どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『生誕110年 東山魁夷展@国立新美術館』なのだ

2018年11月21日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<楽観青山店(アルス南青山)>でランチをしたぼくらわ 国立新美術館に移動して 12月3日まで開催している<生誕110年 東山魁夷展>を見たのだ



東山魁夷の大きな展覧会わ 10年振りくらいで えこうわ 見に行ったみたいだけど ぼくわ その時 まだ えこうの家に来る前だったので 見てなくて 今回すごく楽しみにしていたのだ

ぼくが気になった作品なのだ

<白馬の森>なのだ

今回白馬のシリーズわ 5点展示していて この作品が1番良かったのだ

青や紫色の空気感に包まれた白樺?の森の中に 青白いような色の白馬が急に姿を現したかのようで 他の白馬のシリーズよりも幻想的 ずっと見ていると 作品に封じ込められた異世界を見ているような気分になるのだ

角わ 描かれてないけど 色的に白馬わ ユニコーンぽっく思っちゃうのだ・・・

あと 解説とかに書いてあったと思うけど 白馬のシリーズの白馬わ 「祈り」の現れだそうなのだ


<唐招提寺御影堂障壁画 濤声>なのだ

16面の襖絵で 左の波から右へと向かって徐々に波が穏やかになっていて 海の色がいいし ずっと見ていると 波の音が聞こえてくるような気がするのだ

あと <白い朝>や 絶筆の<夕星>も印象に残っているし 他の唐招提寺御影堂障壁画もいいのだ


この<東山魁夷展>わ すごくオススメで 唐招提寺御影堂障壁画が5点も展示しているし 白馬シリーズも見れるので ぜひ 見に行った方がいいと思うのだ



ここから先わ えこうの感想を載せるのだ

国立新美術館 <生誕110年 東山魁夷展> 12月3日(月)まで

http://www.nact.jp/exhibition_special/2018/kaii2018/

公式サイト
http://kaii2018.exhn.jp/

作品リスト
http://kaii2018.exhn.jp/images/kaii_tokyo1024.pdf




展示構成

1章 国民的風景画家

2章 北欧を描く

3章 古都を描く・京都

4章 古都を描く・ドイツ、オーストリア

間奏 白い馬のいる風景

5章 唐招提寺御影堂障壁画

6章 心を写す風景画

本画68点、習作、スケッチ45点、唐招提寺御影堂の襖絵68面を展示しており、主要の作品のみ解説パネルがありました。


気になった作品

4.残照

↓こちらをクリックすると画像が見れます。
http://search.artmuseums.go.jp/gazou.php?id=2116&edaban=1

描かれているのは、房総の山々だったような気がします。夕日に照らされ、遠くの山がピンクに色付き淡い空気感が漂っている。

確かこの作品で賞を取ったような・・・?


6.郷愁

曇り空?(朝靄?)と緑の包まれた田舎の景色でこちらも空気感がいい。


8.道

↓こちらをクリックすると画像が見れます。
http://search.artmuseums.go.jp/gazou.php?id=2518&edaban=4

有名な作品で、八戸市種差海岸を描いたもので、スケッチを描いていた塔台と放牧馬を取り除き、簡略化さでているそうです。

まっすぐに続く坂道?で道が見えなくなってから、カーブをしているように思えた。やっぱり色というか空気感がいい。


9.たにま

↓こちらをクリックすると画像が見れます。
http://search.artmuseums.go.jp/gazou.php?id=2519&edaban=2

中央のエメラルドグリーン色のような小川の両端に雪が積もっていて、やや簡略化されたような風景。描かれている雪は、降り積もり重なって湿気も含んで重みを感じる。


11.光昏

画面下から近景にデフォルメ?された紅葉の木々たちを、中景には、漆黒の湖?と、遠景には赤土色の富士山と黄金の空が描かれている。色合いは地味だかやけに惹かれる作品。


12.松庭

デフォルメしたかのようなこんもりとした松が印象に残る。

遠くから見ると緑色がボヤっとした感じに思うが、近づいて見ると松には花火のような放射状の葉が描かれてる。赤は楓の形、黄色はどの植物か判断できないが葉の形があり、みなこんもりとちょっと立体的に盛り上がっていた。


