那須町図書館は現在地震の被害の修理中で閉館状態だが、役場のロビーで一部展示して貸し出している。先週行って本を5冊借りて来た。その中の一冊が津村節子”遍路みち”。津村節子が夫、吉村昭を亡くして初めて書いた3作とその少し前の2作をおさめた本である。この五つ作品、みんなすばらしい。本人もあとがきに書いているように、小説の形をとってはいるが事実に近いことのようだ。連れ合いを亡くしたせつなさがよくわかる。
吉村昭と津村節子、二人とも好きな作家であり、これまで数多くの先品を読んでいる。二人が仲の良い夫婦であることは吉村昭の作品を通して知っていたつもりでいたが、二人とも執筆活動で忙しい毎日を送りながらこんなにもお互い相手のことを思いやる仲の良い二人だったのだ。連れ合いを病気で亡くすと、どんなによく尽くしたつもりでも、悔いは残るものだろう。あの時、こうしておけば、もっとああしておけば、と。仲の良い夫婦であるほどその思いは大きいのだろう。
一度しかない人生、すばらしい伴侶に恵まれ一緒に暮せることは最高の幸せだ。しかし、残念ながら、いつか別れがやって来る。生まれた以上は死がある。だからこそこの世にいる短い期間、楽しく、仲良く暮らしたいものだ。連れ合いを亡くすことがどんなに辛いことかは、充分に充分に分かっている。
死はいつかはやって来る。生まれて来た以上誰も死を避けることは出来ない。平等だ。だが、死に直面してもどのような思いでいるか、どのような思いで死んで行くかは人それぞれの自由。”ありがとう” 平凡だけど、これがいい。温かい気持ちでこの世を去って行けたらいい。
吉村昭と津村節子、二人とも好きな作家であり、これまで数多くの先品を読んでいる。二人が仲の良い夫婦であることは吉村昭の作品を通して知っていたつもりでいたが、二人とも執筆活動で忙しい毎日を送りながらこんなにもお互い相手のことを思いやる仲の良い二人だったのだ。連れ合いを病気で亡くすと、どんなによく尽くしたつもりでも、悔いは残るものだろう。あの時、こうしておけば、もっとああしておけば、と。仲の良い夫婦であるほどその思いは大きいのだろう。
一度しかない人生、すばらしい伴侶に恵まれ一緒に暮せることは最高の幸せだ。しかし、残念ながら、いつか別れがやって来る。生まれた以上は死がある。だからこそこの世にいる短い期間、楽しく、仲良く暮らしたいものだ。連れ合いを亡くすことがどんなに辛いことかは、充分に充分に分かっている。
死はいつかはやって来る。生まれて来た以上誰も死を避けることは出来ない。平等だ。だが、死に直面してもどのような思いでいるか、どのような思いで死んで行くかは人それぞれの自由。”ありがとう” 平凡だけど、これがいい。温かい気持ちでこの世を去って行けたらいい。