cry&smile

海外ドラマの感想、子育て、結婚時代のいろいろなど、ありふれていると思ってるのは自分だけらしく、怒涛の日常を綴っています。

真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫 読みました

2014-01-14 15:34:46 | 

この三連休は寒かったですね。あの暖かい正月休みは何だったんだって感じですね。
さて、その正月休みを使って、やっと真夜中のパン屋さん4巻目読みました。
最初の方がかなり細切れで読んでたので、いろいろうろ覚えになったりしているのですが、
今回も期待を裏切らない人間臭さとミラクルてんこもりです。

いつもこのシリーズを読んで思うのは、どんな暗い過去や引きずるものがあったとしても、出会いと絆、今を一生懸命生きることって大事だなって思います。
出会いは自分で操作できるものではないけれど、その中で素敵な絆を作って行けるのは自分ができることではないかと。そして、大きなお世話が敬遠されている世の中ですが、それがまた良い方向に作用すれば「握った手はあったかい」って思えるわけだよね。

私の血縁関係は、わりと「冷めた」「四角四面」「マイナス思考すぎる」ていう三重苦な人が多いので、今回の沙耶ちゃんの気持ちは分からなくもないなあと読みました。

家族の為、母の為、自分を殺していい子でいること。決して家のお荷物になってはいけない、それが呪いだ、って、それ、分かります。一生解けない呪いかもしれないよね。

私は実家で「決して家のお荷物になってはいけない」と思っていながら、わりと目立ちたがりだったので、押さえつけられてた。嫁姑の静かに進行するバトルにも巻き込まれてた。
そして結婚して夫の「妻というもの、夫の思うがままに先回りして振る舞え」みたいなわけのわからん呪いもかけられていたし。
二つに共通してかけられていた呪いは「生意気なことを言うな。誰もお前の意見など聞かない」っていう呪い。これはいまも解けない。自分の意見など生意気ではないのか、こんなことを考えてはいけないのではないのか、我慢すればなにも話さなくていい。だって発言するといつも生意気だって叩かれるから。ってやっぱり今もいろんな場面で思っちゃう。

でも沙耶はあることをきっかけにその呪いを自分で解こうとする。
最初は、はあ?わがままな娘だわ。って思ってたんだけど、
きっかけは、はあ、そりゃグレたくもなるわって納得できるし、
案外素直で魅力的な子なんだなって思えてくる。
だってその呪いの解き方が、すごい、かわいい。

今回は、ほぼクレさん不在の話(ま、それは5巻でいろいろ展開する話だと思う)
なんだけど、希実とはメールで会話してたり、最後でちょこっと出てきたりします。
やはり、あのほっこりする福井弁でにこーっと笑うクレさんはいないとさみしい。

その代り、弘基やソフィアさん、斑目氏は大活躍。
新しいキャラも出てくるし、ソフィアさんのお友達がまた話を展開してくれたりする。

で、今回のメインブレッドは、ウイークエンドシトロンをアレンジした、冷凍する冷たいパン。
バターたっぷりのデニッシュ生地にレモンたっぷりのフィリングなんて夢のようです。しかもそれが冷たい、それを夏祭りの屋台で食べるって、いいなあ。

ウイークエンドシトロンは「週末に大事な人と食べるケーキ」って意味があって、
昨年ひょんなことから国産レモンを購入して何度か作っています。
何度作ってもおいしい。娘ちゃんの誕生日ケーキにもしたくらいですし。

今回のテーマを象徴するパンかなあと思います。

大事な人かあ。
いっしょにおいしいものを食べたい人って、やっぱり大事な人だよね。

絆は大事に育てていかなきゃいけないなあ。







英語、本腰。

2012-12-29 21:54:59 | 

今日、新年の料理の買い出しの時に本屋に寄って買ってきました。
やはり、ボキャブラリー不足と、独身のときは英会話は感覚で話していたので、
しっかり勉強しておきたい。もっと自分の気持ちを言えないと!と思い購入。
青い方はまるで図鑑のようなおもしろさです。かなり分厚いのですが一章は5ページぐらいなので、少しずつ進めていけそう。
赤い方も結構分厚いです。塾のテキストみたいな感じです。で、買うときの決め手が、
「すべての日本人に送る「話すため」の英文法」
というフレーズ。
だって、最終目標はベネさんと会話することなんだからこれでしょう、と。
いや、つっこまないでね。そんなん、ベネさんと会話するなんて無理無理なんて。
でもわかんないよお。次回来日時に話しかけられるチャンスがあるかもしれないし。
それに、やはり大好きな人の一言でも逃したくないじゃないですか。ちゃんと聞き取りたい、って願望は常にあるもの。
でもその口実ぬきでも、なぜかしなきゃいけない使命感を感じるのです。
そんなわけで、子どもたちだけの冬休みの宿題しろと口やかましく言うより、一緒に勉強しようと思っております。
少しずつ、頑張ります。




まよパン第3弾。えっドラマ化?