15.秋翳

↓こちらをクリックすると画像が見れます。
http://search.artmuseums.go.jp/gazou.php?id=2523&edaban=1

紅葉の赤に包まれたゆったりとした大きな山が描かれ、曇り空もやや朱に染まっている。この山は何人も包み込んでくれるよな温かさがあるような気がする。


16.青響

↓こちらをクリックをすると画像が見れます。
http://search.artmuseums.go.jp/gazou.php?id=2525&edaban=3

解説には、こう書かれています。
『もこもことしたブナの密林にダイナミックに流れ落ちる一条の滝。《青響》という題名は、青い葉叢(はむら)のリズミカルな音の響きのようにも感じられたことから与えられた。』


20.映象

↓こちらをクリックすると画像が見れます。
http://search.artmuseums.go.jp/gazou.php?id=2528&edaban=1

「闇の中でも木々が青白く発行し、それが水面に反射し、あたかも水中に根を張っているかのように思える不思議な光景だった。」と解説に書かれており、白と黒のみだからか、人の存在しない静寂な異界の風景のよう?美しいが怖さも感じる。


26.冬華

↓こちらをクリックすると画像が見れます。
http://search.artmuseums.go.jp/gazou.php?id=2529&edaban=3

森の中、雪色と化した大きな木の頭上の灰色の空に白く輝く月?(太陽?)が描かれていて美しい光景で、ずっと見ていたくなる。雪色の木が氷の木のような気がしてくるし、月?(太陽?)の放射状のおぼろげな明かりもいい。


30.花明り

京都、円山公園の満月の光に輝く枝垂桜を描いている。月夜に照らされぼんやりと浮き上がったかのように照らされる桜に、日本の奥ゆかしさを合わせて描いたのではないかと思った。

no.26の<冬華>から4年後に描いており、構図も似ていて、参考にして描いたのかも?と思ったし、対の作品かもとも思いました。


50.唐招提寺御影堂障壁画 山雲

朝靄なのか、山が霧に包まれいる風景で、やはり空気感がいい。

右側の違い棚の上の小さな襖には、ホトトギスが霧の中を飛んでいる。


55.唐招提寺御影堂障壁画 揚州薫風

たぶん、10年前にも展示していたような・・・?描かれているのは、鑑真の故郷でこの障壁画のある部屋には、鑑真の厨子が納められている。


60.緑響く(※載せた写真は、会場後にあったフォトスポットです。)


緑の包まれた静寂な湖のほとりに右側から1頭の白馬が歩いていく。

地上の緑は、黄緑の部分なども使って明るい緑が多くなっているが、湖の水面に映っている緑は澄んだ緑になっていて深みもあるような気がした。


69.木枯らし舞う

タイトル通り左右の木々の間に黄色の葉が左右へと舞っている。まるで、風の精霊が木の葉たちと一緒にダンスをしているかのよう。


あと、<竹篁>、<晩鐘>や、他の白馬シリーズも良かった。


今回は、作品の画像を載せてないので、展覧会のチラシを載せます。(クリックすると拡大します。)
   


東山魁夷の大きな展覧会を見るのは10年振り。やっぱりどの作品も良くて、作品全体に言えるのは、作品を包んでいる空気感がいい。たぶんそれは色合いのことだと思うのですが、見ていると心が落ち着きます。だから国民的風景画家と呼ばれたのでしょうね。

あと10日間くらいしかないですが、素晴らしい作品が展示していますし、すごくオススメだと思いますし、年間ベスト10の候補の展覧会だったと思います!!


今回も素晴らしい作品を見れましたし、美味しいものを食べることが出来て大満足でした。

ありがとうございます。