どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『シダネルとマルタン展 最後の印象派、二大巨匠@SOMPO美術館』なのだ

2022年06月22日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<ピッツェリア コール ア コール>でランチをしたぼくらわ SOMPO美術館に移動して 6月26日まで開催している<シダネルとマルタン展 最後の印象派、二大巨匠>を観たのだ



今回わ えこうに感想を任せるのだ

SOMPO美術館 <シダネルとマルタン展 最後の印象派、二大巨匠> 6月26日(日)まで

https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2021/sidaner-martin/

作品リスト
https://www.sompo-museum.org/wp-content/uploads/2022/03/pdf_ex_sidaner-martin_list.pdf




展示構成

1.エタプルのアンリ・ル・シダネル

2.象徴主義

3.習作の旅

4.アンリ・マルタンの大装飾画のための習作

5.ジェルブロワのアンリ・ル・シダネル

6.ラバスティド・デュ・ヴェールのアンリ・マルタン

7.ヴェルサイユのアンリ・ル・シダネル

8.コルウールとサン・シル・ラポピーのアンリ・マルタン

9.家族と友人の肖像

シダネルとマルタン版画・素描

シダネルとマルタンに焦点を当てた日本で初めての展覧会だそうで、油彩を中心に、素描や版画あわせて70点強展示しており、数点のみ写真撮影が可能でした。


気になった作品

6.アンリ・マルタン 野原を行く少女


6~7年くらい前に観ていて嬉しい再会。

白い服の女性が歩くと、花たちがまとわりついているのか、それとも彼女から花が地上に降り咲き誇っているのか、わからないが、花の女神のようだった。

解説にかいてあったが、ロマン主義の詩人アルフレッド・ドゥ・ヴィニーの詩「牧人の詩」に着想を得た作品だそうで、モデルは画家の姉妹のアデリーヌ。


13.アンリ・マルタン クレマンス・イゾール


解説には、こう書かれています。
『クレマンス・イゾールは、南仏のオクシタニア(オック語圏)の文芸の文芸の伝統を象徴する伝説上の人物が描かれ、芸術者であることを示す月桂樹の茂みやリラ(竪琴)など、伝統的なアトリビュート(持物)を描いている。』

彼女の頭の周りのみ月桂樹の赤い花が咲いており、光輪のようになっていた。


16.アンリ・マルタン 腰掛ける少女


世紀末転換後以降、マルタンは、神秘的なテーマやモティーフから離れ、身近な人物を描くことが多くなるそうで、その頃の作品で、石垣に座る農村の娘が描かれている。

表情はわからないが、頭を少し下げているので、メランコリックな感じ?でピンクの服も相まっていい。


17.アンリ・マルタン 青い服を着た少女



21.アンリ・ル・シダネル ビュイクール、月明かりのなかの教会


月明かりで、雪がうっすらと白銀色に輝く風景で、解説に書いてあったが、「シダネルが描き出す各都市の景観はまどろみ中にあるような詩情とともに表現され人影は画面から姿を消すようになる。」


22.アンリ・ル・シダネル イゾラ・ベッラ、ブドウ棚

ピンク色に染まった山やブドウの花がいい。


39.アンリ・マルタン 二番草


夏から初秋にかけて、二番草を刈る情景が描かれているそうです。


40.アンリ・マルタン ガブリエルと無花果の木[エルベクール医師邸の食堂の装飾画のための習作]



47.アンリ・ル・シダネル ジェルブロワ、雪の広場

ほわっとした感じの風景で、雪が微かに積もりピンク色?人物のいない静寂の世界だが、右奥の家には明かりが灯っており、人の温かさを感じる。


50.アンリ・ル・シダネル ジェルブロワ、青い食卓


中庭?に青いテーブルがある作品で、色の統一感がある。

整えられた食卓に着想を得た「食卓」シリーズに着手しており、総計130点を数える同シリーズに愛好家も多くシダネルの「顔」とも言えるそうです。


51.アンリ・ル・シダネル ジェルブロワ、テラスの食卓



56.アンリ・マルタン マルケロルの池


華やかな光に包まれた半円形の池のある庭園、光の感じが違うが、NO.47の<ジェルブロワ、雪の広場>のように異世界感がある?


60.アンリ・ル・シダネル ヴェルサイユ、月夜


月夜のヴェルサイユの噴水が描かれ、じんわりくる。


70.アンリ・ル・シダネル カミーユ・ル・シダネルの肖像


シダネルは1900年からほとんど人物を描かなかったそうだが、これは1904年の制作で、カミーユの優し気な微笑みがいい。


他にも、<ヴェルサイユ、薔薇に覆われた家>が良かった。


あと、最後に展示していた、こちらの美術館所蔵のゴッホの<ひまわり>も写真がOKだったので撮りました。




拡大して見ると、花弁が盛って塗っていて立体的。


シダネルとマルタン展を観て思ったのは、シダネルは、ぽわっとした光で、マルタンは華やかな光を描いていて、見比べが面白かったし、観に行って正解でした。

あと数日で終わってしまいますが、オススメですよ。


今回も美味しいものを食べることが出来て大満足でした。

ありがとうございます。