スーパーでお弁当を買って、
それを持ちながら引き続き
太地町内を歩いていますと、
そこにえびす神社がありました。
な、なんとここの鳥居は
クジラの骨です。
今までいろん鳥居を見てきましたねえ。
明神鳥居、伊勢鳥居、少し前は両部鳥居。
でもクジラの骨が鳥居になっているとは、
いくつか知っている鳥居の中でも
最高の珍事ですねえ。
江戸時代の小説「日本永代蔵」には
「泰地という里の鯨恵比寿の宮には
鯨の胴骨でできた鳥居がある」
と書かれていたそうです。
この創作によってここにクジラの骨で
鳥居が作られていたとのこと。
今の鳥居は3代目で、
これはイワシくじらのあご骨で
出来ているんだそうです。
いいものを見ましたね。
捕鯨を取り仕切っている地域の
誇りのような鳥居です。
またこの海辺の町には、
あちこちにベンチが置かれており、
休憩スペースはたっぷりです。
そのうちの一つに座り、
先ほど買ったお弁当を
食べることにしましょう。
写真を思わず忘れてしまったのですが、
かなりボリュームのある弁当ですし、
コンロを持っているので
同時に買った味噌汁も
用意しました。
昨日のイノブータンに比べたら
普通の昼食ですが、
海辺のあったかい日差しを
浴びながら食べるお弁当も
また最高の味でしたね。
こうして太地の街中を
満喫したdoironだったのでした。
今日はもう少し太地のあたりを
ウロウロしておきましょう。
海辺の方に突き出している
ところを訪ねてゆきます。
途中いくつか看板のあったのが
「落合博満野球記念館」への案内です。
ああ、ここにそんな施設があるんですね。
ネットで見てみると入館料が
高いとかいろいろあるようです。
ただ今回の旅はそれはちょっと
目標には入っていません。
興味のある方は行ってみてください。
doironがまず行ったのは
「燈明先」です。
太地沖の熊野灘の海が
見渡せるいい所らしいです。
そこには昔は常に人がおり、
海にクジラが現れたら
のろしも上げて捕鯨衆に
知らせたという大切な所です。
半島がずっと海の方に伸びており、
そのさきっぽに鯨油でともす
燈明があったと言います。
今もその姿は再現されています。
これですね。
なので名前が燈明崎。
ここには人も全くおらず、
波の音が聞こえるだけで静かなんですが、
じっと耳をすますと、
むかしの漁師たちの元気な声が
聞こえてきそうな感じでした。
そして次はもう少し南の方にある
梶取崎の方にも行ってみましょう。
ここには大きな灯台がありますね。
灯台の周りも大きな芝生になっていて、
公園のような感じで整備されています。
そして、ここには太地にきた
目的の一つである、
クジラの供養碑がありますね。
昨晩いただいたクジラ肉の
ありがたさを訴えるとともに、
淀川で亡くなった
マッコウくじらの供養も兼ねて、
しっかりお祈りしておきました。
そういえば、萩往還の
250キロマラソンの途中
140km地点のところに
「鯨墓」というところも
あったなあなんて思いだしていました。
さあこれで、今回の旅は終わりです。
いろいろ勉強しましたね。
南方熊楠の粘菌の話や、
エビとカニの水族館、
補陀落山寺、那智の滝に
くじらの博物館、
太地という町中のことも
いっぱい学びましたよ。
これからもこんな歩きの成果を利用して、
粘菌探しなんかもしてゆきましょう。
日々いろんなことを勉強しながら
すごす毎日。
もし若い時にこんなに
好奇心旺盛だったら、
もっともっと楽しかったかなあと、
今更ながら思ったりしてしまいますね。
以上和歌山ウロウロ三昧でした。
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