21世紀 脱原発 市民ウォーク in 滋賀

<脱原発 市民ウォーク in 滋賀> の 活動報告、お知らせなど を掲載 ♪
ときどき、トピックも ~☆

脱原発 市民ウォーク in 滋賀 4月の予定

2019-02-21 11:34:53 | 記事
老朽原発うごかすな!
21世紀 第77回  
◆ 脱原発 市民ウォーク in 滋賀 ◆

1450万人の近畿の水源=びわ湖と私たちの未来=子どもたちを守りましょう。

ご一緒に歩きましょう! 参加無料!

<とき・ところ> 
2019年 4月6日(土)13:30
JR膳所駅前集合
⇒JRの新しい改札を出て、左手(北側:びわ湖側)を地上に降りてから
 右手の奥の広場(工事中です。生協・市民病院へ渡る階段の手前下)

★コース = ときめき坂 ~ 西武百貨店前 ~ 関電滋賀支店前 ~ びわ湖畔

☆主 催=21世紀 脱原発市民ウォーク in 滋賀 実行委員会
☆呼びかけ人・・・池田進(原発を知る滋賀連絡会 電話077-522-5415)
         岡田 啓子(ふぇみん@滋賀 電話077-524-5743)
         稲村 守(9条ネット・滋賀 電話080-5713-8629)

☆若狭の老朽原発再稼働に反対する大運動を開始します!
賛同よろしく!
9か月再稼働延期!

■3月24日(日)老朽原発動かすな!高浜全国集会、
  14:00高浜町文化会館ホール  (集会後デモ)
 ⇒滋賀から車出します。
  8:30大津地裁前出発。
  お問い合わせ・申し込みは稲村まで。

3月は、上記の3・24高浜現地全国集会と
「原発のない社会へ 2019びわこ集会」が
3月9日(土)午前10時から午後3時まで
膳所城址公園と生涯学習センターであり、
デモもありますのでそちらへの参加とします。
こぞって両集会にご参加ください!




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チラシのダウンロードは ⇒ コチラ

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低線量被曝の 人体への影響について

2019-02-12 14:03:33 | 記事
《第76回・脱原発市民ウィークin滋賀のご案内》
2019年2月16日(土)午後1時半:JR膳所駅前集合


第76回の《脱原発市民ウォークin滋賀》を上記のとおり行います。
どなたでも自由に自分のスタイルで参加できます。
寒いなかですが、都合のつく方はぜひ足をお運びくだい。

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■低線量の放射線を被曝した場合の人体への影響について
  動物実験などにより得られた科学的で実証的なデータに基づく
   研究者の見解■

福島第一原発の大事故からやがて8年になろうしています。
この事故により多くの人々が放射線を被曝しているものの、
低線量の人体への影響については、一般的見解として依然として
「わからない」とされているままであり、
福島県で発生が認められている甲状腺がんに関しても
「放射線による影響は考えにくい」と言われ続けています。

低線量被曝の人体に対する影響は現時点では科学的に未解明な部分が
多いのですが、大学の研究者などの努力により、少しずつその実態が
解明されつつあります。去る2月3日に同志社大学烏丸キャンパスにおいて
「放射線防護基準と放射線生物学―その歴史と現状 
  ~放射線汚染地帯で暮らすリスクと避難を考える~」と題された公開シンポジウムが
行われました。

このシンポジウムは
日本学術振興会科研費「放射線影響研究と防護基準策定に関する科学史的研究」班
/放射線被ばくの科学史研究会
/日本科学史学会生物学史分科会
の共催によるものであり、低線量被曝の人体への影響ならびに
放射線防護基準の歴史について、大学の研究者による研究成果を踏まえた
講演が行われ、さらに被災者の方による避難の法的正当性についての講演、
弁護士による被災者の権利を守る司法における取組についての講演なども
行われました。
 
私もこのシンポジウムに参加いたしました。
たいへん盛りだくさんの内容であり、その内容を十分理解できたとは
とても言い難いのですが、これらの講演の中から、低線量被曝の
人体への影響を自ら行った動物実験で得られた科学的データなどに基づいて
実証的に論じられた本行忠志氏(大阪大学大学院医学系教授、放射線生物学教室)の
「低線量被ばくの健康影響について~福島の甲状腺がんを中心に~」と
題された講演について、その要旨を主に配布された資料などに基づき
以下に簡単に記しておきます。
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【個人差について】
・甲状腺のヨウ素取り込みには個人差がある。
・遺伝子の異常で放射線の影響を受けやすい人がいる。
・胎児・小児は放射線に非常に弱い。
・生物学的半減期は同じ年齢でも個人差が大きい。
・CTによる検査に際しての線量は使用される装置や撮影条件などによって大きな違いある
 (注1)。

