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漬物の梨屋ブログ-山形の漬物・特産野菜・旬の食材・地域文化のブログ

颯田本真尼☆

2012年07月22日 08時08分47秒 | 店主のたわごと
おはようございます。

山形県酒田市の漬物の梨屋 齋藤真です。

7月22日(日)の山形県酒田市は引き続き快晴です。

日中は日差しが強く暑いのですが、朝晩は涼しく、この時期の気候とは思えない天気が続いています。

第94回全校高校野球選手権大会山形大会は、昨日準々決勝2試合が行われ、山形中央と酒田南がベスト4に進出、今日は、新庄東VS羽黒、米沢中央VS日大山形がそれぞれベスト4をかけて荘銀・日新スタジアム山形で試合を行います。

「酒田が明治28年に震災に遭った折、浄土宗の尼僧であった颯田本真尼がたびたび慈善救済に向かい、その時に梨屋漬物店にお泊めいただいていたようなのです。浄徳寺には分骨を受けた舎利供養塔がありますので、調査をかねて7月21日に酒田にうかがう予定を立てております。もし、梨屋様でなにか記録が残っているようでしたらお教えいただければ幸いです。」というメールが6月の中旬に漬物の梨屋に届きました。

そして昨日、関西国際大学の教員で浄土宗総合研究所の研究員の方が、漬物の梨屋本舗に来店致しました。

颯田本真尼は、浄土宗の尼僧で、1890年(明治23年)に住職をしていた徳雲寺が地震による津波で浸水、住民の救済活動を行ったことをきっかけに、災害があると聞けば着物や支援物資を携え、数人の弟子とともに全国各地で救援活動を行い、日本のボランティアの先駆けを作った人物です。

山形県酒田市には、1894年(明治27年)10月の「庄内大震災」の際に石巻経由で救援物資を山形県庄内地方に運び救援活動を行いました。

その折に訪れたのが、漬物の梨屋の齋藤家の菩提寺である浄徳寺で、浄土宗の熱心な檀徒であった当家にたびたび宿をとっていました。

残念ながら、「庄内大震災」後、当家は2度の火災に見舞われているため、その当時の資料はありませんでした。

逆に、4代前の当主夫人であった齋藤民恵が、颯田本真尼を漬物の梨屋に招いたこと、そしてその当時、颯田本真尼とともに写った写真があることを初めて知りました。

その他にも、颯田本真尼は酒田に多くの足跡を残しております。

酒田に来たことで、颯田本真尼に関する研究がさらに進むことをお祈りしております。



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