ハブ ア ナイス doi!その2

たまあに振り返ったことや、ちょっと考えたことを綴ってゆきます。

四国絵の展示会に向かって52

2023-05-08 20:45:44 | プチ旅行

我が自治会では、公民館を
しっかり保護するとともに
もうひとつ管理をしている建物があります。

それが光龍寺というお寺です。

神社の横にあって、少しの墓もある
昔のお寺です。
昔はこの寺でソロバン教室なんかも
行われていて、子どもの時から
親しんだお寺だったのですが、
もういまから50年くらい前に
火事で全焼してしまいました。

祭りの最中でした。

寺が燃えているぞという報告で
だんじりは一方通行も逆行して
一気に村に帰っていきました。

すでに消防に鎮火されそうに
なっておりましたが、
真っ黒けになったお寺から立ち上がる煙が
とても怖かったなあと覚えています。

古いお寺だったので、
全くの全焼でした。
ところがです、寺の中にあった仏像などは、
ものの見事にその形をとどめていました。

不動明王ものこってます。
そして何よりも、手に仏具をもった
空海の像も残っていました。

全部で10体くらいが残っていたのです。

空海さんの力やとみんな
口をそろえて言ってました。

ただし残った像は形はそのままですが、
頭部は黒くすすけています。
当時の火事の痕跡が残っているのですね。
もうまるで空海さんが、
髪をそり忘れたような
修行僧の様な頭髪になっていますが、
村の信者の人たちは
それもまたすごい姿だと
ほめたたえていまいた。

doironが住んでいる小さな村の
寺でさえそんな感じなんですが、
兵火で燃えた薬師寺の金堂にあった
薬師如来は黒く威厳を持っているような
より迫力ある姿になって、
残っていたそうです。



子どもの頃は、あまり仏像なんか
知らなかったのに、ここの薬師如来や
日光・月光菩薩はとても印象に残っていました。

当時みた仏像たちがそのままの姿で、
これまでによりたくさんに人たちの
願いを受けて立っているんだとおもうと、
本当に気持ちが引き締まりますねえ。

仏像はその形がすごい
というものだけではない。
そこにそそがれた人々の心が
感動を作るものなんですねえ。

絵もそんな風に見てもらって
初めて絵らしくなってくるのかもしれません。

今回の様な展示会でよく見てもらって、
絵も成長していくのかもしれませんね。
そんな思いで絵を展示して
いこうと思いますので、
どうか眺めてやってくださいね。
よろしくお願いします。

金堂をぐるっと回ってゆきますと、
薬師如来の後面が見えてきます。
ああ、ここに彫られた彫り物も
仏陀の世界を感じさせる
素晴らしいものでした。

さあでは金堂を出たら、次は大講堂です。

ここには弥勒三尊と四天王が
祀られています。
片隅でお守りやえはがきみたいのも
おかれていますね。
そしてその裏に回っていきますと
「食堂」があります。

「え~こんな国宝級建物の食堂があるのか。
薬師如来どんぶりとか
日光・月光そばとか売ってるのか」
と思ったら「しょくどう」ではなく
「じきどう」という建物でした。



まあ僧侶が食事をするところ
だったそうですがね。

今は有名な画家による
「阿弥陀三尊浄土図」や
「仏教伝来の道と薬師寺」が
収められています。

中ではたくさんの人が
静かに眺められていました。

こうしてみると、
こういう寺も、写真は全然取れなかったけど
絵や彫刻がメインとなって
飾られていますね。
人々のいろんな思いが、
作る側と見る側で静かに交流する
というのが、こういう古刹での
心のやり取りなのかもしれません。

だったらdoironの絵もそんな風に・・・
と思わなくて結構ですからね。
横で笑っているdoironと
少しでも楽しい時間を
過ごしてくれたらというのが、
展示会の一番の願いですから
どうか、お気軽に来てくださいね。


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