京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

ハイ、皆さん、今日は詩人です 9月

2016-09-26 18:17:37 | 日記
ハイ、皆さん、今日は詩人です  西山寮のお話 9月の会
           金澤ひろあき
 ハイ、皆さん、こんにちわ。秋らしく過ごしやすくなりまして、なによりです。この間、田んぼの横を通りましたら、
かかしがいっぱい立ち並んでおりました。実りの秋ですね。よい日よりでかかしも楽しそうに見えたので一句。
  おのずから鼻歌出てくるかかしかな  ひろあき
 さて、皆さんからいただいた句、作られた時点では夏ですので、夏を惜しむ句として味あわせて頂きます。
  睡蓮や水もに咲いて群れだかり     野原 加代子
 野原さん、さかんに咲く睡蓮。夏ですが、涼しさを感じますね。子どもの頃、睡蓮が咲く池が近くにあって、トンボが
いっぱい来ていました。そういう風景を思い出します。
  居間にいて琵琶湖の花火青赤黄     塚本 一枝
 塚本さん、8月8日の大津の花火大会のことでしょうか。お宅からゆっくり見ることができたようで、うらやましいです。
立ち見の見物だと、何万人もひしめく中で、ずっと立ちっぱなし・・・。いいですね。
  結界に立つ地蔵尊春の雨       高田 みさお
 高田さん、どの句もお上手ですね。中でも気に入りましたのがこの「結界に」の句です。集落の境に立って、悪いものが
入って来ないように見守っているお地蔵さん。春の雨に打たれていますが、優しい顔で見守って下さっている姿がいいですね。
  ささ舟を水路に浮かす子の声はしる  奥田 一枝
 奥田さん、懐かしいですね。私も子どもの頃、笹舟を作って川に浮かべましたよ。友達とレースをしたりして。
  故郷の墓に語りぬ花擬宝珠(ぎぼし)      宮崎 清枝
 宮崎さん、やさしいな。亡くなった方に語りたいこと、いっぱいあるのでしょう。擬宝珠のうす紫の花も風情を添えますね。
  蝉の声一人でいてもさみしくない   井上 昭子
 井上さん、だんだんさびしさが薄まっているようですね。「人との輪を大切にする」ことと同じく、「一人に慣れる」ことも
大切なのかもしれません。そういう事を考えさせられる句です。
  形あるものの危ふし冷奴      畑 ヨシ枝
 畑さん、うまいなあ。「冷奴」で深刻でなくなり、笑みも出てきます。笑みが出るというのが、俳句の功徳かもしれませんね。

童心の会お知らせ16年9月

2016-09-26 09:07:48 | 日記
童心の会 お知らせ 16年9月

 9月下旬は台風や秋雨前線のせいで、雨が多かったのですが、句会の日は幸いにも晴れました。暑いぐらいでした。
 中野様、三村様、青島様と私の四人で句評を行いました。
 10月は私の部活の都合で、句会の日を11月3日(文化の日)、午後2時に変更させて頂いております。場所は同じ阪急長岡天神東口、喫茶「アーバン」です。
 お手数かけてすみません。
 さて、9月句会の皆さんの作品です。

泡盛の町に巨大な異国あり      金澤 ひろあき
これ案山子おまえも友が欲しかろう  同
神奈備へとどろく太鼓観月祭     中野 硯池
葉鶏頭の頭でっかち咲き上る     同
宵ふたり 素足で入る大聖堂     青島 巡紅
彼岸花鬼の降参顔を出す       同
道草という名のパン屋曼珠沙華    三村 須美子
あの日から戻らぬ帽子鳥渡る     同
ぶらりぶら悠々自適へちまの実    坪谷 智恵子
長睫毛凜とおすまし彼岸花      岡畠 さな子
浮世絵師筆は真夏の水に溶け     葛城 裸時
五輪の輪いくつ残るかどうぴんぐ   野谷 真治