アルペシン・ドゥクーニンクは創立当初はメンバーわずか9人の小さなシクロクロスチームでした。2014年に、当時18歳のマチュー・ファンデルプールが加入すると、流れが大きく変わり、同年マチューがチーム創設初の「プロ」ロード勝利を献上し、その後も1クラスやHC(現プロシリーズ)で勝利を量産。「シクロクロスとマウンテンバイクも続けたい、でもクラシックも挑戦したい」というマチューの野望を叶えるべく、2019年、ついにチームはプロ登録に踏み切ったという経緯があるのです(2019~2021年はプロ。コンチネンタル)。
ファンデルプール自身はプロ・コンチネンタル時代の2021年のツール・ド・フランスの第2・3ステージ連勝しマイヨジョーヌは着ているのですが、アルペシン・ドゥクーニンクはUCIプロツアーの中ではまだグランツールの総合優勝者を出すような資金力豊富なチームではありません。ただ、ワンデーレースでの強さや、グランツールでのスプリントの強さを考えると、CANYON CFRというエアロロードはチームには不可欠な存在になっていることは間違いないでしょう。
Canyon Bicyles GmbH (略称: キャニオン)はドイツ コブレンツに本社を置くロードバイク・マウンテンバイク・トライアスロンなどの競技用自転車を製造する総合自転車メーカーです。1985年、Roman Arnoldと彼の兄弟であるFranc Arnold (現在は企業運営に関与していない)が、’Radsport Arnold GmbH’として競技用の自転車パーツ販売を開始。CANYONというブランド名が登場するのは1996年以降という新しいメーカーで、UCIプロツアーへの参戦は2007年です。
CANYONといえば店舗を持たない通販のみの販売のため、これまで実車を目にしたことはありませんでしたが、ここのところのファンデルプールやフィリプセンの活躍を目にすると、否が応でもCANYON CFRが気になり始めています。ロードレースは優勝争いするとライダーもバイクも良く映るので尚更でしょう。
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