cry&smile

海外ドラマの感想、子育て、結婚時代のいろいろなど、ありふれていると思ってるのは自分だけらしく、怒涛の日常を綴っています。

坂本龍一playing the piano 2022 視聴

2022-12-12 11:16:27 | 音楽

教授のライブ配信があると知った10月下旬。

12月なんてまだまだだなあと思ったらあっという間でした。

2020年から闘病中の教授。
創作活動の意欲は衰えていないと
娘の美雨さんが語っていたので
いつかアルバム出たらいいなと思っていたのですが、

なんと録画ながらコンサート形式のライブ配信。

全世界配信で合計4回。
しかも来年アルバムリリースで、配信視聴者はアルバム試聴できると。

もちろん4回全て視聴いたしました。

 

ネットニュースでは、これが最後の配信、と記事になっていましたが、

60分や90分のライブ形式は体力が持たなくて無理なので
一日一曲ずつ録りライブ形式でつなげた、と。
そしてこの形式は最後かもってことです。

また新たな形式で配信があるかもしれませんよ。

 

度重なる手術や治療が功を奏しているようで
こうやって演奏を見られるのは本当に感激でした。

お瘦せになられて筋張っている指で鍵盤をたたく様子、
表情豊かに楽曲を奏でられている様子、
息づかい、サスティンペダルの音、
鍵盤の上下する音まで

良い録音環境、良い機材、良い配信環境で
堪能いたしました。

1回目は一曲目に大好きなリトルブッダのテーマアレンジが聴けて、
思いのほかお瘦せになられていたことでまた切なくなり
一曲目から大号泣で
曲が変わるごとに素晴らしさに泣いて
そのまま配信が終わってしまうという
ちょっと取り乱しがちで終わってしまったので
2回目はもうちょっと落ち着いて聴くと決めて視聴しました。

2回目
落ち着いて…そんなわけないじゃないですか。
1回目でもっと聴きたいと思ったところを集中して聞き、
シェルタリングスカイからあと3曲はやっぱり号泣。

aquaは久々に聞いたのだけど、改めていい旋律だなあと思い、
東風のピアノアレンジは弾いていてとても楽しんでおられたよう。
YMOのテクノがアナログでもテクノポップだった。

何百回と聞いたラストエンペラーのテーマは
曲の流れが染みついているので、
ここで二胡のメロディーくると思ったら来ないアレンジで
そこが後程の盛り上がりにすごく効果的でした。

そして
昨年、戦場のメリークリスマスのリバイバル上映に行ってからというもの、
Merry Christmas Mr.Lawrenceのイントロが流れると
自動的に感涙するようになっている私。

3回目は贅沢におやすみの音楽として、
4回目は朝の仕事をしながらバタバタと。
かなり上の空で洗濯洗剤をぶちまけたりしながら……

何度聞いても飽きない。

ピアノアレンジ、選曲ともかなり熟慮されたとのことで、
ご本人「新境地」とも言っておられました。

ソフト化する時はAMSRも全部盛りでお願いします。

 




そして新しいアルバム「12」の試聴

闘病中、音のスケッチ、日記のように音を録っていたとのこと。
アルバムは厳選された12個の楽曲。

主観でしかないですが、
その日の気候、体調、出来事、心情が浮かび上がってくるようで
素敵な楽曲の数々でした。

RyuichiSakamoto:CODAのドキュメント映画で
日常にある物を使って音源を録っていたのですが、
前回のアルバムasync同様
豊富な音源による様々な表現が
実験的で教授らしいなと思いました。

来年1月17日 教授のお誕生日に発売です。

 

また来年も何かの形で
Playing The Piano
お待ちしております。

 

 


 

 

 


心の旋律に耳を澄まして 音楽家ジェームズ・ローズ 見ました

2014-09-30 12:26:58 | 音楽
昨日の記事にあった、深夜の「心の旋律に耳を澄まして 音楽家ジェームズ・ローズ」を見ました。

JR先輩が癒された、というバッハ。
音楽は優しく自分を肯定してくれるような裏切らない相手だと私も感じています。


先輩が好きだというラフマニノフは私も大好きで、以前はCDも持っていたのですが、数回の引っ越しで手を離れてしまい、また聞きたいなあと思っていました。
2番目の男性のための演奏は、薬の投与のために感情を長い間すっかりなくしてしまった彼を、そっと眠りから起こしたすばらしい演奏でしたよね。
そして私の心の奥をも揺さぶっていきました。

