22.山火賁
賁とは飾る(decorate, dress up)、肉付けするの意。内面の離(卦象:火)をもって自分を装飾しようとする心理です。離の卦徳は明智で文明の利を象徴しますから、自分の意図するもののために利用できるものは何でも利用するという精神を有しています。ただし、美や知性を希求しても、度を越えると美が醜に変わって周りから嫌煙されたり、理解されずに孤立化する恐れがあるので気をつけたいとこ . . . 本文を読む
21.火雷噬[口盍]
噬[口盍](ぜいこう/ぜいごう)は噛み砕く(砕かれる)という意味。山雷頤の中に一本、硬い骨付き肉(九四)が混じった様子としてイメージされ、噛み砕く対象=障害を九四、上下の陽爻を顎に見立てています。そのため、初九および上九は裁く・裁かれるの意味合いが強くなります。自分がどちら側になるかは、その時々によって異なります。とにかく、先の観で物事の仕組み・道理・また人々の行為を観察し . . . 本文を読む
20.風地観
観は仰ぎ見る、静観の意味。物事を冷静に、または注視して観察する状態を言います。臨で期待の新星と目されて育った人が、今度は後輩から尊敬の眼差しで仰ぎ見られるようになった、という感じ。上卦巽は世の中に吹き渡る情報の風。それを下卦坤としての現実的立ち位置から分析・観察する姿勢。岡目八目。自分を虚にすることで周囲が今まで以上に見えたり、感じ取れるようになる。また、自分の考えた内容や広めた事 . . . 本文を読む
急な予定の変更があって、レニングラード・サーカスの豊橋公演を子供たちの付き添いを兼ねて観に行きました。
サーカスなんて、子供時分にテント張りの中で見たことが一度あるだけだったので(丸いでかいゲージの中でバイクがブォンブォン走り回ってた淡い記憶…)、そういうのをイメージしてたんですが、全然違ってました。
それほど大きくないステージで、こざっぱりとした感じ。場所によって異なるのか、それとも時代性な . . . 本文を読む
唐突ですが、ブログタイトルを変更しました。 Creative Imaginations → With the I Ching理由は二つあります。 一つは、Creative Imaginationsという同名の企業があること。ブログ作成当初は知らなくて付けたんですが、後になってかぶっていることを知り、ずっと気にかかっていました。 もう一つは、これから易の解説を集中的にやっていこうと思っているので、自 . . . 本文を読む
19.地沢臨
地沢臨とは、進んでくる者に期待を抱くという意味の卦です。若い力に将来性を見る。そして彼ら/彼女らを伸ばし、育成したいという気持ちを表しています。子供や次の時代を担う人々に希望を託す卦。対する風地観は、仰ぎ見る。目標や憧れとしての存在を示している卦です。この臨と観の間にはヒーローやヒロイン、いわゆるスターやアイドルを見るような感情の交錯があります。プロスポーツ選手の活躍に胸を躍らせて . . . 本文を読む
◎パーソナリティの主要五因子と四柱推命~陰陽五行と通変~
今日は、最近の心理学で性格の特性因子として注目されている主要五因子、通称Big Five(ビッグファイブ:Big Five personality traits, Five Factor Model of personality)と四柱推命の陰陽五行説の相関性について書こうと思います。(余談ですが、この記事、一度、何年か前に別の場所で書い . . . 本文を読む
久しぶりに「gooあしあと」のアクセス解析を見てみました。易や英語の記事の方がずっと多いのに、なぜか、あまり書いていない四柱推命の記事の方にアクセスが偏っています。検索キーワードも四柱推命に関するものの方が多いみたい。最近は易卦のキーワードでも来てくれてるようだけど、まだまだ。
今は易経ってそれほど浸透していないのかも。教訓的な含蓄ある文章もたくさんあるのだけれど、現代になっても古典の域から脱皮 . . . 本文を読む
18.山風蠱
蠱とは、皿の上の虫の意味。やってみるとわかりますが、食べ残しを庭などに放置しておくと、ナメクジやら見たことのないような虫がどこからともなく湧いて群がっています。一瞬ゾッとする光景です。上卦艮(山)は静止、下卦巽(風)は風化。留め置くと風化して腐ってしまう象意。老朽化。長期間にわたる使用によって性能が劣化したり故障したり、酷ければ事故や災害などの危険を招いたりします。豫で出した例で言 . . . 本文を読む
17.沢雷随
豫が九四の求心力によって人々の意思をまとめていった結果、一つのストリーム(潮流)が生まれました。そして随では、その流れゆく先を見つめ、流れに逆らわずに身を任せていこうとするのです。ここから随行とか従うというような意味合いが出てきます。時・状況・人物・指令などに従う。人生の時々刻々でタイミングを計る卦です。豫が春の芽吹きとして地を奮(震)わせたのとは逆に、秋の紅葉(兌)として落日を過 . . . 本文を読む
16.雷地豫
豫は予(あらかじめ)と訓読みします。積み重ねてきたことが実を結び、花を咲かせた状態。現代的に言えば、潜在意識に自己暗示を掛け続けて、その成果が現象化してきた様子とか、集合意識に背中を押されて衝動的に行動してしまう様子などを象徴しています。先行投資の結果としての利益または損失。唯一の陽爻で豫の成卦主である九四は周囲の期待や応援によって勇気を得ます。陰陽反転した小畜が苦節何年という形で . . . 本文を読む
15.地山謙
小畜~大有にかけての「乾の道」を通過した後は、乾(天)という大仰な意識を小分けにして、必要なところへ振り向ける作業が始まります。その先頭バッターが謙です。この卦は64卦の中で最も易らしいとされていて、確かに謙の精神から学ぶべきことは多いです。一つの模範的もしくは理想的な人間像と言えるかも知れません。ただ、64卦のどれであれ優劣はないというのが僕の見地なので、謙を特別視したりはしてい . . . 本文を読む
14.火天大有
大有と同人は視点が反転した形で、陰爻が臣位(二)から君位(五)になっています。同人としての狭量さはなくなり、度量の大きさが備わります。内部エネルギー(資本とか色んな意味になりますが)の充実によって必要な物が揃ったり、物事をやり遂げるための気力が出てきます。この内面の活力をどう展開するかが、大有の一番の見せ場です。創造力を形にするという作業。まず自身の内にて熟成され、次いでエネルギ . . . 本文を読む
13.天火同人
小畜・履から始まった「乾の道」も、この同人・大有のプロセスで一段落を迎え、64卦を渡り歩くためのウォームアップが終わります。その後は、いろんな方面にバラけながら各種の経験をしてゆくことになります。
さて、この同人は共通する何かをもつ人達、いわば似たもの同士の集まりのことです。単純には、仲間意識とかチームワーク、サークル活動といった意味です。内輪で色々と悶着はあるけれど、全体とし . . . 本文を読む
自分自身の問題なんですが、ちょっと時間の使い方がマズくて、この頃、集中して取り組むことが出来ていません。 特に今月は一層取り組みにくい状況なので正直きついです。が、やると決めたのでやります。
それはそうと、大意を書いて、それから爻意を書いて次の卦へ、という今までの書き方だと、なんだかすごく時間が掛かってしまいます。とことん煮詰めていくという点ではメリットはあるんですが、今は長期戦で取り組む余裕も . . . 本文を読む