2017北海道マラソンが先日終了。
これはマラソン界において、2020年東京五輪に向けての第一歩。
代表枠は男女ともに3枠。
その前哨戦が始まったってこと。
マラソングランドチャンピオンレース。
略してMGC。
その前段、というか1次選考にあたるのが「MGCシリーズ」で、この北海道マラソンが緒戦。
いよいよ始まったなという感じ。
そして選考方法が明確になって走りやすいだろうなぁという感想。
「MGCシリーズ」の詳細な説明は、日本陸連等の専門のサイトに譲るとして、かなり端折った説明をすると…。
「MGCシリーズ」が1次選考で、「MGCレース」が最終選考。
1次選考たる「MGCシリーズ」は、2017・2018年度が対象で、その指定大会は…。
男子。
福岡国際・東京・びわ湖毎日・別大毎日の4大レースに夏の北海道を加えた5レース。
女子。
さいたま国際・大阪国際・名古屋ウィメンズの3大レースに北海道を加えた4レース。
あとはワイルドカード枠。
ついこの間終了した世界陸上ロンドン大会を含む、日本陸連の指定した海外マラソン大会において、あらかじめ設定された記録を出した者。
上記の条件を満たした者だけが、最終選考たる「MGCレース」の出場資格を得ることになる。
その「MGCレース」は2019年9月以降に開催というところまでは決まってるようだ。
そしてこの「MGCレース」において、男女2枠は決定!の段取りらしい。
残り1枠は、その後に行われる「MGCファイナルチャレンジ」で決めることになるとか。
とはいえ上記「MGCレース」の出場資格を有していること、つまり1次選考は通過していることは最低条件らしいから、何やら予備大会のようなイメージもあったりするけれど。
評価したいのは、それぞれの大会に応じて、きちんと順位・タイムが明確に設定されていること。
上記北海道マラソンだと、男子の場合、日本人1位で2時間15分以内、若しくは2位~6位なら2時間13分以内。
女子なら同様に2時間32分以内と2時間30分以内。
明確に数字と順位が設定されれば、目標も立てやすいし、見る側も明確な尺度を持って見れる楽しさがある。
従来は、「~を考慮して」とか「~を期待できる」なんて文言が入ってたため、選考の度にゴチャゴチャしてたからね。
ケースもレベルも違うものの、コスモタイガー自身も若かりし頃、ある駅伝大会のメンバーに選ばれる側の人間になった経験もあり、その顛末は機会あれば記述したいとは思ってはいるけれど、曖昧な基準のまま話を進め、あとになってすったもんだするのは、走る本人にとってもかなりのストレスで、選ばれたところですっきりしないし、テンションも上がらない。
観る側だって、そんなドタバタ見たくもないだろうし。
そして国内で政治的な綱引きをしている間に、世界から置いて行かれちゃった感がある。
さて、この新方式でまずは2年間、「MGCシリーズ」を楽しみに見てみよう。
次回のMGCレースは、11月12日の「さいたま国際マラソン」の女子ってことやね。
選考にまつわる話は、自分の体験などを交えながら、もう少し深く掘り下げたいところだし、思うところも少なからずあったりする。
何だかそのための前書きのような話だけど、今回はこの辺にしておこう。