ブエルタ・ア・エスパーニャも第3ステージを終え、マイヨ・ロホはヴィスマのワウト・ファンアールトの手にあります。前日に続き、この日もゴール前スプリントに持ち込まれ、登りのゴールスプリントをワウトが征しています。純粋なスプリントステージがほとんど無いと言われていた今年のブエルタですが、蓋を開けたら2日連続のゴールスプリント…
ブエルタはステージ順位でもタイム差が付くので、前日もステージ2位のワウトがマイヨ・ロホを手にしていますが、勝負は今日の第4ステージから始まるはず。ポルトガルをスタートしたプロトンはいよいよスペインへと入ります。その最初のステージが山岳コースで、最後に登る1級山岳ピコ・ビリュエルカス(距離14.6km/平均6.2%)は、終盤に最大勾配20%が登場する激坂なのです。
ジロ・デ・イタリア以上に激坂が登場するのがブエルタの特徴ですが、第4ステージから総合争いが始まりそうなステージです。ツール・ド・フランスのような長い登りは少ないので、一度に大きなタイム差が付くことはないのですが、ワウトがマイヨ・ロホを守る可能性は限りなくゼロに近いでしょう。
最初の個人TT以外はタイム差無しでの着順ボーナスタイムでの差で、優勝候補のアルメイダやログリッジとの差は30秒程度なので、この日だけでこのタイム差は逆転し、クライマー勢が上位に来るはずです。
山岳ステージならアシストが万全なUAE勢が有利と見ていますが、そこは最初の頂上ゴールで選手の調子もあるので、このステージで誰が勝つのかを予想するのは難しいのですが、個人的には新人賞候補の有力選手がどこまで走れるかに注目しています。
今は個人TTで上位に来ていたマティアス・ヴァチェク(リドル・トレック)、マウロ・シュミット(ジェイコ・アルウラー)、フロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)という名前が並んでいますが、ここも大きくシャッフルされる可能性があります。
UAEはアルメイダとアダムのどちらをエースにしてくるのかも、この日で分かると思います。落車続きで衰えの見えるログリッジも実力者ではあるので、ポガチャルやヴィンゲゴー、エヴェネプールが不在なら勝っても不思議のない選手ではあるのです。
ただ、今回は積極的にレースを動かすポガチャルのような有力選手がいないので、大逃げが決まってしまう可能性もあると思っています。特にUAEとヴィスマがお見合いをしてしまうようなら、その可能性は高まるでしょう。ただ、大きなタイム差を与えるようなことはしないはずなので、最後の登りでのUAEとヴィスマの戦略が見どころになるでしょう。
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