21世紀 脱原発 市民ウォーク in 滋賀

<脱原発 市民ウォーク in 滋賀> の 活動報告、お知らせなど を掲載 ♪
ときどき、トピックも ~☆

<ご案内の詳細> 講演・討論会 in 若狭

2017-07-24 10:59:04 | 記事
呼びかけのページは → コチラ

<8・4(金) 講演・討論会 in 若狭>

原発にたよらない町づくりを目指して
◇講 演:山崎隆敏さん
     本年4月発売『なぜ「原発で若狭の振興」は失敗したのか
               -県民的対話のための提言』の著者
◇講 演:韓国で脱原発運動を進める若者
     韓国で脱原発運動を展開し、原発のない町づくりを考える若者の代表
◇討 論:原発のない町づくりについて、質疑応答、討論をします。

◆ところ:JR若狭高浜駅2階 「まちの駅ぷらっとHome高浜」
◆と き:13:00~16:45
※ 入場無料
京都、滋賀などから配車の予定です(8月4日、朝9時出発)
◆主 催:若狭の原発を考える会


<交流企画 キャンプ at 若狭和田ビーチ>

日時;8月4日18時より  定員;40人

以下の2つのコースを用意しています。
①バーベキューと交流を楽しんだ後、テントに宿泊して5日午前解散
②バーベキューと交流を1時間半程度楽しんだ後、帰路に(宿泊なし)
参加費;実費;3000円程度(①宿泊あり)
       2000円程度(②宿泊なし)

なお、5日は韓国からの訪問者とともに、高浜原発を見学し、周辺の集落でアメーバデモをおこないます。
お時間の許す限りご参加下さい。

[注]アメーバデモ:
4~5人の少人数に分かれて、「反原発」の赤旗を掲げて、
鳴り物を鳴らしながら、若狭と周辺地域の隅から隅までを歩いて巡り、
スピーカーで反原発を訴えながら、チラシを各戸配布する行動 


◆参加形態 いろいろあります◆

①8.4 講演・討論会 のみ  ※京都には当日20時30分頃到着予定   
②8.4 講演・討論会 および交流企画の両方(宿泊する) 
③8.4 講演・討論会 および交流企画の両方(宿泊しない) 
              ※京都には当日21時30分頃到着予定 
④交流企画のみ(宿泊する)
⑤交流企画のみ(宿泊しない)

連絡先;若狭の原発を考える会
    木原(090-1965-7192)
    橋田(090-5676-7068)
    瀧川(080-8327-5588)

チラシは → コチラ

呼びかけのページは → コチラ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<脱原発 市民ウォーク in 滋賀> 8月の予定 → コチラ

トップページに戻る


再処理工場 物語

2017-07-12 15:43:34 | 記事
<脱原発 市民ウォーク in 滋賀> 7月の予定 → コチラ

■ 再処理工場物語 ■
おカネ・ジャブジャブ、一兆円や二兆円なんて・・・

スーパーで売っているお弁当の値段、その多くは500円以下(税抜き)ですね。
この値段、毎日の暮らしで節約に節約を重ね、「昼食はできれば500円以下で」
という消費者の気持ちを十分に「忖度」して設定されているのでしょう。

ところが世間には、この日本には、桁違いの別世界が存在しているのです。
一兆円や二兆円なんてという、夢ではなく正夢の世界が存在しているのです。
使用済み核燃料の再処理工場をめぐる世界です。 

先日、7月4日の朝日新聞に
「青森六ヶ所、再処理工場建設2・9兆円、新基準対応で7500億円増」という
見出しの記事が掲載されていました(このニュースは各紙が報道しています)。
この記事をよく読みますと、もっと飛んでもないことが書いてありました。
記事の概要は以下の通りです。

青森県の六ヶ所村に建設中である原発の使用済燃料の再処理工場、
1989年に事業を申請、1997年に完成予定、当初予算は7600億円でしたが、
それがあの「もんじゅ」と同様何度も完成が遅れて22回も延期され、
それにつれ建設費が膨れ上がり、05年時点では約2兆2000億円にまで膨張、
それに新基準による安全対策費3700億円が加わって、いまや
2兆9000億円に達する見込み・・・

これらの事柄以上にもっと驚かされるのは再処理工場計画の総事業費です。
記事によりますと、40年間の運営費なども含めた再処理工場計画の
総事業費は、12・9兆円ぐらいのつもりをしていたものの維持管理費などが増大して、
なんと13・9兆円にも達する見込みとのことです。
まさに文字通りおカネ・ジャブジャブの世界です。

あの福島第一原発事故の後始末に必要であると見積もられている費用
(賠償、除染、廃炉、汚染物の中間貯蔵施設など)の総計はおよそ20兆円
とされていることを考えますと、この再処理工場関連の費用がいかに巨大なもの
であるかがお分りいただけると思います。

