新島襄の手紙備中玉島行き其の二、上の画像の追伸部分一~二行目
解読 尚々寒気甚強ク御座候間、折角御養生可被遊様
御老大人様へも宜し久被仰上可被下候。
読み 尚々寒気甚だ強く御座候間、折角御養生遊ばされるべき様
御老大人様へも宜しく仰せ上げられ下されるべく候。
解説 「寒気」・・・「寒」は形で覚える字です。 「強ク」・・・薄くて読みづらい。 「御座」の次は「候間」・・・『候あいだ』「たいへん寒うございますので」。「間」も形で覚える。「一日」と書いている様にも見えます。 「折角」・・・努めて。十分気をつけて。 「養生」の「養」と十五行目の「着港」の「着」は同じに見えます。 「可被遊様」・・・特に「可」「被」が読むのは困難です。『されるべく』と読む。「遊」はここでは『あそばす』と読み、「遊ぶ」の尊敬語です。 「御老大人様」は二回目です。 「宜し久」・・・「久」は変体仮名の「く」。 「被仰上」・・・「被」は「ヒ」と書いています。「仰」も難解。 「可被下」・・・下されるべく」と読む。 最後の点は「候」です。
今日は最初の白黒コピーの原稿をスキャンしました。字が小さく申し訳ありません。同志社社史資料センター許可済み。転載禁止。