、京都府内の某所へ転勤となった。
名古屋の自宅からは、通える状況になく、単身赴任となる。

で、その単身の住まいとは…。
残念ながら雅な京都生活というわけにはいかず、大阪市内!

最寄り駅は、大阪メトロ堺筋線「北浜」駅。
あれ?どっかで聞いたよーな。
そう、旧東海道57次(京街道)終焉の地の高麗橋!(旧東海道編46参照
何の因果か、そのすぐ近くに住み、勤務先まで電車通勤することとなった。

恐らく3~4年になるであろう、大阪生活。
このブログも、今更新中の「琉球編」や、「熊野古道伊勢路編」はもちろん名古屋発着ネタとして引き続き更新していくつもりであるが、それ以外の新しいネタは、大阪発着ネタとして気持ち新たに書き連ねていこうと思う。

もっとも大阪と名古屋、新幹線や近鉄アーバンライナーなど、移動手段は多々あって便利だし、子供の行事や自分自身のレースなどのために、帰省することも数知れずあるであろう。

いずれにせよ、現在、まとまった時間が全くないのが残念だけれど、4月以降に落ちついた後、現在更新中の「琉球編」を皮切りに、必ず更新したいと思っている。

短文ではあるが、今日はここまで。


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コスモタイガーのつぶやき(14)~勝つことが最大のファンサービス

2017-12-08 | つぶやき/更新中

前回のつぶやきのコメント欄にも少し出てきた、「勝つことが最大のファンサービス」。
プロ野球ファンなら恐らく知っているであろう、落合野球を象徴するキャッチフレーズだ。

何だか野球の話題ばかり続くのも気が引けるが、実はプライベートでもたまたま落合野球について語る機会があったので、本来書こうと思っていたネタを後回しにして、この話について、思うところを書いてみよう。

もっともこんな話で未だに盛り上がるのも、それ以降のドラゴンズがあまりにもふがいないからだけど。

とはいえ、8年間に及ぶ、奥深い落合野球。
一介のドラゴンズファンに過ぎない自分がその全てを語ることなど恐れ多くてできない。
あくまでも、今回はその基本となった「勝つことが最大のファンサービス」という言葉に絞ってみたい。

大前提として、「落合が嫌い」という方は結構多い。
個性あるキャラだからね、そういうのを嫌いな人がいても仕方ない、と思うし、個人の好みの領域に立ち入る趣味もない。

単純に「嫌い」なものは嫌いでいいと思う。
誰でも好き嫌いはあるから、恥ずべき話でもない。

ただし、言葉は正確に理解してもらいたい。
言ってもいないことを勝手に言ったことにしたり、恣意的に解釈し、妙な屁理屈をこねて正当化する方がよほど腹が立つ。
はっきり言って卑怯だ。

改めて「勝つことが最大のファンサービス」。
コスモタイガーの凡庸な頭脳では、まさに文字通り・額面通りの解釈しかできないのだが、妙な解釈をして落合監督を「ファンサービスを無視したけしからん奴」的な扱いをする人たちが居る。

我々一介のファンならともかく、文章を書くことによってお金をもらっている、いわばプロの物書きや、コメンテーターと称する人たちすら、こんなことを平気で書いたり語ったりしてることもあり、驚きだ。
誰がファンサービスを無視したの?って話だ。

「勝つことだけがファンサービス」と言ったのであれば彼らの論調は正しい。
けれど、落合監督本人をはじめ、誰も「だけ」とは言っていない。
あくまでも「最大のファンサービス」と言ってるだけ。

最大。
つまりファンサービスにはいくつかあるけれど、それらを比較した上で、もっとも大きなものは「勝つこと」だよと。

ファンサービスが「単品」だったら、最大なんて言わないよね。
複数あって、それらを比較して一番大きいものを「最大」というんだよね。
最大、と言う言葉を使ってる時点で、ファンサービスには様々な形態があることを暗に認めている。

特殊な国語教育を受けたわけでもない、凡庸なコスモタイガーでも容易に理解できる話なのに、自らの国語能力を棚に上げて、ロクに吟味もせず、言ってもいない話で落合監督を扱き下ろす論調には、本当に辟易したものだ。

