私の音楽 & オーディオ遍歴

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吉幾三、デビュー45周年

2020年10月04日 | オーディオ
吉幾三さんの古い思い出。

私は学生時代(35年くらい前)を津軽で過ごしました。
友達と飲みに行った居酒屋に、その頃はやり始めたカラオケがありました。
賑わう店内に、痩せ気味の中年男性が静かに入ってきてお酒を飲みはじめ、
「雪国」を歌いました。

素人とは思えない上手さ!
彼は一曲歌うとスッといなくなりました。
なんだかカッコイイ・・・その潔さに感心したことを記憶しています。

吉幾三さん、45周年だそうですね。
TVで特集番組を放送していたのを偶然見ました。
おめでとうございます。

番組の中で歌った「山谷ブルース」にゲストの川中美幸さんが涙を拭っていました。
私の目にも自然に涙があふれてきました。
それほど見事な歌いっぷりでした。
(オリジナルの岡林信康さんよりいい!)

幼い頃の話を聞いて驚きました。
父親が民謡歌手で、
よく高橋竹山が来て三味線を弾き、
父親が合わせて歌ったと。
高橋竹山(故人)と言えば、伝説的な津軽三味線の大御所です。
幼い吉幾三さんは父親に抱かれて、
竹山と父親のコラボを子守歌にしていたんだ〜。
これはもう、筋金入りとしか言い様がありません。

コミック的な歌で人気が出てその路線の歌手と思いきや、
その体には民謡〜演歌歌手の血が脈々と流れていた。

そして「雪国」「酒よ」「津軽平野」などで花開いたのですね。
下積みの長い人生を知ると、
彼の歌う「山谷ブルース」がますます心にしみてきます。


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