ハイ、皆さん、今日は詩人です 西山寮のお話 9月の会
金澤ひろあき
ハイ、皆さん、こんにちわ。秋らしく過ごしやすくなりまして、なによりです。この間、田んぼの横を通りましたら、
かかしがいっぱい立ち並んでおりました。実りの秋ですね。よい日よりでかかしも楽しそうに見えたので一句。
おのずから鼻歌出てくるかかしかな ひろあき
さて、皆さんからいただいた句、作られた時点では夏ですので、夏を惜しむ句として味あわせて頂きます。
睡蓮や水もに咲いて群れだかり 野原 加代子
野原さん、さかんに咲く睡蓮。夏ですが、涼しさを感じますね。子どもの頃、睡蓮が咲く池が近くにあって、トンボが
いっぱい来ていました。そういう風景を思い出します。
居間にいて琵琶湖の花火青赤黄 塚本 一枝
塚本さん、8月8日の大津の花火大会のことでしょうか。お宅からゆっくり見ることができたようで、うらやましいです。
立ち見の見物だと、何万人もひしめく中で、ずっと立ちっぱなし・・・。いいですね。
結界に立つ地蔵尊春の雨 高田 みさお
高田さん、どの句もお上手ですね。中でも気に入りましたのがこの「結界に」の句です。集落の境に立って、悪いものが
入って来ないように見守っているお地蔵さん。春の雨に打たれていますが、優しい顔で見守って下さっている姿がいいですね。
ささ舟を水路に浮かす子の声はしる 奥田 一枝
奥田さん、懐かしいですね。私も子どもの頃、笹舟を作って川に浮かべましたよ。友達とレースをしたりして。
故郷の墓に語りぬ花擬宝珠(ぎぼし) 宮崎 清枝
宮崎さん、やさしいな。亡くなった方に語りたいこと、いっぱいあるのでしょう。擬宝珠のうす紫の花も風情を添えますね。
蝉の声一人でいてもさみしくない 井上 昭子
井上さん、だんだんさびしさが薄まっているようですね。「人との輪を大切にする」ことと同じく、「一人に慣れる」ことも
大切なのかもしれません。そういう事を考えさせられる句です。
形あるものの危ふし冷奴 畑 ヨシ枝
畑さん、うまいなあ。「冷奴」で深刻でなくなり、笑みも出てきます。笑みが出るというのが、俳句の功徳かもしれませんね。
金澤ひろあき
ハイ、皆さん、こんにちわ。秋らしく過ごしやすくなりまして、なによりです。この間、田んぼの横を通りましたら、
かかしがいっぱい立ち並んでおりました。実りの秋ですね。よい日よりでかかしも楽しそうに見えたので一句。
おのずから鼻歌出てくるかかしかな ひろあき
さて、皆さんからいただいた句、作られた時点では夏ですので、夏を惜しむ句として味あわせて頂きます。
睡蓮や水もに咲いて群れだかり 野原 加代子
野原さん、さかんに咲く睡蓮。夏ですが、涼しさを感じますね。子どもの頃、睡蓮が咲く池が近くにあって、トンボが
いっぱい来ていました。そういう風景を思い出します。
居間にいて琵琶湖の花火青赤黄 塚本 一枝
塚本さん、8月8日の大津の花火大会のことでしょうか。お宅からゆっくり見ることができたようで、うらやましいです。
立ち見の見物だと、何万人もひしめく中で、ずっと立ちっぱなし・・・。いいですね。
結界に立つ地蔵尊春の雨 高田 みさお
高田さん、どの句もお上手ですね。中でも気に入りましたのがこの「結界に」の句です。集落の境に立って、悪いものが
入って来ないように見守っているお地蔵さん。春の雨に打たれていますが、優しい顔で見守って下さっている姿がいいですね。
ささ舟を水路に浮かす子の声はしる 奥田 一枝
奥田さん、懐かしいですね。私も子どもの頃、笹舟を作って川に浮かべましたよ。友達とレースをしたりして。
故郷の墓に語りぬ花擬宝珠(ぎぼし) 宮崎 清枝
宮崎さん、やさしいな。亡くなった方に語りたいこと、いっぱいあるのでしょう。擬宝珠のうす紫の花も風情を添えますね。
蝉の声一人でいてもさみしくない 井上 昭子
井上さん、だんだんさびしさが薄まっているようですね。「人との輪を大切にする」ことと同じく、「一人に慣れる」ことも
大切なのかもしれません。そういう事を考えさせられる句です。
形あるものの危ふし冷奴 畑 ヨシ枝
畑さん、うまいなあ。「冷奴」で深刻でなくなり、笑みも出てきます。笑みが出るというのが、俳句の功徳かもしれませんね。