言うまでもなく、ファンサービスといっても幅広過ぎて、語りきれないぐらいある。
勝ち負けだけじゃない。
特定の選手の応援、グッズの販売。
ナゴヤドームなら「ドアラ」ヤ「チアドラ」を楽しみにしているファンだっているだろう。
オフの握手会や少年野球教室なんてのも、ファンサービスの一環だろうし。
そして、それら抜きにして球団経営が成り立たないことぐらい、プロ野球の世界に長く居る落合監督が知らないはずがない。

それらを全否定し、「勝つことだけが唯一無二のファンサービス」と言い放ったのであれば問題かもしれないが、少なくとも自分はそんな事実を耳にしたことがない。

ユニフォームを着てグラウンドで闘う立場の長としては、それらいくつかの選択肢の中から、「勝つこと」を最優先しただけのこと。
議論するのも馬鹿馬鹿しいほどの当たり前の話だ。

グッズの販売も握手会も誰も否定なんかしてない。
「本来業務に影響のない範囲」で協力もするよ、でもその音頭取りは、いわゆる裏方さん(企画担当とか営業担当とか…)の方でしてね、ってことでしょ。

至ってフツーの話であって、何が問題なのか。
一般の会社なら、総務の人が総務の仕事を、営業の人間は営業の仕事をするだけのこと。
良い意味で役割分担しあって世の中は動いている。
批判される意味が全く理解できない。

逆に、この立ち位置を曖昧にしてしまったため、ドラゴンズは下向きの流れにはまってしまったのではなかろうか。
選手が、本来業務をなおざりにして営業に勤しんでる(ように見える)状況で、勝てるはずがない。

また、落合監督退任の際、表向きの理由は別にして、ファンサービスを軽んじ、観客が減ったなどと随分たたかれたけれど、あれから6年。

さぞかしファンサービスもチーム成績も充実させたんだろうな、と。
さすが落合を退任させただけのことはある!

そう思える結果を出したのかどうか。
むしろファンサービス・チーム成績どちらも振るわぬまま、いたずらに6年経ってしまった感がある。
批判のための批判であった、と受け取られても仕方あるまい。

さ!本来書くべきネタが待っている。
今回は短めだけど、この辺で。

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コスモタイガーのつぶやき(13)~クライマックスシリーズ

2017-11-15 | つぶやき/更新中

今年のプロ野球のセントラルリーグ。(以下、セ・リーグと表記)
何とクライマックスシリーズを制したのは、DeNAベイスターズ!!
セ・リーグでの3位からの「下剋上」は初めてのことだ。

残念ながら、日本シリーズではパシフィックリーグ(パ・リーグ)の覇者、ソフトバングに敗れてしまったけれど。

コスモタイガーはドラゴンファンだから、ついセ・リーグ中心の目線になってしまうけれど、このクライマックスシリーズが導入されるまでの経緯を改めて振り返ってみよう。

元々このクライマックスシリーズの前身?として、パ・リーグが2004年から「プレーオフ」として行われていた。

目的は「消化ゲームを減らすこと」。
従来だと、優勝に絡まないチームにとっては、単に日程を消化してるだけになってしまうけれど、この制度のおかげで優勝争いだけじゃなく、3位争いも盛り上がる。

ただし、現在のクライマックスシリーズとの最大の違いは「リーグ優勝の扱い」。

まずペナントレース3位チームと2位チームが、第1ステージを行い、その勝者が第2ステージとして、ペナント1位チームと対戦。
ってここは、呼称が違うだけで、中身は今とほぼ一緒。

で、第2ステージで勝った方がリーグ優勝!!
だから、2004年・2005年ともに、ソフトバンクホークスがペナントレースを1位で通過しながらリーグ優勝じゃない、という悲しい現象が起きちゃったんだね。

