新聞を取っている家庭はどんどん減っているらしいが、我が家は相変わらず購読を続けている。
テレビ番組もいちいち新聞を広げては、〇〇時台は…と指でなぞらえながら探すという旧態依然としたものだ。
子や孫たちの番組チェックときたら、猛スピードで画面をスクロールさせているから、同じ画面を見ながら、私は表示されたものを読み取ることもできやしない。
20年以上取り続けている新聞は、朝3時半頃に届く。
車の音がして、ポストに入れる音がして、いつもではないが宵っ張りの私は、一瞬目覚めても、「朝早くからお世話様」と見知らぬ配達員さんを労いながら、すぐにまた眠りの世界に戻る。
母の着物と裏地で小物入れ 娘作
その新聞を朝食を摂りながら読む。というほどでもないかな、パラパラとめくる。
総合面、政治、解説、国際、経済、投書、商況、くらし・教育、社会保障、くらし、スポーツ、文化、地域、社会、番組と続いて、今日の新聞は全30面。
1面からではなく最終ページから読み始めるのは30代頃からのこと。
凄い、もう45年ほども続けているのだ。必ず目を通すのは番組欄、くらし欄、下段の新刊紹介、最後に1面のコラムくらいで、パスしちゃうページが圧倒的に多い。
でも、くらし欄の「人生相談」はぜったい忘れない。小さなことの積み重ね、いったいどれだけのお悩みを読んできたのか。その数「万」単位?
それでも、新聞をとじたと同時に今読んだことを忘れてしまうお粗末。新刊紹介や再読したい記事はスクラップしておくので、溜まりに溜まっているけれど…。
100均のブロック「シマエナガ」 娘作
新聞購読料が来月から値上がりするという。配達される紙面の3分の1くらいしか読まないのだけど、値上げは痛いけれど、でも止められないな。
家電もそう。皆、携帯のみの契約に切り変えているけれど、変えられないな。
紙に書かれた文字が好き、家電にしか対応できない年老いた姉と義姉がいる。たったそれだけの理由でだけど、もう少しこのままでいこう。
もう少し「旧態依然」で、そのままで。