※結構前のことで とっくに終了している展覧会の感想なんだけど 備忘録として残しておくのだ
泉屋博古館東京で 5月8日まで開催していた<泉屋博古館東京リニューアルオープン記念展Ⅰ 日本画トライアングル 画家たちの大阪・京都・東京>を観たのだ
ぼくが気になった作品なのだ
上島鳳山が描いた12幅の<十二ヶ月美人>なのだ
様々な時代 年齢 身分の女性を十二ヶ月の歳時と取り合わせ美人画で 3幅ごとに色や文様を変える趣向がとられているそうなのだ
前期わ 12幅全部展示していて良かったのを載せるのだ
<子日>なのだ
これわ 1月の作品で 十二単姿の雅な貴族の女性なのだ
<羅浮仙>なのだ
これわ 2月の作品で 梅の木に座わり 色香漂う唐の美人(仙人)なのだ
<青簾>なのだ
これわ 6月の作品なのだ 湯上り?の赤い襦袢が透ける浴衣姿や 少し胸をはだけさせ 団扇で仰ぐ姿が色気があるのだ
<嫦娥>なのだ
これわ 8月の作品で 雲の中から現れた芭蕉扇のようなものを持つ仙女と ウサギを抱く子供が描かれいるのだ
タイトルの嫦娥(じょうが)わ 夫で弓の名手后羿(こうげい)が崑崙山の西王母からからもらい受けた不死の薬を盗んで飲み 月に逃げヒキガエルになったと伝えられるそうなのだ だから ウサギが描かれていたのかなのだ
<雪路>なのだ
雪がやみ 傘をたたみ歩む婦人が描かれており 地味な中にも上品さを感じるのだ
良い作品わ いっぱいあったけど ぼくわ 上島鳳山が描いた12幅の<十二ヶ月美人>が良かったのだ
しかも 12点すべてポストカードになっていて 良かったの作品のを買えたのわ 嬉しいのだ
ここから先わ えこうの感想なのだ
泉屋博古館東京 <泉屋博古館東京リニューアルオープン記念展Ⅰ 日本画トライアングル 画家たちの大阪・京都・東京> 終了しました
https://sen-oku.or.jp/program/20220319_nihongatriangle/
作品リスト
https://sen-oku.or.jp/wp-content/uploads/2022/03/20220323_triangle_list.pdf
展示構成
面の東京ー伝統と革新、官と在野
東 meet 西ー日本画の三角関係
線の京都ー写実という軸
点の大阪ー大阪画壇の今昔
住友春翠と日本画ー邸宅をかざる
前後期に分かれて約50点を展示していました。全部の作品を観たかったので2回観に行きました。
気になった作品
2.狩野芳崖 寿老人図
解説に書いてあったのですが、寿老人は、寿命を司る南極星(カノープス)の化身とされ、長寿を願う吉祥画題として親しまれたそうです。
剛と柔を併せ持ったような墨の濃淡、筆致の太さや細さなど異なる表現で描いており、寿老人や梅の木、岩など剛な感じと、鶴や蝙蝠などは柔らかく描かれていた。
3.橋本雅邦 深山猛虎図
2頭のトラが上空に向かって吠えており、古くからトラの咆哮は風を起こすと信じられてきたように、木々が風でなびいていた。
11.木島櫻谷 唐美人図
線の描写が美しく、曲線を主体に描かれた優美な唐美人図。
14.富田范溪 鰻籠
二曲一双の屏風、背景には銀箔が貼られ、笹の緑青が美しく装飾的。
16.木島櫻谷 葡萄栗鼠 ※部分画像
たわわに実るブドウ棚にいる1匹のリスが描かれ、たくさんの実をつけるブドウと多産として知られるネズミに似たリスは、ともに「子孫繫栄」を意味する縁起の良い画題だそうです。
リスの毛のモコモコ感とブドウを食べる仕草が可愛いし、あと、ブドウの実は葉に隠れている部分は影で映り込んでそれもいい。
24.原田西湖 乾坤再明図
日本神話に取材をしたもので、天岩戸に隠れた天照大神を連れ出すために、暁を告げる常世長鳴鳥(とよこのながなきどり)を集めて鳴かせ、さらに天鈿女命(あめのうずめ)が踊ると、天照大神もつられてついに岩戸が開いたという話。
3羽の常世長鳴鳥と、やり?を持ち踊っている天鈿女命が描かれ、左から光が差し込み、岩戸が開いた場面で、天鈿女命の白い衣が透けて輝いていて美しかったし、天鈿女命の穏やかな表情がいい。
26.木島櫻谷 柳桜図 ※部分画像
こちらは全体画像
満開の桜と青々を茂った柳を装飾的に描いた六曲一双の屏風で、構図のリズムと、近くで見ると桜が厚く塗られて盛り上がって立体的なのがいい。
27.望月玉溪 白秏孔雀図 ※右隻の部分画像
こちらは全体画像です。
六曲一双の屏風、作者の望月玉溪は望月玉泉の子。
左隻には、メスの白孔雀と鮮やかな牡丹の花を描き、右隻には尾羽が美しいオスの白孔雀が描かれ、岩の荒々しいゴツゴツ感や、それに反する優美で輝くような白孔雀が野生感があり写実的でいい。
展覧会のチラシの画像も載せます。(クリックすると大きな画像で見れます。)
展示はとっくに終了しているが、泉屋博古館東京のリニューアル最初の展示ということで、東京、京都、大阪の絵師も見比べが出来て良かったし、なにより、作品が以前よりかなり観やすくなってた。
併設するカフェがあるからと、コロナ禍のこんなご時世だからだと思うけど、無料で飲めるお茶の機械がなくなってしまったのは、ちょっと残念だった・・・。
この後わ 住所でいうと麻布台方面に歩いて移動して<リストランテ ピッツェリア ジャンカルロトウキョウ>でランチをしたんだけど そのことわ 今度書くのだ