京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

フリー句「御池桜」の巻

2021-02-03 07:52:31 | 俳句
フリー句「御池桜」の巻
御池桜晴れ着娘に臍曲げる    巡紅
鴨川沿いの老舗のホテル     ひろあき
水光る鴨の着水鷺離脱      巡紅
朝焼けに染まり天の高みへと   ひろあき
飛機の窓神輿に見える茜雲    巡紅
箱庭の中の住人自由とは     ひろあき
龍安寺石庭に笑む英女王     巡紅
フリータイム誰もが水入らずの顔 ひろあき
駆け落ちも孫ができたら祖父母顔 巡紅
連れて逃げてよ矢切の渡し寒の月 ひろあき
矢の刺さる冷凍ミイラの男女   巡紅
永遠を願っているのか手を握る  ひろあき
カプセルの二人の遺灰銀河越え  巡紅
道行の最後の一歩鐘の音     ひろあき
母問う選んで来たと笑む幼児   巡紅
夕焼けの山の向こうに浄土の絵  ひろあき
死後も面倒見てねと千体観音を東向けにした上皇 巡紅
長谷川町子の原画展して吊るし雛 ひろあき
※三十三間堂の向かい法住寺の様子です。
食卓のオイルランプに浮かぶ手を合わす家族 巡紅
「若草物語」の四姉妹のいた古きアメリカ ひろあき
葡萄の実踏む乙女達の素足かな  巡紅
誘われて牧羊神が遊びに来    ひろあき
アルカディアは甦る全ての杯を飲み干せよ 巡紅
神話以来の叙事詩奏でる収穫祭  ひろあき