京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

顕信さんの句碑

2019-08-08 14:40:18 | 俳句
顕信さんの句碑
          金澤ひろあき
 友達と小豆島へ行こうとしました。台風が近づいているらしく、雨風が強くなっています。岡山で足が止まりました。すると岡山で、自由律俳人住宅顕信展をやっているではありませんか。私が若い頃、「ずぶぬれて犬ころ」等の句で衝撃を与え、そして若くして逝った自由律俳人です。放哉さんにはフラれましたが、顕信さんの自筆の短冊等を見ることができました。
 会場の吉備文学館の方からも、色々とゆかりのお話が聞けたのです。
 市内の京橋という橋のたもとに、顕信さんの句碑があるというので、雨の中を歩いてたどり着きました。友達もつきあわせて、どうもすみません。
「水滴のひとつひとつが笑っている顔だ」顕信 と大きな石に楷書で彫っています。
 顕信さんのふるさとの雨の水滴を受けながら水滴の句をよむえにし ひろあき
(今回は長律句で)

 ※住宅顕信の人生をとりあげた映画『ずぶぬれて犬ころ』が、各地で上映されているようです。吉備文学館では、そのダイジェスト版が放映されています。

蚊も一座

2019-08-08 08:08:22 | 俳句
 蚊も一座
      金澤 ひろあき
花選ぶ 職場に向かう最後の日   
真向く海 あの三月の傷消えず
ひまな今日 私の相手万歩計    
洋花をたむけ五月の巴塚
義仲寺の連句の席に蚊も一座    
白昼のフレンチキスよ五月晴れ
万葉歌 敗者のなみだ打ち消さない 
青葉したたる路面電車石畳
お多福は古代の美人風薫る     
胸に棲む私のルーツである昭和