私の音楽 & オーディオ遍歴

お気に入りアーティストや出会った音楽、使用しているオーディオ機器を紹介します(本棚8)。

大滝詠一氏の訃報

2014年01月02日 |  My Favorite Artist
 大瀧詠一氏の訃報が報道され、唖然としました。
 まだそんな年では・・・65歳と若い。
 死因は解離性大動脈瘤とのこと。

 大学生時代にカセットテープがすり切れるほど聞き込んだお気に入りのアーティストでした。
 底抜けに明るいナイアガラサウンドは、他の歌手に提供した楽曲を聴いてもすぐに大瀧氏の作品とわかりました。
 例えば、小林旭の「熱き心に」、森進一の「冬のリヴィエラ」、松田聖子の「風立ちぬ」等々・・・ね、聴いてみるとみな同じサウンド・カラーでしょ。

 代表作の「A LONG VACATION」は誰しも認める日本のポップス史に残る名作です。


 ■ 君は天然色
 ■ Velvet Motel
 ■ カナリア諸島にて
 ■ Pap-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba物語
 ■ 我が心のピンボール
 ■ 雨のウェンズデイ
 ■ スピーチ・バルーン
 ■ 恋するカレン
 ■ FUN×4
 ■ さらばシベリア鉄道

 一曲一曲に私自身の思い出が重なります。
 好きな女の子に既に彼がいることが判明して・・・「恋するカレン」を涙しながら聴いたこともあったっけ。
 その後付き合った彼女とのドライブでウキウキしながら聴いた「君は天然色」。
 みんな良き思い出です。

 セカンドアルバムの「EACH TIME」は期待が大きすぎてちょっと肩すかしを食らった気分でした。でも「Bachelor Girl」「銀色のジェット」は良かったなあ。
 インストを織り交ぜた「B-EACH TIME L-ONG」というアルバムも愛聴しました。「A LONG VACATION」「EACH TIME」などのアルバムと『NIAGARA SONGBOOK』というインストアルバムをドッキングさせた作品で、夏のドライブにピッタリなのです(今は廃盤でプレミアム化しているらしい)。

 他には「A面で恋をして」もお気に入り。
 少し間を置いて「幸せな結末」という曲もドラマの主題歌としてヒットしました。
 幸せな結末・・・ハッピーエンドは彼が昔属していたグループの名前でもあります。

 それから記憶に強く残っているのは、山下達郎のサウンドストリートというラジオ番組に毎年1月(1984年が最初?)に出演する「新春放談」。漫才のようなやり取りの中にマニアックな音楽話がちりばめられていました。

 彼の死と共に、私の青春も封印されてしまったような、寂しさがこみ上げてきます。
 大瀧さん、素敵な音楽をありがとう。
 リアルタイムで聴くことができた私は幸せでした。

 合掌。