CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

BB(ボトムブラケット)考(2)

2015-11-01 07:34:21 | ロードバイクの科学

 『CAAD10』『BB30』とくれば『異音』という言葉が浮かんできます。幸い、ロード歴1年でしたし、コンポはULTEGRAと決めていたので、アダプターを使用することに迷いはありませんでした。後々、ネット上で『BB30の異音』が問題になった時も、自分のCAAD10は大丈夫と安心したことを覚えています。
 ところが1シーズンが経過すると、BB周りから『異音』が出始めたのです。BB30じゃないのに何故?早速ショップへ持ち込み見てもらうことにしました。ショップでもBB30の異音問題を気にしていたようで、既に対応策も用意されており、一度の点検で問題はあっという間に解決してしまいました。その後2年間は全く異音はありません。
 cannondaleは『BB30』を2000年から使用しており、名車といわれていたCAAD9も同じ規格のBBが使用されていましたが、BBからの異音が問題になっていたという話しは耳にしたことがありませんでした。『BB30 異音』というキーワードが増えたのはCAAD10以降なのです。勿論、BB30の異音問題はcannondaleだけで起きている訳ではないのです。
 詳細については伺えませんでしたが、様々な情報を総合して考えると、音の出所は「ベアリングではなく、圧入されているBBとフレームの接触部分」ではなかったかと推測しています。BBがネジ切りではなく圧入(プレスフィット)されている場合は、どのような規格のBBでも起こりうる問題ではないかと、今は思っています。
 つまり『異音』の原因は、圧入のやり方がマズかったか、フレームやBBの表面の精度不足によって、ペダリングの力でBBが微妙に動いてフレームと摩擦が起きるようになり、その時に発するキシミ音だったのだろうと・・アダプターを介しているとはいえ、シマノのホローテック2を使っているのに異音がした以上『BB30』だけの問題ではなかったということになるのではないでしょうか?
 どんなBBでも水や油などでベアリングのシールドやグリスが流れてしまえば異音の原因になりますが、BBからの異音の原因はそれだけはないということです。プレスフィット(圧入式)のBBが増えている状況では、特にBBの『組み付け』が重要になります。特に狭いシェル内に圧入する『BB30』ではなおさらでしょう。PINARELLOがメンテナンス性を重視してスレッド式へと回帰した理由もその辺りにあるのではと思っています。

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« BB(ボトムブラケット)考... | トップ | BB(ボトムブラケット)考... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ロードバイクの科学」カテゴリの最新記事