しかも、この再処理工場に関連した費用には、おそらく老朽化などにより
再処理工場を廃止せざるを得なくなった際に必要となる費用は含まれていません。
再処理施設の廃止に関しては、たとえば2007年7月1日の朝日新聞に
「(東海村の)再処理施設、廃止に1兆円、完了までに70年」と題された記事が
掲載されていました。東海村の再処理施設は使用済燃料の再処理技術を
習得するために建設された小規模の施設ですが、六ヶ所村の再処理工場は
規模の大きな本格的な施設です。ですからその廃止・解体に際しては
東海村の施設の何倍もの費用、つまり数兆円の費用と何倍もの期間を要する
のではないかと考えられます。

このように考えますと、六ヶ所村の再処理工場計画のみで、40年間の運営費
などを含めて総事業費約14兆円+再処理施設の廃止費用数兆円を要する
ことになります。すなわち再処理工場計画に関連した費用だけで、
福島原発事故の後始末に要する費用に迫る巨大な額に達するのではないか
と考えられます。まさに、お金ジャブジャブの世界です。
 
しかも、福島原発の後始末に関連した費用は、事故の原因や責任の問題は
ともかくとして、どうしても必要な費用であることは誰もが認めるところ
であろうと思われるですが、再処理工場に関しては事情が全く異なります。
もともと、再処理工場の建設は核燃料サイクルの目玉である
「使用したプルトニウム以上の量のプルトニウムが生じる」という
「夢」の高速増殖炉「もんじゅ」のために必要なプルトニウムを確保する
ために計画されたものです。

しかし、みなさんもご存知のように「もんじゅ」の計画が放棄された今
となっては、果たして再処理工場そのものが必要なのかは極めて疑問です。
すなわち、「もんじゅ」のためのプルトニウ確保を主な目的とした
再処理工場計画自体が、「もんじゅ」計画の放棄をはじめとした
様々な要因により事実上破たんしているというのが現実です。
したがって、再処理工場にめぐる上記のようなとてつもない巨大な費用が
果たして必要なのかも、極めて疑問です。 

この破たんを来たしている計画に少なくとも14兆円も投入しようと
言うのですから、まさにお金ジャブジャブの狂気の世界というしかありません。
そしてこの14兆円、誰が負担するかいいますと、おそらくは最終的に
電力料金に上乗せされてしまう消費者なのです。

《東京は光の海か この村は核燃サイクル 野の雪明り》         
(かなり以前に朝日歌壇で紹介されていた青森の方の短歌です)

《脱原発市民ウォークin滋賀》は福島原発事故から二カ月後の2011年5月に
滋賀の地の有志の市民たちによりはじめられた脱原発を目指すデモです。
様々な立場の自由な市民による、誰でもが参加できる小さなデモですが、
このたび60回目を迎えることになりました。これまで参加してくださった
みなさんに心から感謝申しあげます。これからもみなさんといっしょに、
脱原発を目指していっしょに歩んでいければと思います。

2017年7月12日
《脱原発市民ウォークin滋賀》呼びかけ人の一人:
池田 進
電話/FAX:077-522-5415
Eメール:ssmcatch@nifty.ne.jp

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<脱原発 市民ウォーク in 滋賀> 7月の予定 → コチラ

トップページに戻る

講演・討論会 in 若狭「原発にたよらない町づくりを目指して」

2017-07-03 13:14:51 | 記事

高浜町HPより

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<8・4(金)講演・討論会 in 若狭>
~原発にたよらない町づくりを目指して~

◇講演1:山崎隆敏さん(サヨナラ原発福井ネットワーク代表)
 今年4月発売『なぜ「原発で若狭の振興」は失敗したのか
        ~県民的対話のための提言』の著者
 書評は → コチラ

◇講演2:韓国で脱原発運動を進める若者
 韓国で、脱原発運動を展開し、原発のない町づくりを考える若者の代表

◇討 論:原発のない町づくりについて、質疑応答、討論をします。

◆と き:8月4日(金)13:00~16:45
◆ところ:JR若狭高浜駅2階「まちの駅ぷらっとHome高浜」
◆主 催:若狭の原発を考える会
◎入場無料
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◇反原発・脱原発が民意です
原発重大事故の悲惨さは、福島原発事故が、はかり知れない犠牲の上に
教えるところです。一方、福島事故以降の経験によって、
原発は無くても不都合がないことが実証されました。

したがって、原発を運転する必要性は見出だせません、
反原発は社会通念=民意 となっています。
各種報道機関の世論調査でも、原発反対が賛成のほぼ2倍です。
若狭にも、表には出ていないけれども、脱原発、反原発の声は多数あります。

◇世界も脱原発に向かっています
世界では、多くの国が福島原発事故を当事国・日本より深刻に
受け止めています。また、安全対策などで原発の建設費、維持費が
高騰したこと、自然エネルギーやシェールガスによる発電が進み、
発電法、蓄電法が高効率化したこと、節電の機運が醸成されたこと
があいまって、脱原発に舵切る国が増え続けています。

