今日、1月20日(正確にはアメリカでの日付において)はオバマ大統領が就任し、アメリカ新政権が誕生する日。
占星術の本場とも言えるアメリカでもオバマさんのホロスコープ読解が行われているようなので、ここでも少し話題に上げてみたいと思います。
英語サイトを見て回ってみると、いくつかオバマさんの出生データを得ることができました。一応、出生証明書による公式データも入手できましたが、中には疑問視している方もいて、ザッと巡回してみただけでも3~4の異なったデータが推測で出されています。(後述)
しかし、作成したホロスコープ(チャート:Chartとも言う)を見たところでは、基本的に公式データで良いように思いますので、とりあえずそのデータを紹介しておきます。
☆公式の出生証明書(Barack Obama’s Official Birth Certificate)
バラク・オバマ氏の経歴など:Wikipediaバラク・オバマ
(英語サイト:Wikipedia Barack Obama)
(クリックで拡大)
◎チャート解説をしているサイトの紹介(公式データに基づく読解)
「Barack Obama horoscope」
「Barack OBAMA: astrology and birth chart」
「Thoughts on Barack Obama's Horoscope」
「Chinese Horoscope - 2009 Barack Obama Chinese Astrology」
このほか、出生証明書とは異なる出生時刻を推測する方もいます。
例えば公式サイトによる証明書では19:24分になっていますが、
「Barack Obama : The Reluctant Astrologer」
のように、午後1時6分とガラッと違う時間もあれば、同じ19時台でも24分ではなく11分としたり、19時24分ではなく19時の24分前=18時36分として考えている人もいました。
まあ、もしかしたら出生証明書に記されている時間よりも5分~10分早い可能性も考えられますが(※)、大枠的にはこの辺りの時間でいいのではないかと思います。
※日本の母子手帳の場合でも数分単位では絶対に正確とは言い切れない。
さて、もう一つチャートを。
これはオバマ氏が大統領となる瞬間のホロスコープです。
(内側に本人のチャート、外側に宣誓および就任時のチャート)
東部アメリカ標準時(EST)の2009年1月20日正午、場所はアメリカ合衆国議会の議事堂前(ニュースによると西側テラスらしい)です。・・・実は、12時半までボイド時間だったりするんですが。
(クリックで拡大)
「アメリカ合衆国大統領就任式」(Wikipedia日本語版→英語版)
「Barack Obama 2009 presidential inauguration」(英語)
画像にはないですが、ちょうど進行(プログレス)の太陽が天秤00度00分(一度一年黄経法で)になる日です。まさに、計ったように「釘付け」された感じ。それにMC上に月がコンジャクトしてますね。
一塊になっている太陽・水星・木星のトランシットが、出生図(ネータル)の12ハウスの木星にコンジャクション。12ハウスは、それこそ何万何億という人にさえ影響を与えることのできるノー・ボーダーの特性があり、それを木星の力で更に倍加しつつの宣誓と就任演説。
まあ、出来過ぎているとも言えなくはないですが、それだけ世界から注目されている話題の人、ということなのかもしれません。
ちなみに、MCが属する5度区切りのサビアンの意味とかを考えると、この人の果たすべき役割なんかが見えてくるようで、とても興味深いです。大変な役回りというべきか・・・。
参考までに、東洋占術用のデータなども書いておきます。
一部、四柱推命による海外サイトを上に紹介していますが、各自で読んでみたい人もいるでしょうから。
☆バラク・オバマ
出生年月日時: 1961年8月4日19:24分(出生証明書による記述) 夏時間ではない
(日本標準時JSTに直すと、5日の14:24分になる)
出生地: アメリカ合衆国ハワイ州ホノルル(157W52, 21N18, AHST=-10h)
出生時の名前: Barack Hussein Obama II
四柱干支: 辛丑年乙未月己巳日癸酉時
(出生証明書のデータを真太陽時に変換すると18:47分頃になる。均時差:-6分(-5分54秒)、地方時との差:現地の基準が西経150度なので約8度=31~2分ほどマイナス)
旧暦データ: 1961年旧6月24日酉時 →時間易では地沢臨上六
※midMC方式の時刻では、19:18分までが酉時なので24分は戌時の範囲。すると、甲戌時。
また、時間易は地火明夷初九ということになります。
エニアグラムタイプ(予想): 性格的にはType3 (?) 、社会活動的にはType6 (?)