ちなみに2004年は西武ライオンズ、2005年は千葉ロッテマリーンズ。
いずれもペナントレース2位のチームが、「パ・リーグ優勝」ということになっている。

でもさ、ホークスのファンからしてみれば、何だかすっきりしない。
年間130試合超のペナント戦って1位で通過したのに、わずか数試合のプレーオフですべてチャラ。
「1位通過チーム」としての表彰は別にされたらしいけれど、「優勝」という称号が使えない。
いったい半年間に及ぶペナントレースは何だったのか?という話になる。

ちなみにドラゴンズファン的にも、2004年(落合政権1年目!)にセ・リーグのペナントを制し、リーグ優勝したドラゴンズ。
「何でパ・リーグペナント2位のチームと日本シリーズやらなきゃならないの!?」という違和感があったのも事実なんだけどね。

さらにこの年、財政面で厳しいパ・リーグの一部球団に端を発した「球界再編問題」。
2リーグ12球団を統合・整理して、1リーグ10球団にしようなんて話が経営者側から出て、反対する選手会とぶつかり、世論もおおかた選手会を支持。

とはいえ、FA制度導入以降、選手の年俸が一気に高騰し、人件費が経営を圧迫しているという経営者サイドの言い分も充分に理解できる。

こうして日本球界初の「ストライキ」になった。
各球団、2試合ほど中止になったと記憶している。

それを受けて翌2005年から始まったのが、「交流戦」。
リーグの垣根を越え、各チーム6試合づつ、計36試合でスタート。

要するに、パ・リーグとしても、人気のある巨人戦・阪神戦をペナントに取り込み、収入を増やしたい、というのが本音。
ドラゴンズの記念すべき第1戦は、神戸グリーンスタジアムでのオリックスバファローズだったと記憶している。
(ちなみに交流戦は紆余曲折の後、2017年現在は半分の18試合となっている)

次なるステージとして、せっかく交流戦が始まったのに、セ・パで「優勝の基準」が異なるのはおかしいという議論も起きる。
上記の2004年の中日vs西武、2005年の阪神vs千葉ロッテがその最たる例だ。

こんな事情が、2007年からの両リーグ揃ってのクライマックスシリーズ導入へと繋がっていくんだね。
優勝争いとは別に、3位争いも盛り上がるし、クライマックスシリーズ自体でもそこそこ収入が期待できるから、興行的にもおいしい話。

早い話、FA制度で選手の年俸総額が高騰。
その分、球界全体として収入を増やさなければいけないってことなんだよね。

ただし、先のソフトバンクのような悲劇が起きないよう、何よりも長丁場のペナントレースを重視した制度に改定。
あくまでもペナント1位チームが優勝とすること。
その上で、プレーオフ同様の上位3球団のトーナメントで、「日本シリーズ進出」を賭けて戦う、現方式になったわけだ。

だから2007年、クライマックスを制し、日本一に輝いたのはドラゴンズだけど、セ・リーグの優勝チームはあくまでもジャイアンツ。
心情的なものは別にして、とにかくルールでは、そのようになっている。

たかがプロ野球の話ではあるけれど、やっぱりそこにも歴史(過去)があって、現在の事実がある。
ここに至るまでの経緯を忘れて、今の感情だけ言ってても、心に響くものは何もない。

さて、ここからが本題。
当然今年もセ・リーグのチャンピオンチームは、広島カープである。
いくらDeNAがクライマックスシリーズを勝ち抜き、日本シリーズで激闘しようと、昨年・今年と、広島カープが2連覇した事実は動かない。
そしてDeNAは、あくまでもセ・リーグ3位なのだ。

こういった「下剋上」が起こるたびに話題になることがある。
「やっぱりリーグチャンピオン同士で日本シリーズをやるべきだ。」
「クライマックスシリーズは日本球界にはそぐわない。」

確かに1つの見識ではある。
でもさ、何で「下剋上が起きてから言うの?」という話。

なかには日頃野球なんかロクに見ていそうもないコメンテーターらしき人々までが、TVやネットでもっともらしいことを述べたりしているけれど、このタイミングでは何を言っても「後出しジャンケン」にしかならず、なんだか見るに堪えられない。

例えば前出の広島カープ。
2013・2014年と2年続けて3位となり、クライマックスシリーズに進出している。
その際にカープファンと思しき人たちから、「クライマックスシリーズ反対!」という声はあまり聞いてない。
むしろあわよくば日本シリーズへ!と思いを馳せながら、声を枯らして応援していたカープファンの方が圧倒的に多かったのではなかろうか?

