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10km33:04、フルマラソン2:46:31

コスモタイガー漂走記~旧東海道編(33)

2012-12-19 | 旧東海道run!!

世間はクリスマスムード一色の中、コスモタイガーは全く無関係に今日もJR東海道本線を乗り継いで東に向かっている。
若干雲が多いけれど、この時期にしては暖かい日が差し、ランニング日和。
家にいたのではもったいない!

前回終了地点は「東田子の浦」駅だったから、当然、今回もそこからスタートするのが妥当なんだけど。
前回、宿場町でもないこの駅をゴールにした時点から、腹案があってね~。

そもそもリサーチによれば、今日は旧東海道としては比較的単調な区間で、少々物足りないコースらしいし。

ということで、コスモタイガー、1駅手前の吉原駅下車。
前回、すぐ近くを走って通過しているわけなんだけど。

吉原駅からは、待ってました!「岳南(がくなん)鉄道」の旅。
吉原~岳南江尾間を結ぶ9.2kmの小さなローカル私鉄。
今日はこれが最大の楽しみ。

吉原駅構内をいったん外に出て、100mほど西へ戻ると、可愛らしい岳南鉄道の駅舎がある。
いや~、楽しみだなぁ、ドキドキする。
ローカル私鉄大好き!!

テンションMAX状態のコスモタイガーを乗せて、電車はゆっくり進む。
すぐに東海道本線と別れ、北に向かう。
工場街を抜け、最初の駅「ジャトコ前」を過ぎるとすぐ、「吉原本町」駅。

前回、この脇を走ったよね。
さすがに吉原宿の中心だけに、乗降客もそれなりにある。

あとはこの吉原の町をチョコチョコ走って、町を抜けるとのどかな農村風景。
そして目の前には富士山。
これは素晴らしいシチュエーション!!

これだけ富士山を堪能できる路線はなかなかないよ。
終始飽きることなく、約20分、終着駅「岳南江尾」に到着。

これがまた渋い終着駅で、ちょっとした車庫も兼ねているし、江尾集落ものどかで歩けば結構楽しそうだ。
すぐ東側には、小公園もある。

駅のすぐ北に新幹線が通ってるからね、断続的に「ビューン」と音がするけど、それ以外は本当に静かな集落だ。
スタートする前にちょっと散歩、そして何枚か撮影する。
もちろん岳南鉄道の写真も。

いつまでも走り続けてほしい、岳南鉄道。
富士山を眼前に控え、風景も素晴らしく、もっと雑誌等で紹介されても良い気がする。
といいつつ、観光鉄道化されず、普段着のままトコトコ走ってるところが素晴らしいってのもあるけどね。
コスモタイガーもお奨めの路線だ。

(※2012年3月、財政悪化により貨物部門が廃止。2014年までは富士市が補助することが決まっているものの、それ以降は未定のため、廃止の可能性もある。乗るなら今のうち!)

あ!思い出した。
旧東海道やね。

岳南江尾駅自体は、残念ながら東海道とはまったく関係ないからね。
まずは東海道に出ないとね。
とりあえずこの江尾駅前を今日のrunスタートとする。

小公園の脇を通って、江尾団地の前を走る。
こんな田畑に囲まれたところにも団地があるんだね。
きっと住民の多くが吉原駅周辺の工場街に通ってるのかな?
岳南鉄道利用してあげてね。

後ろ髪ひかれる思いだけど、団地の前の広い道から、南に向かうまっすぐな道がある。
これをひたすら走れば、東田子の浦駅に出ることはリサーチ済みなのさ。

両側には収穫後の田畑があって見通しは素晴らしいけど、背後にそびえる富士山の巨体に追われているようだ。
ペースは自然と上がってしまう。

ホントに行けども行けども真っすぐ、3km余りで東田子の浦駅の東側に出ましたよ~。
東海道本線をくぐってすぐの信号を右折(つまり東海道を少し逆走)、一応、駅前に出て、前回の終了地点に挨拶しておく。

隣は前回、高校生カップルがデートしていた六王子神社。
由緒ある神社らしく、境内は意外に広く、鬱蒼としている。

さぁ、今度こそホントに東海道だ。
神社の前の道を走る。
東柏原の信号で二手に分岐するけど、左が東海道ね。
東海道本線を斜めに渡り、そのまま線路沿いに進む。

噂に違わず?確かに単調だな~。
この道(県道163号)に沿って走るだけ。

「原駅入口」の交差点。
文字通り
右手に入っていくと原駅があるわけだね。

いつも通勤で利用している駅と同じだからね(2007年時点、名古屋市営地下鉄原駅を乗換に利用していたんで…)、不思議な気もする。

すぐに原宿(はらしゅく)本陣跡の碑がある。
単調すぎて気付かなかったけど、いつのまにか宿場内に入ったようだ。

ってか、原宿なんて東京の若者の街をイメージするけどね、もちろん直接の関係はない。
でも語源は似たようなものかな?

