20225年のUCIロードレース開幕戦となるツアー・ダウンアンダーがオーストラリアのアデレードでスタートしました。南半球最大のロードレースであるサントス・ツアー・ダウンアンダーは1999年の初開催から今年で25周年を迎えます。徐々にレースカテゴリーを上げ、2011年にワールドツアー入りを果した6日間のステージレースです。
舞台となるのは南オーストラリア州の州都であるアデレード。大きな山脈がないため欧州のような本格的な山岳バトルはないものの、昨年4年振りに復活した名物坂ウィランガヒルは今年も健在です。ただ、スプリント決着がほとんどで、総合優勝のポイントはやはりウィランガヒルになるはずです。
レースの傾向として今年もスプリンターをメインにチームが編成されているようです。昨年ステージ3勝を挙げ、今年は前哨戦を制しているレッドブル・ボーラ・ハンスグローエのサム・ウェルスフォードを筆頭にフィル・バウハウス(バーレーン・ヴィクトリアス)やブライアン・コカール(コフィディス)、若手では昨年のカデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレース覇者ローレンス・ピシー(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)やティムトーン・トイテンベルク(リドル・トレック)の走りにも注目が集まりそうです。レッドブルには今期UAEから移籍したフィン・フィッシャーブラックの名前もあります。
個人的にはEFエデュケーション・イージーポストの留目夕陽選手がどんな走りを見せてくれるのかが楽しみです。総合優勝を争うチームは昨年の覇者スティーブン・ウィリアムズ、昨年のウィランガヒルを征している22歳のオスカー・オンリー(ピクニック・ポストNL)がジェイ・ヴァインのライバルになって来ると予想しています。オーストラリア唯一のUCIワールドチームであるジェイコ・アルウラーは、オーストラリアTT王者のルーク・プラップを総合エースに立ていますが、総合優勝は厳しいはずです。
レーススケジュールは以下の通りです。
第1ステージ 1月21日(火) プロスペクト〜ガメラチャ 150.7km
第2ステージ 1月22日(水) タヌンダ〜タヌンダ 128.8km
第3ステージ 1月23日(木) ノーウッド〜ウレイドラ 147.5km
第4ステージ 1月24日(金) グレネルグ〜ビクター・ハーバー 157.2km
第5ステージ 1月25日(土) マクラーレン・ベール〜ウィランガヒル 145.7km
第6ステージ 1月26日(日) アデレード〜アデレード 105.9km