<後編>総論的な易の解説書
周易の本の紹介、後半です。今回は占い面というよりも、哲学的もしくは教養的な側面について語っている本をピックアップしていきます。ただし、この記事は入門書を範囲としているので、そこから大きく外れないものに限ります。
→前編はこちら。
1.『易と人生哲学』(安岡正篤(まさひろ)=著、致知出版社)
これを最初にもってきたのは、次 . . . 本文を読む
――というメッセージやメールを、今まで度々いただきました。これまでは個々のメールに応じていたのですが、指針となるようなページを一つ作っておくといいかもと思い立ちました。易の本は、日本の古書にもたくさんいい本があるのですが、文体が現代人には読みづらかったり、旧字体だったり、その頃の時代性が色濃く出ていたりして馴染めないものも少なくありません。そうしたものは、ある程度、易の知識を得てから挑戦するのがい . . . 本文を読む
巽坎艮坤を書き進めようと思っていたのですが、途中で興味が移ってしまったので、先にこのコラムを書くことにしました。今回のコラムは実験的なもので、易の研究者の中でも真面目に考えている人は少ないんじゃないかと思われます。ただ、僕自身もジャンルについてよく分かっていない/分類が困難なものも多いという理由から、今後も手を入れる可能性があることを前提に公開します。ひとまずベータ版ということで。
****** . . . 本文を読む
今回は「八卦の意味」の前半です。
夏休みで3週間ほど帰省していた子供達のはしゃぎ声を聞きながら、またその面倒見に負われながら、集中できたりできなかったりでちまちまと書いていたものです。あまり内容整理できていませんが、巽坎艮坤が未着手ということもあり、ひとまず乾兌離震までUPして先を書き進めようと思います。
なお、8年位前にも一度、「八卦の千変万化」というタイトルで八卦(九宮)について書いたこと . . . 本文を読む
・コラム1 太極図について
一般に広まっている太極図(下図)では、陰陽魚と呼ばれる白と黒の点が先天八卦での乾卦と坤卦(全陽と全陰)の中にありますが、それらの点が「陽中の陰」と「陰中の陽」を示すということであれば、本来的には離卦と坎卦がそれに相当するのが筋です。しかし、陽気と陰気の流れが入れ替わるポイントであることを示すという意味では、ひどく間違っているというようなわけではないと思います。
. . . 本文を読む
更新ペースが遅くてすみません。少しずつでも進めていこうと思っています。
******************************************************************
4. 八卦について
前々回と前回で易の三義と元亨利貞について書いてきました。易に関する一般書には、それらの内容に対してあまりページが割かれていなかったりするので、ここでの記事が . . . 本文を読む
前回は易の三義について書きました。(振り返ってみれば、三義に関しては過去に何度か書いてきたんですね。自分でも忘れていることがありました。)
今回は元亨利貞(げんこうりてい)について書いていきます。
3. 元亨利貞
これも易特有の専門用語ですが、縁起の良い言葉とのことで昔から人の名前に入れられることも多かったようです。ちなみに僕の子供の頃の同級生に「利貞」という名前の人がいるのですが、とても頭 . . . 本文を読む
前回の復習&易の三義について
今日の話を書き始める前に、前回の内容を簡単におさらいしておこうと思います。
# 易は、悩みや問題に対する助言・行動指針を示す占いの側面と、道徳や精神修養に役立つ思想哲学としての側面がある。理屈ばかりでもダメ、占いだけに走ってもダメ。理論と実践をバランスよく統合してゆくことが大切。
# 易は、太極をその始源として、陰陽二気(両儀)、四象、八卦、六十四卦と展開される . . . 本文を読む
易の初歩について少しずつ書いていこうかなぁ、と考えています。
自分自身、初心に立ち返って基本を復習しながら、同時に、これから易(易経)を学ぼうとしている人への手引き的なことをしてみようと思っています。
実際の易経の原文に当たっていただくと実感すると思いますが、色々と難解な言葉が並んでいます。また、それに加えて数多くの象徴的・隠喩的な表現が山ほど出てきます。そのため、世の中にはそうした内容を逐一 . . . 本文を読む
前回、「方位で易を学ぶ」という記事を書きましたが、今回はその補足記事です。
一つ目は、一覧表に出てきた八宅派の四吉方と四凶方の出し方について。もう一つは、紫白九星派の方法について。
まずは、一つ目の八宅派の理論に関することからです。それらは変爻(易卦を構成する爻の陰陽が変わること)の法則性によって求められるものなのですが、前回の記事では便宜を図ってその結果のみを一覧表として掲載しま . . . 本文を読む
**********************************************************************
☆ 追記 2014/04/6 ☆
関連記事を書きました。 → 「方位で易を学ぶ」の補足
**********************************************************************
☆ 追記 . . . 本文を読む
序卦伝は易経の十翼の一つに数えられる経文です。易経の中で、聖人やその系統の作だとされる彖伝・象伝、それに繋辞伝と文言伝は名文として取り上げられることが多いですが、後半の説卦伝に雑卦伝、そして序卦伝に関しては、かなり時代が下った後世の作だと考えられており、軽視とは言わなくても、あまり重視されない向きも少しあるような気もします。
今回は、その内の序卦伝について少し書こうと思いますが、僕自身は、成立し . . . 本文を読む
昨日から今日にかけて、時間易の一覧表を作成しました。
「C.I.の保管庫」で解説しているように単純な計算で求められるので、わざわざ表にすることもないかと思っていたのですが、全体像を把握することも必要だと感じて一気に作りました。(といっても、エクセルのマクロでバーッと出しただけですが。)
今まで何百回となく使ってきた技法だったのですが、改めて一覧表にしてみると連続と寸断(前後のギャップ)が入り混 . . . 本文を読む