数秘術: [誕生数] 20→2(総計29) + [姓名数] 19→10→1(総計64) = [到達数] 3
第1期 (0)25~33歳 [転換数] 12→3 / [挑戦数] 4
第2期 34~42歳 [転換数] 12→3 / [挑戦数] 4
第3期 43~51歳 [転換数] 6 / [挑戦数] 0
第4期 52~60歳 [転換数] 16→7 / [挑戦数] 0
2008年 46歳 [個人年数] 4
2009年 47歳 [個人年数] 5
2010年 48歳 [個人年数] 6
2011年 49歳 [個人年数] 7
2012年 50歳 [個人年数] 8
2013年 51歳 [個人年数] 9
さて、オバマさんの四柱推命の大運では2010年(12月)が一つの変わり目になってます。
流れとしては、2008年では黒人発となるアメリカ大統領に期待がうなぎ登り、2009年では期待を裏切らない働きをしていくけれども、2010年には何か身から出た錆びで低迷かな。
その後、2011年では独善気味になって周囲の反発や反感を買いやすい衰運の時期。でも、2012年には誠意や努力が報われて持ち直し、支援も高まる予感。そして4年後の2013年では慌しさや内部にストレスあるも対外的には良好な活動運で評価を得そう。(以上、あくまで年運と大運を簡易的に併せ読みしただけの内容です。)
易の視点からでは、38~47歳が天風女后[五](ベースは山水蒙[五])で、48~57歳が地雷復[四] (沢火革[四]) 。
占術的には現在の運勢が相当好かった方だけに、次の10年間は逆にキツそうです。地雷復のこの爻は、どこか一生懸命さが空回りするところがあるのですが、人間力というのか、結束力やヒューマニズムに立ち戻ることが鍵なので、信念を持ちつつも独り善がりになり過ぎないように気をつけたいところです。
今後10年は沢火革が運のベースにあるので、本人が公約しているようにChange(変化・変革・改革)を目指していくのでしょうね。九四では、改革を断行する時という象意があり、皆を巻き込んで興奮過多になりやすいですが、賛同する人々や国と共に新しいシステムを世に落とし込もうとします。
まあ、二爻や五爻に示されるように、日々のたゆまぬ努力と辛抱強さによって実現されるものこそが、易でいう真の改革・革命だろうと僕は思うので、いわゆる急激な一過性の革命運動は沢火革の示すところではないはず。だから、「改革を断行する時」ではあっても思慮の浅いまま急進することはよくありません。
もっとも、「現状を良く見て、再三に亘って議論する」という三爻の状況を経過してきていると思うので大丈夫でしょうけど。
ところで、10年間の内には(おそらく大統領任期が終わった後かもしれませんが)かなり隠遁の気が出ています。あるいは宗教とか何か精神世界(スピリチュアル)系の方向に本人の関心が傾いていきそうな感じがあります。
なんにせよ、否が応にも期待と希望が膨れ上がった状態での就任なので、4年間、その支持率の維持には大変な苦労がありそうですね。色んな意味での重責をその身に負っている方だと思います。易で言うと沢風大過みたいな。
自身が掲げた“Yes, we can.” “Change WE NEED”の旗の下、アメリカ国内だけでなく、世界をも変えていく指導力を発揮できるか、またそれだけの影響力をもち得るか、その手腕が試されます。これからの活躍が楽しみですね。
プレッシャーに負けず、精一杯、アメリカ大統領の職務を果たしていってほしいと思います。
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追記
上記の記事は、オバマ大統領の就任前に書いたものですが、その翌日、就任演説の翻訳文が出てきたのでリンクを張っておきます。
どんな意欲や精神を持って宣誓就任に臨んだのか、またこれからのアメリカや世界との関係をどんな風に築き上げていこうとしているのか、皆さんも一読しておきましょう。
「努力と責任感で「どんな嵐にも耐えよう」オバマ大統領の就任演説 全文翻訳 <特集・オバマのアメリカ>(gooニュース) - goo ニュース」
英語全文 → 「オバマ大統領の就任演説・英語全文 <特集・オバマのアメリカ>(gooニュース) - goo ニュース」
以下、細かな時刻調査のための参考資料(ニュース記者の手元時計より)
(出典:「オバマ新大統領の就任式、刻一刻ブログ形式で <特集・オバマのアメリカ>(gooニュース) - goo ニュース」)
・午後12時6分、就任演説が始まる。
・午後12時5分、オバマ大統領、宣誓。
正しくは、
"I, Barack Hussein Obama do solemnly swear that I will faithfully execute the office of President of the United States, and will to the best of my ability, preserve, protect, and defend the Constitution of the United States."
「私、バラク・フセイン・オバマは、アメリカ合衆国の大統領という職務を忠実に執行し、できる限り最大の努力をして、合衆国憲法を維持し、保護し、守ることを誓います」
——なのですが、「execute the office of President faithfully」と最高裁長官が語順を間違って言ってしまったので、その後に続いて繰り返すべきオバマ氏が「えっ?」という顔で少し笑い始め、仕方ないなという感じで「execute the office of President faithfully」と復唱。
・午後12時1分 ホワイトハウス公式サイトもこの時点から、オバマ政権に移行
・正午 CNNによると宣誓を待たずして、正午をもって、「バラク・オバマ大統領」が誕生。
・世界的チェリスト、ヨーヨー・マとイツァーク・パールマン、クラリネットのアンソニー・マギル、ピアノのガブリエラ・モンテロによる演奏。
・午前11時58分、ジョー・バイデン新副大統領が宣誓し、就任。
うーん^^; Void時間だったのが、少し影響したのかな?
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