「苫草紛争の二」第二頁、上の三~四行目
解読 罷こし申候ニ付、不残差留申候
所ニ下村中より達者成毛の大(勢)
読み 罷り越し申し候に付き、残らず差し留め申し候
所に、下村中より達者なる者大(勢)
解説 「罷こし申候ニ付」・・・罷り越し申し候に付き。大勢が入り込み、引きに来たので。「罷り越し」は丁寧な言い方です。 「不残」・・・残らず。 「差留申候」・・・入ってくる者を一人残らず止めました。 「所ニ」・・・差し止めた所に。「所」の崩しは形で覚える。 「下村中より」・・・下村の全体の中から。「より」は合成文字。 「達者成毛の」・・・元気な者。「毛」はヒラカナの「も」の元の漢字です。