寝室に行くまで(かなりの夜更かし派)のほとんどを過ごすのは、居間と、続いているキッチンのどちらか。
部屋が暗いのが好きじゃないため、夕方から夜11時、12時まではどちらも電気を煌々とつけ、暖房もファンヒーターと石油ストーブと、時にエアコンも使っている。
しかし、さすがに光熱費の高さが気になって来たこの頃、10時を過ぎるあたりからはキッチンのみで過ごすようになった。
キッチンにはテレビがないから、夜はラジオを聴いて過ごすことが多い。チューニングは変えないから、常時NHK FM。
一昨夜だったか、思わずラジオに耳が、目までもが釘付けになった。
30代の頃から夢中で聞いていた「ブルース・スプリングスティーン」の、あのダミ声が聞こえてきたからだ。
もう何年も聴いていないけれど、「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」から始まったファン歴は長い。1985年4月だったかな、初来日の代々木オリンピックプールでのコンサートにも行った。1,800円も出して買ったプログラムを、ステージに夢中になっている間に盗まれてしまった悔しい思い出もあるが、エネルギッシュな熱いライブだった。
その後、「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」以前のLPや新しいアルバムCDを聴きまくったのを
覚えている。
諸々の事情からここ数年は音楽から離れていて、その間にオーディオ機器が次々故障し、今はCDを聞くこともできない。
でも亡くなる前に夫が、イジェクト部分が壊れてしまったCDデッキとプレーヤーを繋ぎ、LPを聞けるようにしてくれていたのを思い出した。
これは嬉しい。
ボン・ジョヴィやガンズ&ローゼス、そうそう、ローリング・ストーンズなども聞けるじゃないか。
何よりも吉田拓郎、かぐや姫、長渕剛、五輪真弓など、ファンになり出した頃の、今ではかなりノイズのあるLPを聞けるじゃないか。
さっそく自室にこもって、LPをキャビネットから取り出して、再びの思い出の虫干し。