潮岬会合「組中定書」第三ページ、上の画像の五~六行目
解読 組中水崎江寄合相談致、祓之湯銭をハ゛
拾弐匁之内六匁ニ水崎江詫言仕相談相究
読み 組じゅう水崎へ寄り合い相談致し、祓いの湯銭をば
十二匁の内六匁に水崎へ詫びごと仕り相談相きめ
解説 「組中」・・・組合の者一同。 「水崎江寄合」・・・御崎明神社へ寄り集まり。 「祓之湯銭」・・・お祓いをして貰う礼金。この場合、お湯上げ神事の御礼なので、「湯銭」と言っています。「湯銭」の「銭」は超難解。 「拾弐匁之内六匁に」・・・昔から定価十二匁と決まっていたが、半額の六匁に」。 「水崎江」・・・御崎神社へ。 「詫言仕」・・・『わびごと』仕り。この場合の「詫び言」は、お詫びする事ではなく、断りの意。皆で相談して、半額の六匁にして貰う様神社に頼む事に。 「相談相究」・・・相談して決めた。