そしてこの番組、私の闇の部分にゆっくり塩を塗り、そして癒すきっかけをくれたようです。

JR先輩も一週間にわたり病棟にいるのはつらかったことだと思います。
でももう一度健康体で戻って分かったことも沢山あったのだろうなあ。

深い番組でした。

(ここから私の個人的な思いなので飛ばし読みしてくださいね。じぶんのセラピーのための文章みたいなものなので。)
精神病とか障がいというものが間接的に小さなころから付きまとっていた私。精神が崩壊するってどういうことなのか、実際に体験せずに済んでいることは本当に幸運だと思っています。
しかし、そういう人を見かける機会がわりと多く、実際に配偶者がそうなっていく過程は、私としては本当に心の奥底からつらく切なく哀しい出来事でした。
そして、一緒に私も蝕まれていたのであろうという事実も、昨日の先輩が奏でる旋律を聞いているうちに、心のそこから出てきたものでした。

かろうじて自分の確固たるものは持っていたものの、
ベランダに出れば、飛び降りたら死ねるだろうかと考えていたり、
家事で刃物を持てば、たぶん今切っても痛みは感じないだろうけど、後片付けがきっと大変だろうし醜いからやめておこうという感情が湧いていたり。
今考えればぞっとすることをたくさん考えていたんだなあと、あと数歩で崩壊のところまで行っていたのだと当時の自分を客観視している自分がいました。
その後、まだ精神病を病んで寛解していない夫を実親に託して本能的に家を出たのですが、
あれ、そのままいたら今頃私、こうやってブログ書いてないよなーって思います。

世間的には、「病気になったら夫を捨てて離婚したひどい女」ってことになっているんですが、
罹患したときに懸命にフォローした事実を見ている人が一人しかいないので、まあそんなふうに思われてもしょうがないなあと思います。
そのほうが「人の不幸は蜜の味」の皆さんにはいい位置なので、悪者でいることにしています。自分に恥じる生き方はしていない、お天道様は見ていて下さる、と思えているので。

何度かこのブログでも、精神的DVに遭ったことを書きましたが、
完全に共依存の状態で、夫が罹患したときも、誰にも言うなって言われて誰にも言えず、頼るところもなく、病院の先生にはいい顔をする患者の夫なので私が泣きついても事務的に処理されるだけで。
家をでた後は先生、「信じられない」って言ったそうです。家族だったら絶対にしないことだって。
だから、言ってたじゃないですか。もう私も子供も限界だって。
世の中は、「夫が良い人」の方向に回っているので、私は法的手段に訴えるほかなかったのですよ。私を守るものはなにもなくて。
懸命にフォローすればするほど夫は世間に被害者の顔をし、尽くす私たち家族には夫は容赦なく攻撃するので、もうへとへとだったんだもの。
夫の病気の寛解後、実際の行動をあげていくと、夫側に問題があるということで離婚は法的に認められたのですが、
なんで私、こんな目にあわないといけなかったんだろう、って思います。
病気のせい?夫のせい?私がだめな人間だから?


そして、私にはだれかの愛情をうけて生きることは許されていないのだろうな、と思っています。

ただできることは、自分の子や親族や、私と関わってくださるすべての人たちが幸せでいられるように願ったり行動することだけなのだろうなと思います。
それは自分が愛されたいということの裏返しなんだけど、愛されないから自分がこう愛されたら幸せだなあって強く思うので、そうしたくなるんだろうなあ。


3番目の女性に送った旋律もぐっと心を掴まれました。
女性とJR先輩の間に共通することがあったのもあるだろうけど、
きっと大丈夫、って根底に思える旋律は私の心も強く支えてくれました。
命を分けた子はなによりも宝物だものね。

4番目の男性の「愛を再確認する」ていうテーマのシューマンの曲、先日先輩の晴れ姿を見たところなのでとても感慨深く、ああ、この男性も、先輩もよかったよねーって思いながら聞いていました。


1番目の女性の底抜けに破天荒で明るい感じを表現していたのも的確だったし、
4番目の男性の時に言っていた、音楽が映像となり聞くたびに違った物語のサウンドトラックになる、っていうのもすごく共感できました。

音楽の力ってすごいなって思うとともに、
並大抵の人生ではなかったからこそ表現できる、
ピアニスト、ジェームズ・ローズのすごさも感じた番組でした。




坂本龍一 I Playing the Orchestra 2014 金沢公演行ってきました

2014-04-02 11:48:26 | 音楽
昨日、坂本龍一と東京フィルのオーケストラコンサートに行ってきました。

TVCMが出るたびにいてもたってもいられなくて
諭吉さん一枚分のチケットだったんだけど、
惜しげもなく出しちゃいました。
娘が進学して物入りなこの時期にです。
でも、行かなかったら激しく後悔するだろうから、行くべきだと思ったんだよね。

