ロードバイクに乗っている人ならBB(ボトムブラケット)という名称を知らない人はいないでしょう。ただ、BBの規格が乱立してしまった昨今、新しいバイクを購入する際は勿論、コンポーネントをアップグレードする際にBBに関する知識がないと意外な苦労をしてしまうこともあるようです。今回は乱立するBBの謎について考えて見たいと思います。
BB(ボトムブラケット)は本来クランク軸とその左右一対の軸受が一体となったパーツでした。シティ車やママチャリなどに多く使われているカップアンドコーン式や、クロスバイクなどに使われている、外殻、クランク軸、左右の密閉軸受および固定用ねじ付きリングが一体となったカートリッジ式などがあります。
カートリッジ式はスレッド式とも呼ばれ、BBシェルにねじ込む為のネジ山があります。これはネジの種類でシェル幅68mmでドライブサイド(右側)が逆ネジになっているJIS規格とシェル幅が70mmで両サイドが正ネジになっているITA規格(イタリアン)に、クランク軸の形状でテーパー(四角)、オクタリンク(八角)、ISIS(十画)に分類されます。
私が最初にBBを意識したのは、ルッククロス車のコンポを乗せ換えた時でした。BBごとの交換でしたから、クランク軸が四角か八角か程度の迷いで済んだ訳です。コンポはシマノでしたから規格はJISで問題なしでした。
1台目のロードはGIANTのTCRで、105完成車でしたからBBは全く意識しませんでした。ところが、翌年CAAD10をフレーム組する際にはBB問題を素通りすることは出来なかったのです。理由は『BB30』という規格でした。
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