昨年末からSNS上で配信される様々な写真や動画にポガチャルのサドルがPrologoからFi’zi:kに替わっていました。個人的には今年PrologoのNAGO R4の購入を検討していたのですが、ポガチャルが10年近く使用してきたサドルメーカーを変更することに正直驚いています。
ロードバイク乗りにとってサドルは永遠の課題なのです。自分にフィットするサドルを見つけるのは本当に大変なのです。私はFi’zi:kのANTARESから始まり、チャネルのあるヴァーサスシリーズに替え、たまたま巡り合ったFabricのCellが嘘のようにフィットして、その後10年近く使用し続けています。
最新のロードバイクにも3つ目のCellを使用していますが、Fabricの製品はもう手に入らなくなってしまっています。FabricのCellは大手スポーツブランド「ナイキ」の人気スニーカー「AirMax」に取入れられている『エアスプリング技術』を採用したコンフォートサドルでした。ただ、座面の素材がTPUのため、経年劣化で徐々に硬くなり、クッション性が無くなってしまうのです。
最後のCellも4年が経過しているので、そろそろ買い替え時期が来ているのですが、ポガチャルが替えるのなら自分もと考えてしまっているのです。Fi’zi:kのサドルは過去に使用しているので、ANTARESになると思うのですが、今回は3Dプリンターで制作したVento Antares R1 AdaptiveかVento Antares R3 Adaptiveを候補にしています。
このサドルはデジタル・マニファクチャーの先駆者「Carbon, Inc.」によって開発された、最先端の3Dプリントテクノロジー「Digital Light Synthesis™(以下DLS)」により密度を細かく変化させ、機能性の異なるゾーンを備えた格子状のエラストマーは、サドルに無段階の可変性をもたらすという画期的な製品です。それにより優れたクッション性、衝撃吸収性、振動減衰性を備えているということです。さらに拡大された接触面積と、機能性の異なるゾーンによるペダリングに対するサポート性も兼ね備えており、ハイパフォーマンスサドルとして重要な安定性をもたらしてくれるようです。