どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『仏像の姿(かたち) ~微笑む・飾る・踊る~@三井記念美術館』なのだ

2018年11月09日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ 三井記念美術館で 11月25日まで開催している<仏像の姿(かたち) ~微笑み・飾る・踊る~>を見たのだ



今回の感想わ えこうに任せるのだ

三井記念美術館 <仏像の姿(かたち) ~微笑み・飾る・踊る~> 11月25日(日)まで

http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html

作品リスト
http://www.mitsui-museum.jp/pdf/mokuroku_180915.pdf




展示構成

プロローグ 「仏像がアーティストになる瞬間」を見つけよう! キーワード 「顔」「装飾」「動きとポーズ」

仏像を飾る

踊る仏像の造形美

天部の姿(かたち)

不動明王の姿(かたち)

如来、菩薩の姿(かたち)

「一木造」の彫技と量感

「寄木造」の妙技

東京藝術大学文化財在学(彫刻)制作 模刻作品、修復作品

仏像が60点弱展示しており、うち、模刻や修復の仏像は16点ありました。


気になった作品

1-1.迦陵頻伽立像

迦陵頻伽(がりょうびんが)は、極楽浄土に棲む想像上の鳥で、下半身は鳥で、上半身は人間の姿で、迦陵頻伽立の像ってあまり見たことがないかも?

お顔は、アルカイックスマイルで浅田真央のよう。お姿は、まるで軽やかにダンスをしているような感じでした。


2-1.不動明王立像

解説には、こう書かれています。
『顔を斜に向けて、肩を引いた右手を腰の後ろに据えて宝剣を構え、羂索(けんさく)を持つ左手を体の前面に振り出し、右足で踏ん張る姿は、威嚇の見栄を切る典型的なポーズである。異形の不動明王像の一体で、躍動感溢れる鎌倉時代中期の優品である。条帛(じょうはく)、裙(くん)には精緻な編み目、雷文繋ぎ、唐草などの文様の截金が認められる。』

鎌倉時代のものなので、歌舞伎自体はなかったと思いますが、歌舞伎の見栄を切っているようで、動きも感じて迫力がありました。


4-2.快成 地蔵菩薩立像 重要文化財

右手に宝珠、右手に錫杖(しょうじょう)を執る典型的な地蔵菩薩だそうです。美しいお姿で、截金の文様もキレイだった。


4-3.阿弥陀如来立像

京都・泉涌寺伝来の阿弥陀如来像で、いわゆる逆手阿弥陀の姿を示しておられる。他の仏像に比べ、螺髪が大きく、肉髻(にっけい)には水晶?がはめ込まれているみたい。衣文も素晴らしく、花や鳥(鳳凰?)の模様が蒔絵で表されている。お顔は少しふっくらしていて男性的な印象。


4-4.阿弥陀如来立像 重要文化財

親指と中指を付けた来迎印を結ぶ阿弥陀如来立像で、左足をわずかに前に出して前傾姿勢になっていた。こちらの阿弥陀様は、シュっとしたお顔で、精緻で煌びやかな光背は、銅板透彫りの宝相華文だそうで、写真パネルにあったが、足の裏には吉祥文の朱書が残っていた。


4-6.阿弥陀如来及び両脇侍像 重要文化財

両脇侍が片足を後ろに上げていて、まるでダンスをしているよう?左側の手を合わせている方は、腰をすごくキュッと曲げたポーズをしていた。


4-21.釈迦如来立像 重要文化財

頭部の螺髪とせず、縄目を渦巻き状に表し、衣が首が詰った通肩をまとい、円心円状に細かい衣文を刻むなど、京都・清涼寺の釈迦如来立像を模刻した、いわゆる清涼寺式釈迦如来像の一作例だそうです。


5-7.雷神立像

三十三間堂の姿を踏襲した南北朝時代の貴重な作例で、目を見開き、口を開け、上空から舞い降りてきたかのような雷神様で迫力がある。この雷神像は、たぶん、2016年にも見たような・・・?


7-4.白澤陽治 模刻(現状・復元) 東京国立博物館 日光菩薩半跏像・東京藝術大学 月光菩薩半跏像

元々この2軀は好きなのもありますが、模刻とはいえ、トーハク(東京国立博物館)藝大所蔵のこの2軀を完全な状態で、2体同時に見れるとは・・・。

片足を下ろした半跏の姿が美しく、見惚れてしまう。


7-10.吉水快聞 模刻(復元) 東大寺俊乗堂 阿弥陀如来立像

快慶の代表作で、東大寺俊乗堂の阿弥陀如来立像で、制作当時の色を想定して彩色まで復元されていた。

青の螺髪に、鈍く輝く金泥?の衣、衣には截金の施されており輝いて見える。きっと堂内で蝋燭の明かりで見たら幻想的で輝いて見えるのだろうし、見てみたいと思いました。


7-13.益田芳樹 模刻(復元) 興福寺 天燈鬼・龍燈鬼立像

去年、興福寺のこの2軀を見たことがあるが、こちらも想定して彩色されていた。

天燈鬼が緑、龍燈鬼が赤で塗られていて、筋骨隆々。色が鮮やかで、カッコ良くて、言葉が悪いけどかなり大きなフィギュアみたいって思った・・・。

あと、顎鬚(あごひげ)には銅線を入れていいたのも印象に残っている。


展覧会のチラシの画像を載せます。(クリックすると大きな写真で見れます。)
   


巨大な仏像はありませんが、仏像好きなら見に行って損のない展覧会だったと思いますし、オススメです!!

いろんな仏像を見ていて、美しさにうっとりだったし、動きを感じるものや、ちょっと面白いものなどもありましたし、この部藤蔵は誰かに似ているかも?なんて思ったりしてました・・・。

特に面白いと思ったのは、最後に展示していた模刻作品と修復作品で、当時を想定して彩色していたり、寄木造りは、組立て途中で展示していたりとと、普段見ない感じだったので、かなり印象に残りました。


この後わ 神田駅の北の方にある<鮮魚らーめん 五ノ神水産>でランチをしたんだけど そのことわ 今度書くのだ