私の音楽 & オーディオ遍歴

お気に入りアーティストや出会った音楽、使用しているオーディオ機器を紹介します(本棚8)。

「栄冠は君に輝く」独唱

2014年06月13日 | ヴォーカル
 高校野球の甲子園大会で演奏される曲ですが、地区予選開会式に「栄冠は君に輝く」の独唱を導入している県があります。
 ブラスバンドが行進曲風に演奏するのとは雰囲気が異なり、女子高生による歌唱は青春の切なさや祈りさえも感じさせます。

 私の地元の栃木県も2年前に始まりました。
 初代独唱者は佐野東高校の蓑和田さん。伸びのある豊かな歌声でした。

 この楽曲では2007年長野大会での宮澤愛菜さんによる伝説的な独唱が YouTube で視聴できます。
 オペラ歌手とは違う、優しく澄んだ歌声が心に響きます。線は細いけど、心の強さも感じさせる母性を内包したすてきな声です。

 素晴らしい歌声に出会うと、声の力、歌の力を実感します。
 夏川りみさん平原綾香さんなどプロのヴァージョンもありますが、こちらはアップテンポの応援歌タイプ。
 素人による独唱の方が素朴な魅力がありますね。

 実は、声楽を少しかじっている私の長女も地区予選開会式の独唱オーディションに参加することになりました。
 いつになく熱心な彼女を見ていると応援したくなります。
 まあ、選ばれなくても青春のよき思い出になりそう。

 甲子園では国歌独唱もあります。
 こちらも伝説化している野々村彩乃さんの歌声。
 声のオーラが甲子園球場を包み込み込んだ奇跡の瞬間。
 彼女は現在プロの歌手として活躍中のようです。

 私がソプラノの美しさに気づかされた原点は、記憶を辿ると宇宙戦艦ヤマトの「無限に広がる大宇宙」であることに気づきました。

松岡直也さん、逝く。

2014年06月12日 | フュージョン
 ラテン・フージョンの牽引者、松岡直也さんが2014年4月末に亡くなったことを知りました。
 また一人、お気に入りのアーティストがいなくなりました。

 彼の曲、大好きなんです。
 明るくて爽やかで、ドライブに合うんですよねえ。
 大瀧詠一とともに春~夏の私の定番。
 その季節になると、聞きたくなってCDをゴソゴソ探し出すのが年中行事化しています。

 私が学生だった1980年代に人気を博した楽曲の数々。
 当時の人気イラスト・ストーリー「ハートカクテル」のTVアニメの楽曲を担当し、その2枚のアルバムは私のお気に入りでした。





 当時付き合っていた年上の彼女とのドライブ(もちろん車は彼女所有)でよく聴きました。
 「日曜島へ」コンサートへも二人で行きました。
 メンバーの一人(高橋ゲタ夫さん?)がずっと踊っていたような記憶があります。



 懐かしい青春の一コマ。
 ビールを片手に村上春樹を愛読した時代です。

 今回調べてみたら、古くはいしだあゆみの「ブルーライトヨコハマ」、青い三角定規の「太陽がくれた季節」の編曲も手がけていたとのこと。
 長いキャリアだったのですね。

 松岡さん、ご苦労様でした。
 ご冥福をお祈りします。

TRIODE 真空管アンプ試聴会

2014年06月09日 | オーディオ
地元のオーディオショップで開催された「TRIODE試聴会」へ足を運びました。
トライオード社長の山崎順一氏が直接解説してくれる会です。

私が会場にたどり着いたときは以下のラインナップでした;
□ CDP:TRV-CD5SE
□ Amp:TRV-A300SER
□ SP:JBL4365







山崎氏お勧めの音源や、お客さんが持ってきたCDをしばし聴かせてもらいました。
刺激音の少ない、バランスのとれた再生音。
ヴォーカルは色気があって良い雰囲気です。

トランジスタアンプより、真空管アンプの方がスピーカーを選ばない旨を説明していました。
昔のONKYOのスピーカーをトランジスタ・アンプで駆動するとピーキーになりがちだけど、真空管アンプではバランスのとれた音になるそうです。

MUSICA NUDA」というヴォーカルとベースのデュオ作品では、JBLのスピーカーとしては低音が広がらずにキチンと再生されていることに感心し、そう伝えると「このアンプは制動力が結構あります」との回答でした。
「MUSICA NUDA」はベースの低音がキチンと再生できるかどうか確認するにはよい音源だと思います。



CDPは真空管とトランジスタを切り替え可能とのことで、「Luxman D-38u」と同じタイプ。
ただ、TRV-CD5SEはUSB接続可能という点がより現代的です。価格は Luxman の方が上です。
1曲(アン・バートンのヴォーカル)を聴く間に何回か切り替えてもらいましたが、私の耳には大きな違いはわかりませんでした(苦笑)。
敢えていえば、真空管の方がより角が取れて、サ行が気にならないくらいでしょうか。

自分がふだん聴いている曲をCD-Rにして持参し、数曲かけてもらいました。
予想以上に軟らかくおとなしい。
解像度を求めるよりも、音楽の雰囲気を楽しむ方向性。
TRV-A300SERの管の特徴は中音域が濃いことで、TRV-88SERはもっとあっさりしているとのこと。
フ~ン、昔のヒトはこんな音を聞いていたんだ・・・でも、ちょっと軟らかすぎるかなあ。

終了間際に飛び込んだので、真空管アンプ同士の聞き比べはできませんでした。
私としては、試聴室に置いてある TAD E-1 がどんな音になるのか興味があったのですが、これも実現できず。

今回は残念ながら、私のシステム(Mac~LYRA2~CONCENTRA~CREMONA)をいじりたくなるような新しい発見はないまま、帰路についたのでした。

オーディオ師匠のN氏から「Lyra2 にクロックを入れると一ランク上の音になりますよ」と囁かれています。
次はこれかな・・・。