それから3年。
今度は逆の立場になり、クライマックスシリーズ(ファイナルステージ)でDeNAに不覚を取った瞬間に突然「クライマックス反対!」「やっぱり優勝チーム同士の対決が…!」と唱えられても説得力は全くないし、俗な言い方をすれば「負け惜しみ」にしか聞こえない。

逆にDeNAのファンの側から、「クライマックスは~」という意見があったら傾聴に値するかもしれないけれど。

メジャーリーグとの比較論までする御仁もいるけれど、国土面積・野球人口など、あまりにも条件が違い過ぎて何の参考にもならない。
現実に日本のプロ野球は長きにわたって、この狭い国土の中で、12球団で運営されている。

そして、遅くともシーズンが始まる前に12球団了承のもとで統一されたルールが確認されていて、それに基づいてペナントレースが開催されているわけで、「後出しジャンケン」でゴチャゴチャ云われる類のものではない。

仮定の話。
そもそも今さらクライマックスを廃止して、それ以前の状態に戻したところで、プロ野球という興行が成り立つの?

忘れちゃいけない。
成り立たなかったからこそ、ストライキを経て、いろいろと制度やルールが改正され、今に至ったのだ。

元に戻すって簡単じゃないよ。
中途半端に「クライマックスだけ廃止」なんてあり得ないよ。
物事はいろいろ関連し合って今があるんだからさ、戻るってことは、その原因となったところまで戻った上で代替案を示さないと解決にならないし。

クライマックスだけを忽然と廃止したところで、また以前のように優勝争い以外は全部消化ゲームとなり、観客動員減を避けられないよね。
失われたクライマックスシリーズに代わる収入源はどーするの?
高騰した選手の年俸を抑える手段はあるの?
あるとしたらFA制度廃止かな?
でもそんなことできる?
選手会が黙って「はい、いいですよ」と言うわけないし。

ダルビッシュや田中マー君、そして現在騒がれている二刀流の大谷選手などの例もあるように、今では米メジャー球界との繋がりも深く、避けられるものでもない。
日本球界が退廃的なことをやってれば、めぼしい選手は日本球界を経由せずにメジャーへ挑戦、なんて話にもなってくる。

時計の針を巻き戻すことは不可能なのだ。
今さら昭和の時代に戻ることはできない。
代替案も示さず、感傷的なことばかり言ってるだけでは何の前進もないのだ。

だから優勝は優勝で立派に誇れることであり、クライマックスはクライマックスで堂々と戦えば良い。

リーグ3位でも、クライマックス→日本シリーズと勝ち抜けば日本一になれる。
それはそれで楽しいと思いつつ、プロ野球を楽しみにしているコスモタイガーなのだ。

ただし、つい5年ほど前まで優勝争いの常連だった我が中日ドラゴンズは、5年連続でBクラス。
今ではセ・リーグで最もクライマックスシリーズに遠ざかってる球団だとか。
それが誠に不本意ではあるけれど。

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コスモタイガーのつぶやき(12)~掲示板

2017-10-13 | つぶやき/更新中

今ではすっかり主役の座をブログやfacebookに奪われた感のある「掲示板」。
でも今から15~16年ほど前は、かなり盛んだった気がする。

地域や職場等、あるいはサークルチーム等で、何か共通の連絡事項などあったりすると掲示板に書き込めばいいからね。
もちろん堅苦しい連絡事項ばかりじゃなく、今でいう「つぶやき」的なヨタ話もお互い書いたりして、随分と有効なコミュニケーションツールとして愛されていたと思う。

今回はその「掲示板」にまつわる実体験。
といっても掲示板全盛期?の15~16年前の話だけどね。
たまたま最近、この掲示板のあり方について、ある会合で話題になったので、思うところを書いてみようと思う。

