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さいたまクリテリウムを考える

2024-11-02 12:16:11 | ツール・ド・フランス
 世界最大の自転車レース、ツール・ド・フランスを制したスーパースターたちが、さいたま新都心の市街地を駆け抜けるさいたまクリテリウムが今日開催されます。ツール・ド・フランスを知らないフランス人はいませんが、自転車後進国の日本ではまだ知らない人も少ない無いのが実情です。

 ツール・ド・フランスとは1903年に誕生した「地上で最も過酷なレース」と呼ばれています。日本の1.5倍、EUで最も広い国土を持つフランスを自転車で一周しようとは誰も考えなかった時代に、「フランス一周」という意味のツール・ド・フランスが始まったのです。
 数年後、「熊に食われる!」と誰もが恐れたピレネー山脈をコースに採用。すぐにアルプス山脈も追加。世界三大スポーツイベントに数えられるオリンピックやサッカー・ワールドカップに先んじてスポーツ大会にコマーシャルを導入。常に新しい改革を取り入れてきた歴史があるのです。

 そんなツール・ド・フランスが2013年の第100回記念大会(2度の世界大戦で合計10回の中止あり)の直後に、世界で初めて「ツール・ド・フランスの名を冠した大会」として始まったのがツール・ド・フランスさいたまクリテリウムなのです。
 その年の夏をより一層暑くしたツール・ド・フランスの総合優勝者をはじめ、区間勝利や各賞を獲得するなど大活躍したプロ選手がこぞって来日し、欧州を主戦場とするロードレースのエッセンスが持ち込まれ、日本にいながらにして本場の興奮と感動が味わえるのが魅力とされてきましたが、今年はマイヨジョーヌのタディ・ポガチャルの姿はありませんでした。

 昨年はマイヨジョーヌを逃したポガチャルが参戦し勝利しているのです。今年はWツールにアルカンシエルというトリプルクラウンを達成しているで、ポガチャルの姿を観てみたいというファンにとっては残念でしょう。ただ、そこは流石にA.S.Oで、今年のツールで落車棄権していたプリモシュ・ログリッジを連れて来ているのです。
 ポガチャル以上に母国スロベニアで人気の高いログリッジは今年ブエルタ・ア・エスパーニャで4度のマイヨ・ロホ(リーダージャージ)を獲得、昨年はジロ・デ・イタリアも総合優勝しているので、残すグランツールはツール・ド・フランスだけという偉大な選手なのです。2020年のツールの最後の個人TTでログリッジのマイヨジョーヌの夢を奪ったとして、母国スロベニアではポガチャル・バッシングが起きたとも聞いています。

 サイクルロードレースの3大ツールと呼ばれているのがジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャで21日間のステージレースです。総走行距離が3000kmを超え、アルプスやピレネーといった標高が2000mを超える山脈も走る壮大なレースなのです。

 個人的には5月のジロ・デ・イタリアに始まり7月のツール・ド・フランス、8月のブエルタ・ア・エスパーニャと日本にいながら風光明媚なヨーロッパ観光が出来る貴重なチャンスだと感じています。この大会を通して、この国の人々にもサイクルロードレースの楽しさ、ロードバイクの素晴らしさを知ってもらえたらと願っています。

 今年は先のログリッジに加え、今年のマイヨヴェール(スプリンター賞)のビニヤム・ギルマイ、今年、エディ・メルクスの通算勝利数を更新したマーク・カヴェンディッシュが前夜祭に登場していました。

 ツール・ド・フランスの総合優勝者にはマイヨジョーヌという黄色のジャージが与えられます。スプリンター賞はマイヨヴェールと呼ばれ緑色のジャージです。山岳賞はマイヨ・アポアルージュと呼ばれ、白地に赤の水玉(アポア)があしらわれています。新人賞はマイヨブランで白い(ブラン)ジャージとなります。選手たちは21日間に渡りこれらのジャージを争うのがツール・ド・フランスなのです。
 




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