そして、初めてのホール。
金沢帰ってきてから用事もなく、行く暇もなく、という感じで足を踏み入れていなかった石川県立音楽堂なのですが、
凄い素敵なホールでした。喩えるならば森のなかの演奏ホールみたいな感じ。
客席がボックス形式なんですが、私は2F左ボックス1列目一桁というすごく素敵な席をいただけて、
いざ着席すると、うおーーーっと震えるくらいすでに感動していました。
だって、弾き振りのセッティング。教授のピアノの手元や指揮がしっかりくっきり見える位置なんだもの。


も、これはご褒美よ。今まで頑張ってきたご褒美貰ったんだわ。と思いながら開演を待ちました。

実は去年同じ形態で公演してたのの再演だって聞いていたのですが、全く予習もせず、最近で分かる曲は八重の桜ぐらいだなとおもいつつ、臨んだのです。
セットリストも記録してないし覚えてないんだけど、2曲初公開の楽曲がありました、と。
まず、一曲は一曲目の311についての曲。これは説明があまりよく聞きとれなかったというか、2部でようやく、じつはあれ、初めてだったんですよ分かりました?みたいな感じだったので。あーそうか、と。
あと、教授のソロ曲のバレエ・メカニックのオーケストラバージョン。あのポップな曲を東京フィルさんがノリノリで演奏。そしてとても素敵なアレンジ。さすが教授!

あと、個人的に感慨深かったのは、美貌の青空がオーケストラで聞けたこと。
本人、金沢いつぶりだっけとググったらしいのですが、そしたら18年ぶりだと。
そしてこの楽曲はその一年前にリリースされた「スムーチー」っていうアルバムの一曲。
そう、18年前もツアー初日でちょっと心もとなげな感じで公演してた教授。
最後には客席からの大歓声で教授が「Yes!Yes!Yes!」と連呼してたのをはっきり覚えてる。
そのときの曲が!!オーケストラかあ。
これは私の感想なのだけど、
この曲を聞くと、怖いとか畏れとかを素直に感じて
深い青空にキリモミで堕ちていく感じがするのですが、
オケアレンジもまさにそんな感じに私には聞こえた。
すごい素敵だった。

あと、怒りの楽曲はワールド全開だった。
どんどん色がついてきた感じ。
悲しい怒りではなく先に進むための怒りのような感じがした。
パーカッションの刻むリズムが引き止めるような、いやその気持ちを引き立てるような、そんな感じで。

そのあとのリトルブッダは泣けた。ぼろぼろ泣けてきた。
なんでこんなに人の心の奥の
いつもは誰にも触らせないところまで
きっちり手が届いてゆさぶられちゃうのだろう。
と思う。
あと、シェルタリングスカイも。


そうそう、話は前後するのですが、最初の方で、いつもアンコールとか終盤にする曲を演奏していて、
いちいち、「これ演ると帰りたくなっちゃうんだよね」っていう教授。それも二曲。
そして怒りの楽曲のときは息上がっちゃってもういいかって感じみたいなことも言ってた。
年齢も若くないし、ハードなのはわかる。普通のライブなら野次飛ばしてツッコミいれてるところだけど、コンサートなので我慢したよ。一回目はエイプリールフールだし、とか言ってたけど、二回目以降は本心だよね。もー。
ま、そんな飾らない少々ヘタレな教授は好きですけどね。

そしてアンコールでは、MerryChristmas Mr.Lawrence。
この映画から映画音楽人生始まったんだものね。
そして大島渚監督が亡くなったり、ベネチア国際映画祭の審査員に呼ばれたりしたここ一年だったので、
教授も思い入れがあったのかもしれない。
きっちり手元凝視。もー素敵すぎました。
やはり、この曲は一番盛り上がってた。
帰りのお客さんも最後が良かったよって言ってる人多かった。
でも戦メリって言ってる人は少なかったかも。
ジェネレーションギャップか。

帰りにCDを買おうと思っていたけど人の流れに流されてそのまま帰ってきました。
客層も老若男女バラエティーに富んでいました。
そんな皆様と同じ空間で感動を味わえたのはとても意義深いことでしたねー。

4月4日 午後7時からWOWWOWで、同じツアーのものでサントリーホールでする公演が「生放送」であるので、是非、お好きな方は見られるといいと思います。
録画待機なんですが、実際その時間に観たいなあ。観れるといいなあ。




My favorite music Vol.1

2014-01-17 11:11:07 | 音楽
昨日の満月、久々に天気が良くて
とてもきれいに見えました。
冬の空気の清々しさもあって、すごく優しい光線だったのは、
まあ、私の感じ方だけだったのだろうと思いますが、
独身時代の私の部屋が、北と東側に窓があったので、
上りたての大きな月や北極星近くの星を飽きずに眺めたりしていたのです。
そしてたくさんの音楽を知ってからは、
そんな空の神秘と一緒にぼーっと飽きずに眺め、聞きしていたなあと
昨日の月を見て思い出していました。