とあるランニングサークルの掲示板。
サークルといっても総勢50人以上の大所帯。
当然、様々な価値観を持った人種がいる。

今度こういうイベントあるから希望者は何時にどこそこに集合、といったいわゆる連絡事項も多いけれど、なかには自分も含めて少し砕けた感じの世間話的なものもあったし、「子供が生まれました」的なおめでたい話もあり、素直にめでたいと祝福したりと、楽しいやりとりであった。

市民ランナーの大半は、「走る」ことは趣味であり、それ以外の部分は普通に仕事をし、それぞれの家庭生活を営んでいるわけで、それなりに悩んだり悲しんだり、また些細なことで幸せを感じたりしながら、日々を送っていることは言うまでもない。

そんな人間同士が、週に1回程度しか会えない仲間たちと掲示板上でワイワイガヤガヤ。
実に楽しく、有効なコミュニケーションツールとして活用されるのは、素晴らしい事だと思ったりする。

ところがこれまた、難しいことを言い出す人間が現れる。
まぁ、どこの世界にもありうる話なのかもしれないけれど…。

そしてまた、えてしてこの種の輩は、つぶやき(9)の音頭取り型の人物と共通していることが多いと感じる。
コスモタイガーからすれば、「何様のつもりだ!」と言いたくなる話なのだ。

仮にI氏としよう。
そのI氏が突然「陸上競技以外のことを書き込むな!」と掲示板を仕切り出した。
風邪を引いたとか子供の病気・個人の悩みなど、陸上競技とは何も関係ないプライベートな話、我がサークルの活動には関わりがない、というのがその根拠らしい。
(ちなみにI氏は掲示板の管理人でも何でもない、サークルの一メンバーである)

ネット上の話である。
いろんな人がいろんなことを書くのは当たり前である。
そりゃ、中には自分にとってはさして関係ない話題もあるだろう。
おおかたの人間は、興味がなければスルーするだけの話ではなかろうか。

彼にとっては、走ることだけに特化したお付き合いを望んでいたのかもしれない。
それなら、自分の関係したところだけで絡めば良い話であり、わざわざ波風立てる話ではない。

話を変える。
例えば映画館で映画を見ていたとする。

X氏はその映画を見て物凄く感動している。
逆にY氏は、「なんだこりゃ、つまらん!」と思うかもしれない。
どちらが正解という話ではなく、個々人の好みという他はない。

そしてつまらなければ黙って退場すれば良い話。
真剣に見入っているX氏に対して「こんな映画のどこが楽しいんだ!」と罵倒するなど論外だ。
X氏の楽しい時間を奪う権利など、誰にもない。

自分がつまらないということを「わざわざ公言する」するような人たちの心境がコスモタイガーには理解しがたい。
その行為にどんな「得」があるのだろうか?
むしろ特定の個人を罵倒することの方がはるかに問題視すべきものであるはずだ。

さらに別の例を出す。
TVを見ていたら、自分にとっては何の利益もない番組が流れていたとする。
おおかたの人間は、「つまらない」と思ってチャンネルを変えるか電源を消す。
ただそれだけの話のはずである。

そりゃそうだ。
自分にとってつまらなくとも、他の誰かはそれを面白いと思って見てるわけだし。

それを、「つまらん番組を流すな!」とわざわざ方々に触れ回り、番組を作成したTV局に直接抗議に乗り込んでいくんだろうか?

彼の掲示板での言動は、まさにこれと同じことだと思う。
そしてその行為を正当化し、後押しする人間の感性も理解しがたい。

TV局側からすれば、もちろん少しでも良いコンテンツを提供しようと努力はしているだろうけれど、現実問題として、全ての視聴者を満足させる術などありえないだろうし。
ましてやいちいち特定の個人の要望や都合などきくわけにもいかない。

情報は受け取る側の都合だけじゃなく、流す側の都合だってあるのだ。
というより、イニシアチブを取ってるのはむしろ流す側であり、視聴者が受け手として取捨選択するというのが実態ではなかろうか。

