deracine雑想誌

日々にあったこと詩でも書いていきます。

生命の重み

2008-04-25 01:39:35 | 特別な一日
本日、午前0時20分頃、うちの猫が逝きました。
リンパ腫、癌で享年13歳か14歳か。(捨て猫だったのではっきりした誕生日は不明なため)

ミャゴタという名前でした。私はずっとニャゴタと呼んでいました。

日記に書かなかったのは。
書いたらもう止まらないと思ったから。
認めたくなかったからか・・・。
ともあれ、3か月の闘病生活に終止符が打たれました。

今年の1月中頃にあまりご飯を食べなくなり様子もおかしいので病院へ。
ときどきは血液検査を行っており、その時も数値はも全て適正範囲でした。

病院の先生も、首をひねるような状態で。
ただ、それでその状態はおかしい。
考えられるのはリンパ腫だけという状態で。
ただし、リンパ腫にしても、一般的にリンパ腫になった場合に出てくる症状(リンパ節の腫れ)がほとんどない。
というような状態でした。

そんな状態で、抗ガン剤治療を行っておりました。
2月や3月中ごろくらいまでは、1月の状態がうそのようなほどには回復をしていた時期もありましたが。

喜びもつかの間、その安静な時期は長くはありませんでした。
3月の末頃から薬が効きにくくなっていたようで。
4月の初旬頃には抗がん剤治療ができないほどに一気に進行してしまっておりました。
そして、血液検査などにより、肝臓の数字が異常な値に。

おそらくは肝臓への転移。
現状では治療のすべがほぼない。

もしかすると、肝臓は一時的なものかもしれない。入院し点滴をして様子を見ようということで。
結果は改善されず。むしろ日を追うごとに悪化。
これにより、ほぼすべての治療が不可能に。
一縷の望みをかけて残された抗がん剤治療を行ってみるも結局は効果なし。

20日(日)に家に戻らないと、家に戻れなくなるとの判断で、退院。
今日に至ります。

月曜日から完全に寝たきりで。入院前の時点でまっすぐ歩くこともできなくなっていて。
昏睡状態と、発作的に苦しむことと、意識のある状態とを繰り返しでした。

永くないということは覚悟させられてはおりました。
癌は苦しむものという知識も、頭ではわかっているつもりでした。

でも、あの苦しみようは・・・。
昏睡状態から、急に眼に光がさしたかと思うと、痙攣。
肺にメイッパイ息を吸い込みながら、宙をかき、もがき苦しむ、まさにそんなことを繰り返しておりました。

多分一生忘れられないと思います。

あの苦しみ方を思い出すたび涙が止まりません。

治療をするほどに苦しめる時間を延ばしたのか、そんなことも考えてしまいました。
でも・・・。

そんな状態なのに、ニャゴタは必死でご飯を食べようとするのです。
昨日もなんとか鰹節を食べたり、少しでも生きようとしているのがわかりました。

医師曰く、そんな状態になってもご飯を食べようとするのは聞いたことがないと。
それが真実かどうかは定かではありません。

しかし、最後の時まで少しでも生きようとしていたのは間違いないと思います。
そして、なんとか今日を迎え・・・。

最後はゆっくりと。昨日や一昨日やその前日のように苦しむことはなく。
静かに静かに息を引き取りました。

私の人生の半分を。
私の多感な時期をともに過ごしてくれた友を。
見送りました。
頭から
浮かぶことみな
意味不明
こぼれた雫は
ただただおもい