で、何聴いてたかはあまり覚えていなくて、その時の風だとか光と影だとか、そんなことばっかり思い浮かぶのですが、凄いメロディアスないい音楽だったことは確かで、
今、ぽんこつな自分の記憶をたどっているところです。
私の音楽のチョイスなので、たぶんマニアックなのなんだよね。

音楽の話題といえば、
歳がバレますが、
カルチャークラブのボーイ・ジョージが復活とか嬉しい話が出てきたり、
ラジオでビリー・ジョエルのオーネスティーを聞いて切なくなったりしています。
個人的に80年代の音楽ブームが来ているので、手放したレコードとか捨てちゃったミュージックテープだとかに想いを馳せたりしています。

どうですかねー。結構80年代の曲ってキャッチーでいい曲多いと思うのはやはりその時期ティーンだったからですかねー。邦楽も洋楽もですけど。
あまちゃんで80年代アイドルの楽曲がまた注目されてるみたいですけど。
中学時代は洋楽しか聞いていなくて、その年のチャート曲を全制覇、アルバムも聞きまくってた3年間だったなあ。
そのあたりの話をし出すと止まらなくなっちゃうので
今度小出しにして記事にしようかなあ。
なんだか忘れてる引き出しがたくさんある気がして、
そのころの微妙な思春期の気持ちとか思い出すかもなあ、なんて思ってます。

で、いまラジオからTOTOの99が聞こえる。
なんだろー。今日の選曲ツボにハマる。
番組が変わっても選曲でハマってるってー


じゃ、早速。今日はBilly Joel の「HONESTY」貼っときます。
サビのHonesty such a lonely word~ ってところが蒼い私には分かんなかったんだよね。うぶだったのねー。




アルゼンチンタンゴ

2013-07-04 12:00:47 | 音楽
最近、ドラマティックな曲を聞きたくて、
ここに足を踏み入れるとはまりまくって帰れないだろうなあと思い、あえて聞かずにいたアルゼンチンタンゴにとうとう踏み込んでしまった…。本格的に聞き始めました。

アコーディオン、バンドネオン奏者の方の楽曲は好きで少し聞いていた。
そして、タンゴ調のジャズ、フュージョンもたまに聞いていた。のです。

しかし、最近、どうもパンチの利いた曲を聞きたくてしょうがなくて、
ロックを聞いてみたり、ヘビメタ系も行ってみたんですが、良いんだけどしっくりこず…で、ウォークマンに“ヨーヨーマのリベルタンゴ”が好きで入れていたのを思い出し、これですわあ。と思ってそのアルバムの他のピアソラをじっくり聞いた。
このエモーショナルな旋律、絶望も希望も見いだせる音楽、たぶん前のどの時代か分からない人生で、南米に生きていたような懐かしさみたいなものを感じて(聞いていると見たことのない風景、風が感じられる。なぜか。)ヘビロテ状態です。

他のアルバムも買おうかと思っていますが、どれがいいかなあ。

今は、ピアソラの「天使のミロンガ」に打ちのめされているところ。

実は先日、これを聴こうとプレイヤーを触っていたら、誤操作でベネさんのナイチンゲールに寄す、が流れてきて、引き込まれて聴き、その後この曲を聴いたところ、ベネさん天使が降臨されましたよ。ごめん。私の妄想大魔王がさく裂しています。
これ、一回きりでしたけど…。なんかすごく素敵だったので何かの形で記録出来たらよかったのになあと思いますが、なにせ入り込んで聞いていたので、どう表現していいものやら…。

N響のチェロ奏者4人で構成されている、ラ・クァルティーナのアルバムでも、アルゼンチンタンゴの楽曲だけのアルバムがあったはずで、以前は、これ…これに手を出したらたぶん他の曲を一切聞かなくなるう、と思って手を付けなかったんですが、今はやはり買っとくべきだったーと後悔。
バッハ他を収録した、「シャコンヌ」は購入して(今は妹の手にあるのですが)カザルスの「鳥のうた」とバッハの「シャコンヌ」をヘビロテしていました。素晴らしく美しい音色だったので、やはり、タンゴの方も手に入れるべきか…。

ありました。

ラ・クァルティーナ「シャコンヌ」


「タンゴクァルティーナ」


「リベルタンゴ」→これが、アルゼンチンタンゴのアルバム。
アマゾンでは在庫のこり一枚でした。

聴きたい…。