イタリア、ドイツ、リトアニア、ベトナム、台湾が脱原発に向かい、
スイスが国民投票で原発新設を禁止しました。
また、韓国でも、文在寅新大統領が「原発建設計画を白紙撤回する」ことを宣言し、 
40年超え古里原発1号機の永久停止を決定し、2基の建設を中断しました。
アメリカでも、安全対策に膨大な経費が掛かり、他電源に比べても
経済的にも成り立たない原発からの撤退が相次いでいます。

今、原発を推進しているのは、電力需要が急増している中国などの新興国と、
人の命と尊厳は犠牲にしても、経済的利益を優先させようとする
日本やフランスです。日本は、原発輸出を成長戦略の一つに挙げていますが、
この戦略が破綻していることは、東芝の例を挙げるまでもなく、明らかです。

重大事故が起る前に、原発にたよらない町をつくりましょう
上記のように、国内でも、世界でも、脱原発は大きなうねりです。
したがって、近い将来に、原発のない社会がやってきます。
それなら、重大事故の起こる前に原発を全廃するのが賢明です。
一日も早く、原発にたよらない町づくりを進め、現在および未来の人びとにとって、
不安のない、希望あふれる社会を実現しましょう! 

本講演・討論集会が「原発にたよらない町づくり」を考える
一助になることを願っています。是非、ご参加下さい。


高浜町HPより

♪ 交流企画 キャンプ at 若狭和田ビーチ ♪
8月4日講演・討論会終了後、和田海岸に移動:バーベキュウと懇談(テントで宿泊)
キャンプ at 若狭和田ビーチ
日時:8月4日18時より(5日午前まで)
参加費:実費(3000円程度)
定員:40人

↓若狭和田ビーチの紹介サイト(高浜市HPより)
http://www.wakasa-takahama.jp/enjoy/beach/movie/wada.mp4

なお、5日は韓国からの訪問者とともに、高浜原発を見学し、
周辺の集落でアメーバデモをおこないます。

[注]アメーバデモ
4~5人の少人数に分かれて、「反原発」の赤旗を掲げて、
鳴り物を鳴らしながら、若狭と周辺地域の隅から隅までを歩いて巡り、
スピーカーで反原発を訴えながら、チラシを各戸配布する行動

4日講演会のみ参加
4日夜の交流企画「キャンプat若狭和田ビーチ」のみ参加
も可能です。

<交通手段など、問合せ先>
 若狭の原発を考える会
 木原(090-1965-7192)
 橋田(090-5676-7068)
 瀧川(080-8327-5588)

チラシは → コチラ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<脱原発 市民ウォーク in 滋賀> 7月の予定 → コチラ

トップページに戻る

なぜ、「原発で若狭の振興」は失敗したのか

2017-07-03 12:35:14 | 記事
最近、興味深い本が出版されました。
<若狭の原発を考える会>橋田秀美さんが書評を書いておられるので、
紹介します。(稲村)

■ 書評 ■ 
『なぜ、「原発で若狭の振興」は失敗したのか』(山崎隆敏 著)を読んで  
橋田秀美

若狭を隈無く歩いてアメーバデモやチラシ配布をしながら、
「原発のない若狭をめざしましょう」と訴えてきた私は、
この本の題名に非常に惹かれて一気に読んだ。

「国策である原発を受け入れたのは苦渋の選択だった」と若狭の首長たちは
口をそろえて言う。故に「原発マネーで生活が良くなるだろうし、
そうであって当たり前。」そう期待していた。

それがどうだろう、若者はいなくなり、箱物ばかりが建設されるが
観光客はどんどん減っていき維持費に窮している。

自立できる産業は衰退の一途。なぜこのような事になったのか、
著者はいろんな観点から読み解いている。
若狭の各自治体の財政を数字で表し、決して原発マネーで財政が
潤うわけではないことを見える化して示しているのは説得力がある。

「15基もの原発を造らせた福井県は愚かなのか?そうではない」と、
原発立地住民の抵抗の歴史も紹介しているが、
高浜の漁村の区長さんの言葉が胸にしみる。
「今のままで十分暮らしていける。平和な村を壊してくれたら困る。
土地を売って金をもらっても一時的なもの・・・結局は生活基盤を失くすだけ。
こういった投機的な火遊びを取り除くために、今こそ立ち上がって反対しよう。」

この論理が明快ですごく倫理的であるとの指摘はまったく同感だ。
経済や科学ばかりが主張されるが、そこに人の命や生活がある以上、
倫理的な面からの考察が絶対必要だと思う。

そして、「私たちは、どんな社会、どんな国をめざすのか
未来を語らなければならない。」と提言している。
これは、反原発運動のみならず、私たちが生きていく社会生活において
常に基本として問われる姿勢ではないだろうか。

原発全廃をめざす者にとって、これからの運動へのヒントが
盛りだくさんに示されている。
若狭を愛してやまない筆者の熱い思いも感じられる渾身の1冊である。

橋田秀美(若狭の原発を考える会)



<脱原発 市民ウォーク in 滋賀> 7月の予定 → コチラ

トップページに戻る