【リンパ球について】
・リンパ球は放射線に非常に弱く、動物実験において胸腺や小腸のリンパ球が
 50mGy(注2)でアボトーシス(注3)を起こしている。

【複合影響について】
・動物実験で、胎児にX線を照射し、生まれてきた子供に有害物質を投与すると、
 がんが発生しやすくなる(注4)。
・原爆被爆生存者においても若いときに被ばくした人は40年以上たっても
 甲状腺がんの発生リスクが高くなっている。
・甲状腺がんは放射性ヨウ素の内部被ばくのみならず低線量外部被ばくでも
 発生することから、低線量の内部被ばくと外部被ばくの両方から
 被ばくがあると、さらにがんが発生しやすくなると考えられる。
・日本の医療被曝線量は他の国に比べて群を抜いて高く、
 頻回の医療被曝+有害物質による複合影響で発がんのリスクが
 上昇する可能性がある(注5)。

【福島で発生している甲状腺がんに対する一般的見解に対する私の意見】(注6)
・被ばく線量が違い過ぎるか?:チェルノブイリでは桁違いに被ばくしている人が
 平均値を押し上げているが、日本では甲状腺計測がほとんど行われておらず、
 推定被ばく線量は過小評価されている可能性がある。
・チェルノブイリと違って福島では事故当時5歳以下の子どもに
(4歳児1人を除いて)発生していない:チェルノブイリでは汚染ミルクを
 飲まされたため発生年齢に違いが生じるのは、むしろ当然と考えられる。
 だからといって、福島の甲状腺がんが放射線と関係ないとは言えない。
・スクリーニング効果に過ぎないか?(注7):
 スクリーニングで見つかっているものは、がんは小さくておとなしいものが多い。
 チェルノブイリや福島で見つかっているものは、リンパ節転移や
 周囲への浸潤がんが多い。
・日本では要素摂取量が十分足りているので甲状腺がんは発生しにくいか?:
 動物実験では、日本人摂取相当の要素摂取でヨウ素の取り込みは阻止されていない。

【おわりに】
危機管理や予防原則に従えば、
「事故が再発してもその被害を最小限に抑える」ことが求められるが、
現状では、低線量被ばくを「危険である」として扱っていないため、
再び同様の事故が起こった場合、「甲状腺の線量測定は行われず、
安定ヨウ素剤は行き渡らず、子どもの避難があいまいなうちに被ばくし、
また甲状腺がんが増えて・・・」と今と同じことが繰り返される可能性がある。
そして、最も犠牲になるのは主に子供たちであることを忘れてはならない。

注1:CT:コンピュータ断層撮影の略号。一度の検査で多数のレントゲン撮影が行われるため被ばく線量が多くなる。CTによる被曝量は検査部位や検査方法、機器の性能や設定によって異なるが、検査によっては1回で数十mSv - 100mSvを超えるX線被曝を受けることもあるとされています。

注2:Gy(グレイ):吸収線量の意味。物質がどれだけの放射線のエネルギーを吸収したかを示す単位。シーベルト(線量当量)は放射線が人体に及ぼす影響を含めた線量。通常1グレイ=0.8シーベルトと換算されていますので、この場合は40ミリシーベルトということになります。

注3:アポトーシス:一部の細胞があらかじめ遺伝子で決められたメカニズムによって,なかば自殺的に脱落死する現象。

注4:動物実験:マウスを用いた実験

注5:講演で示されたスライドによれば日本におけるCT検査装置の一定人口あたりの台数は欧米先進国の3~10倍とされています。

注6:「一般的見解」というのは低線量被ばくの影響は「わからない」とする見解を意味しています。

注7:スクリーニング効果:それまで検査していなかった人々に対して一気に幅広く検査を行うと無症状で無自覚な病気や正常と異なる検査結果が高い頻度で見つかる現象を指す用語とされています。(以上の注釈は私が付したものです)


2019年2月9日

《脱原発市民ウォークin滋賀》呼びかけ人の一人:池田 進


連絡先:電話/FAX:077-522-5415 
    〒520-0812 大津市木下町17-41

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