2012-12-23 19:59:15 | 

真夜中のパン屋さんの三冊目を見つけたので、買ってきました。
(昨日の記事のFLIXと一緒に購入。)
作者さん、脚本家の方なので、場面展開や描写がテンポよくてあっという間に読み終えました。
オビにBSプレミアムドラマ2013年4月~主演:滝沢秀明って書いてあるんですが、
この話の主役って希実ちゃんなんじゃないのお?
なぜ滝沢くんが主演…想像するに弘基?
暮林さん好きなんだけど、誰がキャスティングされるのかなあ。やはり、福井弁で喋ってくれるんでしょうか。
ソフィアは?
こだまは?
班目氏は?
と、脳内でキャスティング。
NHKなので、ゴリ押しキャスティングとかないよね。ちゃんと作ってくるよね、と期待しつつ。
イケメンブランジェを堪能したいですね。
楽しみにしています。






虹のたちあがるところ…「十力の金剛石」

2012-11-14 17:05:08 | 
宮沢賢治の「十力の金剛石」という話に
「虹の脚もとにルビーの絵の具皿があるそうです。」
と大臣の子が言うシーンがあるのです。

今日、虹を見てて思い出した。

あのお話がすごく好きで、
ステンドグラスのような雰囲気(勝手に思っているのですが)、
何度読み返してもあのキラキラ感が、胸をときめかせる。
よくありがちな童話のシチュエーションではあるんだけど、
なぜか私にとってとても特別な感じ。

帽子の飾りだったハチスズメが飛び回り言葉を話すとか
きっと瑠璃色のびろうどの毛並がきれいなんだろうなあって思ったり、
リンドウが、天河石(アマゾンストーン)でできている、とか、
雨の向こうにはお日様が薄い緑色のくまを取って真っ白に光っているっていう描写、
金剛石がはげしくぶつかり合っては青い燐光を起こす、とか
とにかく、あるはずがないんだけれど、ああ、そんな感じなんだろうなあと
容易に想像できてしまうファンタジックな描写がたまらなく愛らしい。

いいなあ。私もそんな風に虹の脚もとに行ってみたいなあ。
そしてそのステンドグラスのような世界を体験したいなあ。
って、この話を読むたびに思う。

こんな世界を自分が解釈した絵で表現できると一番いいんだけどなー
と思う。
もう少し絵が上達して、デジタルで作画できるようになったら挑戦してみようと思う。

いつになるやら。いや、いつの日かきっと…



カラヴァッジョ巡礼 その2

2012-10-15 21:40:11 | 
買ってきた。
じっくり見た。
文章はまだ半分読んでないけど。

オールカラーで、
この本をもって旅に行ける。
でも、まだ旅行に行けるような身分ではないので、
この本で旅行気分を感じて巡礼します。

強い意味をもってそこに存在する、光と闇。

闇が強いから
光の放つ勢いが尋常じゃないのか、

元来の天才だから
もともと光を持っているがゆえに
闇に取り入られ、
もがいて光に近づこうとして、
あんなに素敵な作品ができていったのか。

最近の私のテーマも
表裏一体
ギャップ萌え
なので、
(後のは余分…)
すごく惹かれる。

仏教徒の私としては、
キリスト教の宗教画に、うーんと思うこともしばしばですが、
なぜか保育園がクリスチャンだったり、施設が近所に多かったりで、
そんなに違和感がなく、むしろ、文化として
教会だったり賛美歌だったりをとらえていた若い頃があったので、
綺麗な装飾の教会に壁画、宗教画っていうのは、
建物自体が美術館、みたいな感じ。
見ているだけで心が打たれる。写真なのに。
現地に行ったらもっと心わしづかみだろうなあ。


やはり、果物籠の描写はすごい。
美少年が抱えている絵は、少年が艶めかしいですね。

もっと深く作品を鑑賞してきます。

それでは。