ハブ ア ナイス doi!その2

たまあに振り返ったことや、ちょっと考えたことを綴ってゆきます。

淡路から国生みの島へ5

2022-03-28 21:09:51 | 旅行

山道を登り終えると、
あずまやのある広場に出ます。



そこには「上立神石」の
案内があるのですが、
まだここからは見えません。



奥の方に登ってゆく階段が見えていますので、
そこが展望台なんでしょう。
上がって行ってみます。

20mくらい登ったところが
ちょうど見頃の展望台です。
そこから海の方を見下ろしてみますと、
見えました。



高さ30mくらいの巨大な石が
建っています。
これが上立神石です。
かなりの迫力ですねえ。
これが日本国生みの元となった岩なんですね。

神様が空からしずくを垂らした矛の先っぽです。
しかもそれを上立神石なんて
名前にするなんて、なんかちょっと
ウフフな感じですねえ。
そしてこの上立神石が男の神で、
女の神である下立神石という岩も、
も少し西の方にあるそうです。
陸地からなかなか見れないんだそうですが、
こういう石なんだそうです。



なんてない石のように思うでしょ。
でもこの石は昭和9年の
室戸台風により崩れたんだそうです。
なんと崩れる前は石の中ほどに
穴の開いている石だったんだそうですよ。



これらをみながら交わって多くの神々も
作られたというのも、
なるほどって感じですねえ。
いずれにせよ神話は様々な
たとえを記載してそれを
神の暮らしに当てはめて
ストーリーを作っています。

そのストーリーの元になった
上立神石のような石のあることが、
神話と現実の狭間を埋めてゆきます。

また古事記にはこう書かれています。

夫婦になろうとした神様が
その方法がわからず困っていたところ、
雄雌のセキレイが飛んできて
羽を広げて夫婦のことを
おしえたんだそうです。

いやあ昔の人々の旺盛なる創造力には
驚かされるばかりです。

この上立神岩に絡む神話は
そんな感じですが、
もうすこしこの岩について書いておくと、
この高さ約30m、幅約7mのこの岩は、
三波川変性帯に属する
泥質の結晶片岩でできております。



中央構造線の南側で
1憶年前の変成作用でできた
もののようです。

生まれて2000年くらいの
ほんのつかの間の人々の暮らしは、
そんな古い石に関しては
へのかっぱのようなものですな。

しばらくその天を突くような
石を眺めていたのですが、
もうすこし下から近づいてみようと、
さっきのあずまやのところから
今度は下に降りてみることにしました。

どんどん下ってゆきますと、
海面が近づいてきますが、
何やら人の声がします。

ん?と思いつつ声を探ってみると、
何やら大声で叫んではる
男性がいるのです。

相手はいないようなんで、
石に向かって自分の思いを
ぶつけているような感じです。

これは近づけませんね。
ある種の神が乗り移っている感じです。

石段の途中から、
岩を写真に撮って
引き返してしまいました。



まあ、くっきりとその姿が見えたので、
今回はこれでよかったと
しましょうかね。

さあ、では沼島を半周するように
歩きはじめましょう。

沼島そのものの形は、
まるで勾玉のような形をしています。
その西側半分をこれから
回る計画なんです。

先ほどのあずまやのところから
少し下がっていくと、
分岐点があります。



ふうむ、ここからいきなりの登りですねえ。
平らな島だと思っていたけど、
結構アップダウンがあります。

この島の最高点は117m。
こちら側ではなさそうですが、
それでも100mくらいはありそうです。



この山道には、四国88ヵ所の



霊場の名前の付いた地蔵様が
祀られています。



とくに標識もないのですが、
地蔵様の番号で位置が分かるように、
地図にも記載されているようです。

続く


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