眠りの色
金澤 ひろあき
5月1日は令和の最初の日。雨です。この日、童心の会の皆さんと、舞子に吟行に行きました。行った先で句を即興で作るのです。
雨に包まれ令和はじまる日の神戸 ひろあき
8時のJR快速に向日町から乗り、乗り換えなしで舞子に着きます。雨は徐々に上がっていくようです。舞子につくと、早くから坪谷さんが早くから待っていて下さいました。瀬戸大橋のたもとにある駅で、対岸に淡路島が大きく見えています。久しぶりの海だなあと深呼吸。岡畠さん、中野さん、青島さんと合流します。
舞子駅から舞子ビラ行きの送迎バスに乗ります。舞子ビラは高台にあるホテルで、14階から、大橋や淡路島、明石のほうまで見渡せます。雨はあがりましたが、霧が出たりで、墨絵のような色です。
初夏の海眠りの色に淡路島 ひろあき
主塔も幽霊となる海の霧 青島 巡紅
つり橋の末端消える朝の霧 三村 須美子
雨上がり淡路は指呼に五月かな 中野 硯池
十四階から目の下に広がる景物。見ているだけで楽しい話がはずみます。
雨曇り十四階の笑い声 巡紅
近況の話はずみて山笑う 須美子
海峡の霧の深まる逢瀬かな ひろあき
令和の初日ということで、句にもそれがあらわれます。
改元の日の若葉風海渡る 硯池
令和初日舞子の船のどこへ行く 須美子
橋眺め令和初日の舟が行く 岡畠 さな子
今日5月1日はメーデーであり、新天皇御即位の日。この二つが重なることは、たぶん今後は起こらないのではと、思ったことです。
メーデーも即位も雨の中にあり ひろあき
改元のメーデーの雨上がりけり 硯池
この日が歴史的な日になるのかどうかはわかりませんが、しっかり書き留めておきたいと思ったことでしあ。
昼食後の俳句会、そして話に花が咲きました。
うららかに改元気の句座開きけり 硯池
初夏の海余白に船を置いている ひろあき
泳げない浜を斜めに見るホテル 巡紅
昭和より令和になりて雨の朝 さな子
酒盛や令和の梅の新樹光 須美子
金澤 ひろあき
5月1日は令和の最初の日。雨です。この日、童心の会の皆さんと、舞子に吟行に行きました。行った先で句を即興で作るのです。
雨に包まれ令和はじまる日の神戸 ひろあき
8時のJR快速に向日町から乗り、乗り換えなしで舞子に着きます。雨は徐々に上がっていくようです。舞子につくと、早くから坪谷さんが早くから待っていて下さいました。瀬戸大橋のたもとにある駅で、対岸に淡路島が大きく見えています。久しぶりの海だなあと深呼吸。岡畠さん、中野さん、青島さんと合流します。
舞子駅から舞子ビラ行きの送迎バスに乗ります。舞子ビラは高台にあるホテルで、14階から、大橋や淡路島、明石のほうまで見渡せます。雨はあがりましたが、霧が出たりで、墨絵のような色です。
初夏の海眠りの色に淡路島 ひろあき
主塔も幽霊となる海の霧 青島 巡紅
つり橋の末端消える朝の霧 三村 須美子
雨上がり淡路は指呼に五月かな 中野 硯池
十四階から目の下に広がる景物。見ているだけで楽しい話がはずみます。
雨曇り十四階の笑い声 巡紅
近況の話はずみて山笑う 須美子
海峡の霧の深まる逢瀬かな ひろあき
令和の初日ということで、句にもそれがあらわれます。
改元の日の若葉風海渡る 硯池
令和初日舞子の船のどこへ行く 須美子
橋眺め令和初日の舟が行く 岡畠 さな子
今日5月1日はメーデーであり、新天皇御即位の日。この二つが重なることは、たぶん今後は起こらないのではと、思ったことです。
メーデーも即位も雨の中にあり ひろあき
改元のメーデーの雨上がりけり 硯池
この日が歴史的な日になるのかどうかはわかりませんが、しっかり書き留めておきたいと思ったことでしあ。
昼食後の俳句会、そして話に花が咲きました。
うららかに改元気の句座開きけり 硯池
初夏の海余白に船を置いている ひろあき
泳げない浜を斜めに見るホテル 巡紅
昭和より令和になりて雨の朝 さな子
酒盛や令和の梅の新樹光 須美子