ずっとブログをお留守にしてしまっていました。
10/10に発売されたan・an 2122号に、2018年10月~12月末までの完全暦生活が載っています。
(コンビニなどに置いてない場合も、在庫がある限りネットで注文したら買えるようです)
今回は10/10からということで、期間的にイレギュラーな感じでした。
編集部の方と相談して3か月分の指標を入れることになり、いつもとは見た目が変わっています。
変わったと言えば、僕の要望で、
「今日の吉方位」の内容を「時刻ごとの吉方位」にさせていただいたので、
この試みが読者にとってわかりやすいか、そうでないか、
また、実際に使っていただいた人がどう思うか、気になるところです。
「日の吉方」も使い勝手はまあまあいいんですが、この日のこの方位はダメとなると、
なんだか嫌な気分になったりして動きにくくなってしまうことがあります。
その点、「時刻の吉方位」であれば、細かくはなるものの、
ダメとされる方位の中でも吉の時間帯があれば、それを使うことができます。
限られた文字数の中では、“どの時間に・どの方位”という程度の情報しか載せられず、
なにかしら不満もあるだろうとは思いますが、
少しでも読者の行動意欲を後押しするものになっていればいいなと思います。
ところで、時刻の吉方位を求めるためには「九星」に加えて「時刻の干支」というものを使うわけですが、
そもそも干支をよくご存じない方の場合、年の干支以外に月・日・時にも干支があることを知らなかったりします。
話のついでに「時刻の干支」の暗算の仕方をご紹介しようと思います(僕なりのやり方です)。
とはいえ、「時刻の干支」の内、十二支の部分は各時間帯で固定ですので計算の必要がありません。
(例えば午前/午後というように、午の時刻は12時の前後1時間と決まっている)
ここでは「時刻の十干」(時干)のみ計算して、後で「時刻の十二支」(時支)とつなげます。
※時支の部分は、下の「時干支表」を見て、十二支と時刻の関係を確認してください。
時支に番号を割り振ります。仮にSと呼びます。
子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
単純に十二支の順番で1234・・・です。
続いて、以下の公式に当てはめます。
甲日と己日:K=0+S
乙日と庚日:K=2+S
丙日と辛日:K=4+S
丁日と壬日:K=6+S
戊日と癸日:K=8+S
Kとは「十干番号」のことです。
甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10(0)
最終的には、計算結果の1の位の値をみてください。
例として戊日の申の時刻の干支を考えてみます。
公式は「K=8+S」で、Sは申=9ですから、
K=8+9, K=17
答の1の位を使うので、7は庚だと分かります。
つまり、戊日の申時の干支は庚申ということです。
【時干支表】
↓時間/→日干 甲己 乙庚 丙辛 丁壬 戊癸
[0] [2] [4] [6] [8]
前日 23:00~0:59 子:[1] 甲子 丙子 戊子 庚子 壬子
1:00~2:59 丑:[2] 乙丑 丁丑 己丑 辛丑 癸丑
3:00~4:59 寅:[3] 丙寅 戊寅 庚寅 壬寅 甲寅
5:00~6:59 卯:[4] 丁卯 己卯 辛卯 癸卯 乙卯
7:00~8:59 辰:[5] 戊辰 庚辰 壬辰 甲辰 丙辰
9:00~10:59 巳:[6] 己巳 辛巳 癸巳 乙巳 丁巳
11:00~12:59 午:[7] 庚午 壬午 甲午 丙午 戊午
13:00~14:59 未:[8] 辛未 癸未 乙未 丁未 己未
15:00~16:59 申:[9] 壬申 甲申 丙申 戊申 庚申
17:00~18:59 酉:[10] 癸酉 乙酉 丁酉 己酉 辛酉
19:00~20:59 戌:[11] 甲戌 丙戌 戊戌 庚戌 壬戌
21:00~22:59 亥:[12] 乙亥 丁亥 己亥 辛亥 癸亥
古典的には他の出し方もあるのですが、これが手っ取り早いです。
⇒追記:2018/10/24 夜子時について
13時刻制を採る流派の場合は、早子時と夜子時(晩子時)の概念がありますね。
早子時(0時~1時)については、式通り1を使えばいいわけですが、
夜子時(23時~0時)は一巡した後の子時ですので、12+1=13を使います。
あるいは、夜子時の時だけ翌日干支と見立て、子を1で固定して計算するのでもいいと思います。
覚えやすいほうで。
⇒さらに追記:2018/12/16 月干支を求める
上記の夜子時の考え方を敷衍すると、月干支を求めることができます。
月干支は時干支とは違って二つ分ずれていますから、
そのことさえ気をつければ、時干支を求めるものと同じ計算法が使えます。
要は子月と丑月の時だけ翌年の干と見立てればよく、
その他の月は時干支と同じ計算法で月干が出せるからです。
例えば今月であれば、戊年の子月ですので、
この戊を翌年の己と見立てると、まず甲・己年は0で、
これに月支の子=1を足すと1なので、十干番号の1は甲。つまり甲子月となります。
前月であれば戊年の亥月ですので、戊・癸(8)+亥(12)=20
1の位は0なので、十干は癸。月支と合わせると癸亥月です。
四柱推命のテキストには、
五虎遁法(月干支を求める方法)と五鼠遁法(時干支を求める方法)が出てますが、
あんな干合と五行の生剋を使う覚えにくい方法よりも、暗算したほうが早いと思います。
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