私の音楽 & オーディオ遍歴

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老いてもなお・・・「沢田研二」のすごさ

2013年04月01日 | ヴォーカル
 クラッシックの声楽家は50歳を過ぎると声が枯れてくると本で読んだことがあります。
 あまたいる日本の歌謡曲シンガーも例に漏れず。
 若かりし頃を知るファンは哀しくなるほど声が出なくなり、それを誤魔化そうとためを作ったりしてかえって興冷めになりがちです。
 例として、歌唱力に定評のある男性シンガー二人を対比してみたいと思います。

 がっかりしたのは布施明
 曲をいじりすぎて聞きにくい・・・私は素朴に歌い上げる昔の方が好きだなあ。
シクラメンの香り・・・若かりし頃の勇姿
シクラメンの香り・・・最近のバージョン


 逆に目を見張ったのが沢田研二
 まずは若かりし頃の勇姿を:
時の過ぎゆくままに
 若いジュリーは「危ういセクシーさ」が売りでした。
 今のジャニーズ全盛の学芸会のような歌にうんざりしている私には、ほどよく毒が効いていて聴き心地良好です。
 
 同じ曲の別バージョンを見つけました:
時の過ぎゆくままに
 こ、これ、カッコ良すぎる・・・アラフィフのおじさんである私が見ても「ブラボー!」と言いたくなるほど。
 こんなシンガーが今現れたら、人気を一人で根こそぎ持っていきそう。

 そして、最近のバージョン;
時の過ぎゆくままに
 飾ることなく、静かに切々と歌い上げます。
 それにしても泉水のごとく沸いてくるような豊かな声量はどうだ。
 昔聞いた話ですが、ジュリーは歌えば歌うほど声に艶が乗るタイプで、声が嗄れるなんて事はなかったとか。
 外見は随分変わってしまったけれど(笑)、良い年の取り方をしたのですねえ。

 しばらく前に沢田研二のインタビュー記事を読みました。
 「アイドルは痩せていなくちゃいけないなんて誰が決めた?沢田研二が太って何が悪い!」と開き直って豪語していました。
 また、「反原発」と意思表明すると仕事が来なくなる芸能界(わかりやすい例が山本太郎)で、彼は反原発の歌を歌っています。
 アイドルの仮面を自らはぎ取り、良い意味で「ひとりの人間」に戻った印象があります。

 もう少し、彼の昔の歌唱を拾っておきます;
ザ・タイガース in 日劇WC 1968.1
花の首飾り~君だけに愛を(タイガース)
さらば宇宙戦艦ヤマト-愛の戦士たち-
勝手にしやがれ
危険な二人
カサブランカ・ダンディー
ストリッパー




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