あちらの原宿(はらじゅく)は、旧鎌倉街道の宿場だったことに由来するからね。

全国津々浦々にある「宿」の字の付く地名は、かつてそこが宿場だった可能性が高い。
「名は体を表す」の言葉どおりなのさ。

有名なのは「新宿」ね。
言わずと知れた東京の副都心。
ここも甲州街道の「新しい宿場」として設置されたのが由来。

江戸初期の甲州街道は江戸から最初の高井戸宿まで距離があり過ぎたため、行き交う人々の利便性を考え、内藤家の領地内に設置された新しい宿場。
正式には「内藤新宿」なんだけど、頭の部分を略して単に新宿と称するようになったらしい。

名古屋市名東区にも「新宿」がある。
こちらも語源は同じと思われる。
高針街道(現在の名東本通)に栄えた高針宿。
その高針宿が徐々に広がったため、新しい部分を新宿と呼んだんだろうね。

交番を過ぎるとすぐ、白穏禅師の碑。
ごめん、全然知らないんだけど。
後で調べたところ、一休和尚や沢庵和尚と並び称される、有名なお坊さんらしい。

これまたすぐに、右手奥、松蔭寺。
白穏禅師ゆかりの寺らしいけど。
広い境内が印象的。

それにしてもひたすら県道ランで、確かに少し単調だな。
実は今日の「東海道として」のスタート、東田子の浦駅からは、旧街道に拘らなければ、海に出て、海岸沿いを行く方がはるかに景色が良いらしい。
「千本松原」と呼ばれ、綺麗な松並木と海岸のウォーキングコースが、沼津市内まで整備されているらしい。

旧東海道に拘るコスモタイガーは、敢えて単調な県道を走ってるけどね。

再び東海道本線を渡り、さらに走り続けて、今度は左手奥に片浜駅を見る。
「連窓寺」を過ぎると、やっと街道らしい史跡が。

「松長一里塚跡」。
久々にみる一里塚跡、新鮮だねぇ。
ホッとした。

すぐに「沼津藩領境傍示」の案内板と、脇に「従是東」の石碑。
ここから沼津藩の領地に入るわけだね。

どんどん市街地に入ってくることを実感しつつ、県道ランは続く。
「西間門」の変則交差点に出た。
ここもそのまままっすぐね。

浅間町の交差点から1本右入ると「乗運寺」。
庭園が素晴らしい!!(写真)

周囲はもう完全に沼津市の市街地に入っている。
浅間町に戻り、ここで県道が163から160に番号が変わるようだ。
1本先の交差点を左折。

次の大きな信号の交差点を右折。
すぐ次の信号(通横町)を左折。
枡型やね。

右手に静岡銀行があるんだけど、その脇の狭い道が東海道。
この道の左側が沼津城本丸跡らしく、それをぐるっと回る感じで、道は左にカーブしている。

約90度曲がりきった所で広い県道(360号)に出ると歩道橋がある。

歩道橋に上ると、この先の東海道(といっても単なる県道だけど…)が見える。
「まだまだ先に行きたい!」と好奇心を掻き立てられる。

でも今日はこの歩道橋をゴールにする。
実走距離、東海道自体は14~15km、岳南江尾からのオプションも含めて18~19kmぐらいかな?
まだ時計は15時を回ったところだけどね。
体力的にもまだ余力あるけどね、これから名古屋まで戻るんだよ!
なんてたって沼津だよ沼津!
この辺で終わりにしないとね。

歩道橋降り、県道を逸れて、適当に北西へ向かうと、徒歩5分ほどで沼津駅前に出る。
さすが沼津市の玄関口。
たくさんの客待ちタクシーが並んでいる。
東海道runのスタート・ゴール地点としては、久々の大きなターミナル駅だよね。
ここんとこ、小駅ばかりだったから。

着替えてから小腹を満たした。
さぁ、乗継いで今日も帰宅だ!



※2015.10.21追記/ルート地図、作成しました。(ここをクリック

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