「面白い」「つまらない」は、人それぞれの感性であって、どちらがどうだという話ではない。
ただし、自分がつまらないからといって、面白いと感じている人たちの楽しい時間を奪う権利はない。
何とも自己中心的な話で、ただただあきれ果てるばかりだ。

さて、このブログ。
今さらの話ではあるけれど、自分が好きなことを書いてるし、それに対してコメントいただくのも素直に嬉しい。
(いろんなコメント、本当にありがとうございます)

そして自分の心は自分のもの。
公序良俗に反するようなものは論外だけど、そうでなければ今後も自分の心に従って書くまでである。

とはいえ、指摘されるまでもなく、このブログは、マニア色が強い。
ネットサーフィン中にたまたまこの屈ブログに迷い込んだりする人もいらっしゃるだろう。
その人が、歴史にも鉄道にも、そしてランニングにも興味がなければ、自分のブログはこの上なくつまらないだろうと思う。

その場合、黙って立ち去ってもらいたい。
わざわざ「興味がない」ことを強調されても、対応しようがないし、対応するつもりもない。
このブログを楽しみに読んでくださる他の方にも迷惑である。

誤解されると困るが、「批判するな」と言ってるのではない。
コスモタイガーも一介の小市民。
間違った見識や欠点もある。
「そこはコスモさん、違うよ」「その部分は自分はこう感じる」など、建設的な批判(とでも云えばいいのか?)や議論を戦わせることはもちろん大歓迎である。

ただ捨て台詞のように、「興味がない」「面白くない」といった類の、冷やかし的・自己中心的なコメントは、固くお断りする。
興味がなければ、最初から絡まなければいいだけのこと。
いたって当たり前の話をしているつもりである。

つぶやき(9)の続きみたいな話になってしまったけれど、この手の輩は、共有とかチームワークというものを履き違えてるんだろうね。
そして妙な正義感を振りかざしてみたりする。

でもさ、何が正義かなんて、それこそ人それぞれで、彼らに「これが正義だ」と勝手に決めつけられる筋合もない。

知人に話したこともあるけれど、一緒に映画を見に行くことはできるけど、感動や笑いのポイントまで一緒にするなんてことは絶対に無理。
当たり前だよね、別々の感性を持ってるんだから。

コスモタイガー自身も友人と映画を見に行ったことも当然ある。
1つの例として、随分昔だけど、「タイタニック」。
こんなロマンスいっぱいの映画を、オールナイトで、しかも野郎2人で見たけどね。

コスモタイガーは感動いっぱいで涙ボロボロだったけど、友人は「何だこりゃ、こんな恋愛映画とは思わんかった!」とガックリしてた。
でも男2人で熱い?夜を過ごして楽しかったけどね~。

おっと、話がそれちゃった。
コスモタイガー的には、「一緒に行く」だけで充分にチームワークは成立してるはずなんだけど、彼らはそれだけでは足りないらしい。
一緒に笑い、ともに涙する、というシーンをどうしても演出したいんだろうね。

無理に「演出」したところで、真の心は別のところにあるのだから、何の意味もないことに気付けないのは愚かなことだ。

人の「心の中」にまで入り込もうとするから、こんな過ちを犯すことになる。
心まで支配することなどできるはずもないのだ。
ましてや皆が同じ価値観・同じ心を持つことなどありえない。
チームワークや仲間を重んじるのであれば、なおのこと、「程よい距離感」が大切なのだ。

掲示板。
いろんな心を持った人・さまざまな境遇の人たちが集い、いろんな書込みをするからこそ面白い。
そして書き込みが多ければ、第三者的には、そのサークルの活発さ・元気さを窺い知ることが推測できる。
(逆に言えば、書込みが特定の話題に特化し、減少すれば、「このサークルは元気がないな」と思われるだけである)

余談であるが、上記のI氏。
「ランニング以外書込み禁止」と勝手に仕切るだけ仕切っておきながら、その数日後、自分の子供が生まれた際には、嬉々として「子供が生まれました~♪」と書込んだことを付記しておく。

コメント (4)
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