ひとりごと:「私設いけだ阿波踊り研究室」

阿波踊り大好き行政書士の日記
武術談議、阿波踊り談議が大好きです。地元の方はお気軽に(笑)

池田阿波おどりの話

2020年10月15日 08時07分43秒 | Weblog
かの有名な(お鯉さん)。
いけだ阿波おどりマチ地区での体験が
芸の道に進むきっかけとなった
ことをご存知ですか?

ご自身の著書
「お鯉よしこの人生」
21Pに書かれています。


大正6年、お父さんの忘れ物を届けに
池田町に来たとき、
旅籠橋本屋に泊まったとのこと。

(旅籠橋本屋跡地)

時期は丁度お盆。
阿波おどりで賑わうマチ地区。
浮かれた町衆に誘われて、
旅籠前の(輪踊り)に参加。
ここで
三味線を披露したところ、
「こりゃ上手い」と皆が大喜び。
そのまま三味線を弾いて、
皆と一緒に流しに参加したとのこと。

通り通りで出会う人の喜びようが
何ともいえない気分になって
その経験が、芸の道に進むきっかけとか。

正式導入から数年。
すでにこの頃には、徳島市内同様に
盛んだったのですね。

当時の池田商人は、
葉たばこや、みつまたの集積地として
財力がありました。
当時の賑わいがうかがえます。

お鯉さんが流した通りは、
現在の杉尾通りから、
当時の阿波おどりメインストリートの本町通り、
庚申通り、中通り界隈と推測できます。

さて阿波おどりが盛んになった池田では、
戦後、旧マチ地区に多くの踊り連が誕生しました。

戦前から続くマチ地区の(現存する)連は、
三味線の松本会の流れをくむ(さつき連)さん。
次回は、マチ地区にあった連のお話を。