「御廻文写し」第二頁、上の一~二行目
解読 共へ申合ヲ以相渡候義等其通りニ致候段者大庄屋共
不心得千万ニ候。此度吟味之上、村附ニ可申附筋ニ
読み 共へ申し合わせを以て相渡し候義等其の通りに致し候段は大庄屋共
不心得千万に候。此の度吟味の上、村附きに申し附くべき筋に
解説 「申合ヲ以」・・・申し合わせをして。(証文も書かずに)相談だけして。 「相渡候義」・・・「渡」の右下の棒が「候」です。 「其通りニ」・・・「其」は形で覚える字。 「致候段者」・・・した事は。「致」の右下の棒は「候」です。次ぎも難解ですが、「段者」・・・した事は。 「大庄屋共」・・・大庄屋どもの。 「不心得千万ニ候」・・・心がけの悪いこと甚だしい。 「此度」・・・此のたび。 「吟味之上」・・・取調の上。 「村附ニ」・・・村の所有として。 「可申附筋ニ」・・・村所有にと申し付けるのが筋ではあるが。